もちろん、台湾以外からの出演者もめちゃくちゃ貴重。北京オルタナの始祖Carsick Cars カーシックカーズ、韓国で大きなプレゼンスを放つSay Sue Me セイ・スー・ミー 、タイのちょっと不穏なサイケ・シティロックSoft Pineなどなど…語りつくせないほど良ラインナップ。見たいバンドが被りまくりだ。
元々のポスト・ロック/シューゲイザー・サウンドからよりスロウでフォーキーなサウンドへと変化した2020年の1stアルバム『Water Can Go Anywhere”(水可以去任何地方)』は、台湾のインディー・ミュージックの音楽賞である金音獎で新人賞にノミネートされ、注目を集めました。
體熊專科。Major in Body Bearのメンバーでもあるギタリスト、張天偉(Myles Chang)を加え、またベーシストが新たに石哲安(Stone Shih)に変わり、新たなラインナップで作られた作品。Sunset Rollercoaster(落日飛車)などを手掛ける台湾インディー・シーンの有名プロデューサー王昱辰(Yuchain Wang)がプロデュース。
作詞作曲も手掛けるヴォーカル/ギターの蕭戎雯(Coco Hsiao)率いる緩緩は本作で大きなステップを果たしています。これまでの作品では英語詞の曲も収録されていましたが、本作は中国語詞と台湾語詞の曲で構成されています。 90年代のインディー・ロックに影響を受け、ロックを基調とし、モータウンやソウルなど様々なジャンルの音楽との融合を試み、初めて台湾語の歌詞に挑戦した「彼日的下晡 The Afternoon」は珠玉の出来。 アルバム全体は温かみのある黄金色で、メランコリックな思いを柔らかな明るさで包み込み、聴く人の日常に寄り添う静かな友人のようです。
When The Wind Came Across (瀏海被風吹得整個飛起來)
1. 金色的你 Image Of You 2. 彼日的下晡 The Afternoon 3. Mrs. Archi 4. 一次跨兩格階梯 Two Steps At A Time 5. 熱浪 Heatwave 6. 夢中的電視機 Dreaming About You 7. 改變 Change 8. 不哭不哭 No Tears 9. La La La 回家 La La La Go Home 10. 瀏海被風吹得整個飛起來 When The Wind Came Across
台北出身のインディー・ポップ・バンド。ヴォーカル/ギターでソングライターのココ・シャオを中心としたスリーピース。2017年にEP『緩緩』でデビュー。2020年、1stフル・アルバム『水可以去任何地方 Water Can Go Anywhere』をリリースした。2022年、EP『Blue Room Orange Man』をリリース。2023年10月、待望の2ndアルバム『When The Wind Came Across(瀏海被風吹得整個飛起來)』をリリース。
<メンバー>
Coco Hsiao(蕭戎雯):Vocals, Guitar Myles Chang (張天偉) : Guitar Stone Shih(石哲安) : Bass Yi Jen Peng(彭一珍): Drums
透明雑誌は台湾でも日本でもとても有名なバンドです。最後の作品は今から十年前になりましたが、今聞いても斬新だと感じます。「少女」、「凌晨晚餐」、「性的地獄」などずっとヘビロテしてる名作の中、私の一番お気に入りは「透明雑誌FOREVER」です。このアルバム以降新作を出していないからこそ、繰り返す「We are forever young」の歌詞はリスナーの心の中にこのバンドの名前とともに深く深く刻まれます、ずっと。
2021年台北で結成、2022年12月リリースの1stアルバム収録曲。傷心欲絕(Wayne's So Sad)のメンバーも参加、独特な哀愁と疾走感で"台湾パンク"を体現する3ピースパンクバンド。
(Taiwan Music Agent Kimura Yusuke)
閣愛妳一擺 - 茄子蛋 EggPlantEgg
イントロ部分のギターが印象的でその力強さは「浪子回頭」を彷彿とさせますが実はラブソングです。曲名の英語訳は「Love you one more time」。過去の恋人を忘れられないが新しい人生を歩むことを選んだ男性の物語です。「我愛妳無問題 問題是妳毋是我的(あなたを愛するのは僕の勝手だが、あなたは僕のものじゃない)」という歌詞が多くの人の心に刺さったようです。 2021年12月のリリース後から現在までボーカルが喉の静養のため音楽活動を休止しており、ファンはその回復と復帰を待ち望んでいるところです。
