Kaiaki(ex.ゲシュタルト乙女)の新バンドp/asmaが12月13日に1st mini album『Color of Water』リリース

ゲシュタルト乙女の元ギタリスト、kaiakiが中心となって結成されたオルタナティブロックバンドp/asma(読み:プラズマ)から12月13日に全日本語詞のファースト・ミニアルバム『Color of Water』がリリースされたとの情報が入りましたのでお知らせします!

 

『Color of Water』は、「液体、水」をテーマとしたミニアルバム。水面に立つさざ波のように優しいものがあれば、洪水のように勢いがいいものもある多彩な水の色を表現したという。

 

 

日本語で蛇口、水栓を意味するインスト曲の#1「~Dripping faucet~」でアルバムの世界が開かれると、晴れた日曜の朝を想起させる#2「Morning」へ。と思いきや#3「Nightscape」で一気に夜になり…と、1曲ごとに雰囲気が変わるが慌ただしい印象はなく、夏の日にさまざまなウォータースライダーを漂うような、リラックスしていて、軽快な聞き心地。

 

全編を通して透明感のあるhaluの歌声と耳に心地よいメロディ、kaiakiのテクニカルなギターの演奏、cappの懐かしさと新しさの両方をはらんだキーボードが映えるサウンド構成となっている。


「曲作りのプロセスとしては、私が中心で浮かんだアイディアをcappとhaluに渡し、その後は毎週アイディアを練り上げながら、各々が担当の分野を作り上げます」(kaiaki)。


cappはジャズ出身のキーボードプレイヤーで、さまざまなサウンドメイキングが得意。たとえばkaiakiが「輝く銀河のせせらぎ欲しい」など抽象的なリクエストをしたとしても、セッションですぐにいいアイデアを返すとのこと。「kaiakiとは様々な実験的な試みを経て意気投合する一方で、お互い和音、転調などにこだわるが故に、ピアノの前で丸一日座っていることも多いんです」(capp)。そして2人の間である程度サウンドを整理した段階で、haluに渡すという。

 

haluはボーカロイド系ソングや邦楽を聞いてきた影響で、日本語歌詞の組み立てが得意。「kaiakiとcappで作ったインストは、その曲の情景が見えるくらい、雰囲気が出来上がっているので、浮かび出た言葉とメロディーをひたすら組み立てていきます」(halu)

 

最終的にkaiakiがプロデューサー兼レコーディングエンジニアとして、楽器とボーカルを録音した後、編集、ミックスで調整を繰り返し、作品を磨き上げる。

 

「曲を完成させるのはまるで修羅場ですね。演奏とレコーディング作業、両方に気を配り、グルーヴ、各楽器が出るバランスなどにも気を付ける必要があるため、パフォーマンスに満足いくまでかなり大変です。記録としてはとある曲のギターソロを七千回も弾きました…どの曲なのか当てた方には賞品を差し上げます(笑)」(kaiaki)


今回気になるのは、全9曲中3曲がインストというアルバム構成。これについて聞くと、「それぞれの曲に伝えたいイメージとエモーションがあります。インストに共通する要素を持たせながら一曲多めに入れることにしました。曲と曲の間、あるいはリスナーの振動を断ち切らず感情の中を長く浮遊させてもらうために必要でした」とkaiakiは語る。


kaiaki(gt)、capp(Key)、halu(Vo)は、元々別ジャンルで活動していたのでルーツは異なるものの、音楽においてお互いの長所をぶつけ合えるのはすごく楽しく、刺激的ということだ。ゲシュタルト乙女時代からkaiakiを知る人も、日本語詞という共通点はあれど新しい試みに気づくはず。是非聞いてみてほしい。


p/asma 1st Mini Album『Color of Water』

1. ~Dripping Faucet~
2. Morning
3. Nightscape
4. 25℃
5. ~Portal in the rain~
6. Answer
7. ~We sink and rise~
8. Blue Hole
9. Delusion

筆者的おすすめ:#1、#3、#7、#8

 

私達の推し曲は #8「Blue Hole」です。
このMini Albumを代表する「色」だと思ってます。
まるで人魚のような相手に、救いのない片思いをして振り回される、というテーマで、夜や深く沈みたい時にぴったりな曲です。”(p/asma)

 

【おすすめ】11月3日・アジアのバンドが一挙に来日する前代未聞のイベント『BiKN shibuya 2023』が開催

 

令和5年。本格的にコロナ禍が明け、アジアのバンドが続々と来日している。都内では毎週のようにアジアのインディーズバンドが出演し、日を追うごとに盛り上がっているような、いやいやもっと爆発してもいいような……!?という中、この状況に一石を投じるイベントが行われるとの情報が入ってきた。

 

11月3日(金・祝)にO-EAST・O-WEST・O-nestなど渋谷の6会場で行われるアジアン・アーティストによるショーケース・ライブサーキットBiKN shibuya 2023』 (ビーコン・シブヤ・2023)

 

タイトル︓ BiKN shibuya 2023(ビーコン シブヤ 2023 )
日程︓2023年11月3日(金・祝日)
時間︓開場11:00 |開演12:00予定
会場︓Spotify O-EAST / Spotify O-WEST / Spotify O-nest / Spotify O-Crest
duo MUSIC EXCHANGE / CLUB asia/ 7th floor
主催︓BiKN2023実行委員会
オフィシャルサイト︓http://bikn.asia/

 

ラインナップはこちら。ヘッドライナーは落日飛車 Sunset Rollercoaster、以下、アジアで存在感のあるバンドがずらり。日本からは海外の会場をsold outさせるなど今後のポテンシャルが高いミュージシャンが選定されているそう。

 

 

いや、最初にこのイベントの告知を見た時は相当びびりました。なんなら二度見した。時代、ここまで進んでた!?って。

 

というのも、アジアと日本の交流、という文脈で言うと、2010年代後半からアフターコロナにかけて、対バン形式のライブハウスイベント・国を単位にしたカルチャーイベント、あるいは人気アーティストによるワンマンライブが続々開催されてはいた。

 

でも、アジア全体をテーマにしたショーケースはとても珍しいものだった。強いて挙げるなら『Music Lane Festival Okinawa』くらいだろうか。 

 

色んな人がさんざん言ってるけど、ガラパゴス化が進む2020年代の日本の音楽市場でアジアの音楽をビジネスとして成立させるのは本当に大変で。言語の壁、商慣習の違い、文化の違い。追い打ちをかける円安。

 

そうした壁が関係者の尽力で溶けつつあることは感じていて、今後も緩やかにいろんな境界が交わっていけばまあ、2040年くらいにアジアのバンドがたくさん出るフェスをZ世代のすごいイベンターがやってくれるものだと思ってたんですよ。ごめん、私は若い世代に丸投げする気満々だった。

 

その諸々を今回BiKN shibuyaがぶち壊し、アジアのバンドが集う日本のイベントとして開催する。それもポップカルチャーの発信地・渋谷で。何それ…ぜったい…面白いやつじゃん…??

 

というわけで私自身も素早く早割チケットを入手しつつラインナップの発表を楽しみにしていたんだけど、出るわ出るわ。「あ、その人たち呼んで欲しかったんですよ!」っていうミュージシャンたちの出演情報が。

 

たとえば台湾のアーティストなら

 

淺堤 Shallow Levée

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2020年に1stアルバム『不完整的村莊(The Village)』をTrons Musicからリリースした淺堤 Shallow Levée。メンバーはギター・ヴォーカルの依玲(イーリン)、ギターの紅茶(ホンチャ)、ベースの方博(パトリック)、ドラムの堂軒(サム)の4人。2017年にリリースしたEP『湯與海 / Soup & Ocean』の、リラックスした台湾インディーポップ的な表現から音楽性が徐々に変化し、スルメ系楽曲連発のユニークな形へと進化し続けている。

 

2018年に来日した時に下北沢 MOSAICでのライブを見たんだけれど、透明感と素朴なサウンドに依玲(イーリン)の優雅なボーカルの魅力は他では味わえないと思う。本当にライブを見た方が良いバンドです!トップバッターだから遅刻注意!