何かと型破りで何かと話題のサックス奏者、シェ・ミンイェン(謝明諺:通称 テリー)と詩人ホンホン(鴻鴻)がプロデュースする『爵士詩靈魂夜 A Soulful Night of Jazz Poetry』。テリーさんと、本作に参加した日本人ベーシストの池田さんにお話を伺い、「台湾ジャズ」の歴史を紐解きながら、作品について聞きました。
で、そのTriple Deerの名曲「一百個擁抱 Hundreds of Hugs」を無限リピートしていました。収録場所のLine in StudioはTriple DeerのCDを探しに&買いに行った思い出もあり、懐かしかったり寂しかったりしていた。みんな、大事な人にはHundreds of Hugsの気持ちで接していこうな…。
ホンユーとジゥンチーの兄弟による台湾の音楽ユニット、Mong Tongが2017年に活動をはじめてから約5年が経過した。代表作『秘神 Mystery』『台湾謎景 Music from Taiwan Mystery』に見られる、台湾の80年代のオカルトブームと台湾の伝承民俗を核に、サイケデリック・ミュージックや電子音楽で巧みに創られた音楽性が欧米でも評価されている。幾何学模様が2022年6月から行うUK/EUツアーのスペシャルサポートアクトとして帯同することも決まった。さまざまな音楽性を包含する台湾のシーンでも異彩を放つ存在だ。
ホンユー:Sonia Calicoは普段The FINAL CLUBというナイトクラブでDJをしています。The FINAL CLUBはアーティストにとって自由度が高いクラブで、僕たちもよく出入りしているから縁があって。ただ、僕たちは100%電子音楽のバンドというわけでもないから、先輩にあたるルー・ジァチー(破地獄, 湯湯水水)、ジョン・ドゥー (Forests)の2人と出演しました。
ジゥンチー:ひとつ前に制作した『Mystery 秘神』は評判がよく、その印象を突破しようとし制作したのが『Corps of Light』でした。5曲入りのEPですが、どの曲にも新しい試みを取り入れています。まず、1曲目『Corps of Light』と2曲目『Engravings』はつながっているように作った。これは初めてのチャレンジでした。それから、3曲目『Lake in Limbo feat. Sun Jenga』、4曲目『Windtown feat. 檳榔袋鼠』では他のアーティストとのコラボレーションにチャレンジ。5曲目『Oracle & Allegory』では初めて、シンセサイザーだけで曲作りを試しました。
ホンユー:ミキシングのやり方として、『Mystery 秘神』は異なる時期に作った曲を1つの作品として筋が通るように纏めたのに対し、『Corps of Light』は同じ時期に作った曲の集合体なのでより一貫性を持たせることができました。加えて自分に締め切りを設け、時間のプレッシャーとともに完成したアルバムです。『Mystery 秘神』とは制作した違う味わいとなり、その過程で、僕自身の音楽制作の技術も高められたと思います。
ーーSun Jengaが参加した「Lake in Limbo」、Betelnutが参加した「Windtown」、いつものMong Tongとは異なりますね。
Sonia Calico平常都會在The FINAL CLUB當夜店DJ。The FINAL CLUB這間夜店給音樂人很多發揮的空間,我們也常常去那裡,也因為這樣認識很多那邊的人。不過我們玩的不是很純的電音團,所以之前在那邊表演的時候,是跟盧家齊(破地獄、湯湯水水)還有Jon Du(Forests)兩人一起共演。
郡崎:前一個作品《秘神》評價還蠻好的,所以抱著打破《秘神》這個形象的心情去做《Corps of Light》。雖然這張EP只收錄了五首歌,但每首歌對我們來說都是一個新的嘗試。 首先,在製作這張EP的前兩首歌時,是做成可以連在一起聽的形式。這是第一個挑戰。然後第三、四首歌是第一次挑戰跟其他音樂人合作。至於最後一首歌,則是第一次嘗試只用合成器來創作。
洪御:在混音的部分,《秘神》是將各個時期的創作混成一張完整的作品。然後《Corps of Light》則是把同個時期的歌放在一起混就好,所以整張專輯聽起來更有一致性。而且我們特別給了自己一個截止日期,讓自己在時間壓力之下完成這張專輯。整個製作過程和《秘神》差蠻多的,我覺得這些改變有提升我在音樂製作上的技術。
--Sung Jenga參與製作的〈Lake in Limbo〉跟Betelnut參與的〈Windtown〉這兩首歌,聽起來好像跟平常的Mong Tong不太一樣呢。