拍謝少年 Sorry Youth

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ギターボーカル・維尼(ウェニー)、ベースボーカル・薑薑(ジャンジャン)、ドラムボーカル・宗翰(フレッド)による台湾語オルタナロック拍謝少年 Sorry Youth。骨太なサウンドと堂々たる佇まい、コラボレーションなどの企画力で台湾インディーズ文化の精神的支柱、中心的な存在として大きな影響力を持つバンド。台湾の現場ではオーディエンスみんなで大合唱の嵐。日本では台湾が好きでロックも好きなファンに支持されていて、たびたび来日ツアーを敢行しています。

 
鄭宜農 Enno Cheng

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歌手、女優、作家など幅広く活動する女性シンガーソングライターの鄭宜農 Enno Cheng。父で映画監督の鄭文棠による2007年の映画『夏天的尾巴》(英語:Summer's Tail)で主演&主題歌の作詞作曲などで表舞台に立ち、2011年に1stソロアルバム『海王星』で本格的に音楽活動をスタート。

 

力強くも優しく、電子音楽も生音も歌いこなす歌唱力とステージでの凛とした佇まいは同じ女性としてとても憧れるもので。なんつーかな、Enno Chengって努力してるアピールはしないんだけど、あ、この人絶対陰でめっちゃ努力してる人だ…っていうのが伝わってくるんですよね。最新アルバム『水逆 Mercury Retrograde』の出来栄えは一つの到達点だと思う。呼んでくれてありがとうございます!
 


落日飛車 Sunset Rollercoaster

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今回のヘッドライナー、落日飛車 Sunset Rollercoaster。メンバー國國(Vo./Gt.)、弘禮(Ba.)、小干(Key.)、浩庭(Sax.)、尊龍(Dr.)の5人。もはや説明不要なのですが少し説明すると、シティポップ・サイケなどメロウな音楽性と完成度の高いライブで台湾はもちろん日本、アメリカ、ヨーロッパで高い評価を得ているバンド。

 

昨年発表したコラボレーションアルバム『Infinity Sunset』では、コラボしたアーティスト7組中6組がアジア発のアーティストで、その中には日本のNever Young Beach、タイのPhum Viphurit(プム・ヴィプリット)も。まさに今回、『BiKN shibuya 2023』のヘッドライナーでトリにふさわしい、というかこのバンドしかいないっすよね…、と言える象徴的な存在だろう。
 
台湾勢だけでもこの4組が1日で、しかも日本で見られるというのは従来のショーケースではありそうでなかった組み合わせだ(そして今後もないだろう)。
 
もちろん、台湾以外からの出演者もめちゃくちゃ貴重。北京オルタナの始祖Carsick Cars カーシックカーズ、韓国で大きなプレゼンスを放つSay Sue Me セイ・スー・ミー 、タイのちょっと不穏なサイケ・シティロックSoft Pineなどなど…語りつくせないほど良ラインナップ。見たいバンドが被りまくりだ。

 

 

アジアで今勢いが増す出演者が出そろう『BiKN shibuya 2023』はその開催意義も、出演アーティストがとても旬という意味でも間違いなく後に語り継がれるものになること間違いなし。このまたとない機会、現場を目撃してほしい。伝説はいつだって、革新的なことからはじまる。

 

↓↓↓チケット購入はこちら↓↓↓

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2345514

【新譜情報】緩緩 Huan Huan(ホァン・ホァン)ニュー・アルバム『When The Wind Came Across』

台湾期待のインディー・ポップ・バンド緩緩(ホァン・ホァン)、3年ぶりとなる待望の2ndアルバム。

元々のポスト・ロック/シューゲイザー・サウンドからよりスロウでフォーキーなサウンドへと変化した2020年の1stアルバム『Water Can Go Anywhere”(水可以去任何地方)』は、台湾のインディー・ミュージックの音楽賞である金音獎で新人賞にノミネートされ、注目を集めました。

 

體熊專科。Major in Body Bearのメンバーでもあるギタリスト、張天偉(Myles Chang)を加え、またベーシストが新たに石哲安(Stone Shih)に変わり、新たなラインナップで作られた作品。Sunset Rollercoaster(落日飛車)などを手掛ける台湾インディー・シーンの有名プロデューサー王昱辰(Yuchain Wang)がプロデュース。

 

作詞作曲も手掛けるヴォーカル/ギターの蕭戎雯(Coco Hsiao)率いる緩緩は本作で大きなステップを果たしています。これまでの作品では英語詞の曲も収録されていましたが、本作は中国語詞と台湾語詞の曲で構成されています。 90年代のインディー・ロックに影響を受け、ロックを基調とし、モータウンやソウルなど様々なジャンルの音楽との融合を試み、初めて台湾語の歌詞に挑戦した「彼日的下晡 The Afternoon」は珠玉の出来。 アルバム全体は温かみのある黄金色で、メランコリックな思いを柔らかな明るさで包み込み、聴く人の日常に寄り添う静かな友人のようです。

 

When The Wind Came Across
(瀏海被風吹得整個飛起來)

 

1. 金色的你 Image Of You
2. 彼日的下晡 The Afternoon
3. Mrs. Archi
4. 一次跨兩格階梯 Two Steps At A Time
5. 熱浪 Heatwave
6. 夢中的電視機 Dreaming About You
7. 改變 Change
8. 不哭不哭 No Tears
9. La La La 回家 La La La Go Home
10. 瀏海被風吹得整個飛起來 When The Wind Came Across

 

発売日:2023年10月12日
フォーマット:デジタル・ダウンロード/ストリーミング
Apple MusicSpotify
レーベル:Lirico

オススメ①②④⑩

 

<プロフィール>

 

台北出身のインディー・ポップ・バンド。ヴォーカル/ギターでソングライターのココ・シャオを中心としたスリーピース。2017年にEP『緩緩』でデビュー。2020年、1stフル・アルバム『水可以去任何地方 Water Can Go Anywhere』をリリースした。2022年、EP『Blue Room Orange Man』をリリース。2023年10月、待望の2ndアルバム『When The Wind Came Across(瀏海被風吹得整個飛起來)』をリリース。

 

<メンバー>

Coco Hsiao(蕭戎雯):Vocals, Guitar
Myles Chang (張天偉) : Guitar
Stone Shih(石哲安) : Bass
Yi Jen Peng(彭一珍): Drums 

【結果発表】2023年も、これ聞いていくぞ!な台湾インディーズのプレイリストに多数のご投稿を頂きました



 

Tapioca Milk Recordsが発信する人気の台湾インディーズ音楽プレイリスト「Taiwan Indies Music Map BEST」を、2023年版にリニューアルしましたのでお知らせいたします。

 

 

プレイリストについて

open.spotify.com

https://open.spotify.com/playlist/6vhhUdgm0PTEGrNuL1OZUm?si=c7043051698b4a10

 

プレイリスト「Taiwan Indies Music Map」は、2020年に初版をリリースして以来、不定期的にリニューアルを重ねてきました。

 

今回は「2023年も、これ聞いていくぞ!」をテーマに、2023年の新曲および2023年以前にリリースされた楽曲を、日本と台湾で募集。

 

台湾側では「音樂|樂團、音樂祭,與歌單」コミュニティーのご協力のもと多くの投稿があつまり、投稿数は日台合わせて合計約300件となりました。

 

中でも多くの支持をあつめたのは、長年ライブを精力的に行うTizzy Bac(7名から7曲の推薦)、日本でもライブを行った人気オルタナロックバンド拍謝少年 Sorry Youth(9名から5曲の推薦)、台湾らしさと洗練されたサウンドが人気の椅子樂團 The Chairs(6名から4曲の推薦)でした。

 

また、伝統音楽「北管」とロックを融合させ、台湾文化発信に取り組む新人バンド裝咖人、昨年のGolden Indie Music Awardsで審査員特別賞を受賞した珂拉琪 Collageへの支持も目立ちました。

 

「2023年に聴かれているアーティスト」を反映したプレイリストに仕上がりました。皆様多くのご投稿をありがとうございました!

 

推薦コメントの紹介

今回、おすすめ曲と同時に、フリー記述で推薦コメントを募集したところ、多くの方から大変熱いメッセージを頂きました。編集の都合から、ほんの一部を紹介します!

 

Αφροδίτη feat. 林奕碩 - 椅子樂團  The Chairs    

Αφροδίτη

恥ずかしながら椅子樂團は名前を知っている程度だったのですが、この曲は元々英語詩でリリースされたものに、百合花Liliumの林奕碩が台語の歌詞を付けてボーカルをとったバージョンのようです。
ノスタルジックなメロディはスタンダード感が溢れ、初めて聴いた時は古い曲のカバーかと思いました。歌詞を深くは理解できませんが、台語が耳に小気味よく響きます。ここ1年で一番のお気に入りの曲です。

(chidorian)

 

椅子樂團(The Chairs)らしい優しくて不思議なメロディと歌詞を百合花の林奕碩が歌い、その歌声から真っ直ぐな感情が伝わってくる。原曲の「Aphrodite」を台湾語の歌詞に書き直したことで更に台湾感が増して台湾式ラブソングとなった。

(Hany)

 

惦惦的夢 - 椅子樂團 The Chairs

惦惦的夢

疲れてたときにライブで聴いて癒やされて以来、モヤっとした時に取り出したくなる曲。

(上海のライブハウスに通っていた人    まりも)

 

暗流 - 拍謝少年 Sorry Youth

Bad Times, Good Times (歹勢好勢)

名作中の名作。深い痛みの繭を破るような感じです。重い歴史を背負ってもなお頑張って前に進もうとしている台湾人の一人ひとりが自分の方法で自分を癒やして、自分だけの道を開くことができるよう祈ります。

(自由業    薛又嘉)

 

拍謝中年 - 拍謝少年 Sorry Youth

Bad Times, Good Times (歹勢好勢)

サビの歌詞に「時の流れが速くて、この短い人生で楽しい時も辛い時も相手と一緒に向き合いたい」と書かれている。未来はわからない。過去はもうしょうがない。でもこの日々に君がいれば、生きる理由はそこにある。 

(周子喬)

 

假幸福 - 百合花 Lilium

假幸福 False Joys

とてもユニークなバンドです。伝統的な楽器と歌い方を取り入れて、上手にアレンジできた作品だと思います。

(沛沛)

 

Buniau - Mong Tong

Mong Tong

タピレコで紹介される前から認識してたけど、インタビュー記事を見て更に興味を持ちました。

(アジアポピュラー音楽好き    重低音Ebi)

Tiang Shi - Mong Tong

2022年に欧州ツアー、来日ライブも行い海外知名度をぐっと上げたMong Tong。台湾ポップス、西洋のロック、メタル、サイケデリック・ミュージックなど様々な音楽とビデオゲームなどポップカルチャーの影響を受けた彼らは、これまで吸収したカルチャーと伝統的な儀式や迷信に見られる台湾の文化を融合し、独自のスタイルを築き上げた。『Tiang Shi』はそんな彼らが2021年に発表した楽曲で、ライブでもたびたび演奏されるキラーチューン。サンプリングされた男性の音声、おどろおどろしくもどこか”B級感”が漂うシンセサイザー。彼らが標榜する「偽の台湾の音楽」の世界に浸れること間違いなし。彼らが仲良くしている百合花(伝統的な台湾音楽とロックを融合させている)のサウンドと聞き比べて、その違いを感じてほしい!

(中村めぐみ)

 

寫你一條溫柔的歌 - 裝咖人


台湾伝統音楽の「北管」を今風に上手に仕上げ、歌詞も台湾の民話のようにストーリー性があります。他にこのバンドは台湾語文化を広めることに取り組んでいます。とても好きです。

(編集者    賴俐安)

 

林秀媚 - 裝咖人    

この曲のMVに友人が出演していてびっくりしたというインパクトが凄かったので。

音楽家    Bie Suo

 

Far Dreams - Fake Creators (LITE, DÉ DÉ MOUSE, Misi Ke, JACKSON kaki) 

NEWS】LITEとDÉ DÉ MOUSEによるプロジェクトFake Creators 台湾のMisi Ke をfeat.に迎えた3作連続シングルリリースの第1弾「Far Dreams」配信開始 & リリック・ビデオを公開 | indiegrab

2022年Fake Creatorデビュー時は1stフェーズと銘打ち、ロッククラシック/ 映画などのオマージュ・サンプリングを多用し高いレジリエンスを発揮した曲群だったが、趣向をガラッと変え、2023年から始まる2ndフェーズはインディーロック✖️ドリームポップ✖️退廃美の展開が期待される(期待している!)全3作の内の第1作目

メンバーであるバンド、LITEの4人の鳴らす繊細な機微を感じずにはいられない轟音シューゲイザー
DÈ DÈ MOUSEの作曲版ストーリーテリングっぷり
演技派女優もとい憑依型SSW(?)の柯泯薰 misi Keがさらに歌声で世界観を拡張する素晴らしい1曲
この曲のダークファンタジー、ループしてずっとずっと聴いてこの世界に迷い込みたい

saa__aya

 

土耳其藍的夢 - DSPS

土耳其藍的夢 - Live Version

DSPSはずっとそばにいてくれる友達。
変わりのない日常の中でも元気が欲しい時も、すぐDSPSを聞く。

「土耳其藍的夢」という曲の背景を知ってから、この曲を聞く度に人生の大事な瞬間はいつ来るんだろうと考えるようになった。
曲の後半に出てくる鼓動の音…ドクン…ドクンドクン…自分の鼓動と偶然に重なって、すごく安心する。

家で音楽を聴く人    yichen

 

視而不見 - fuvva

視而不見

「愛という名の遊園地で/私達は思うままに怖がらずに溺れる…」日本の儚い少女っぽい要素が重なり、軽やかな曲調で恋愛感情に浸っている心の中の独り言を歌う。矛盾、複雑、葛藤が交わる感情描写は、捨て置けないものがあるのでは。

(俐之)

 

你們都不要變 - Tizzy Bac

你們都不要變

たくさんのキラーチューンを持っているためか、あまりライヴでは演奏されませんが、とても良い曲だと思います。
(mizuiro    Tizzy Bacファン)

 

Lucid Dream - Mary See the Future 先知瑪莉

Lucid Dream

この曲は自分にとって以心伝心ということを意味する。二つの魂の間にある宿命のような繋がりはどんなに時が経っても切れない。
運命が今君を連れ去ったとしても、次目を開く時に、私は君のそばにいる。そしてもう二度と失うことがない。それだけが分かっている。

(Warren&Venus)

 

高雄 - 淺堤 Shallow Levée

高雄

高雄港で撮った一枚一枚の写真、港の街で一回一回の散歩、全部淺堤の「高雄」という曲と一緒にするべき。そこにいなくても、この曲を聞くと港で夕日を眺めることを想像しちゃう。人々はスマホやらカメラでこの街の熱い瞬間を収める。日差しは床を、横顔を照らし、家族や友達と一緒でも一緒じゃなくても暖かさが感じれる。

この日々は船を乗ってるように揺れて揺られて、
でも高雄に、家に帰ると全てが軽くてリラックスしちゃう。

高雄は一番つまらないところ。だけど一番ロマンチックなところ。

音樂魂コレクター    Irene

 

信天翁 Albatross (A_LIVE PASS Session) - 淺堤 Shallow Levée

楽曲自体は1stアルバム(2020年)の収録曲ですが、その後の新作やZepp New Taipeiを含む台湾ツアーを経て、この最新Liveバージョンはギターを感じるロックな仕上がりになっています。

Tron Music Tokyo


留下來陪我 Stay with - 粗大 Band Thick Big Band 

留下來陪我

 

ストレートなパンクメロディがエネルギッシュで、海豚刑警(イルカポリス)のボーカル伍悅の滑舌がちょっと悪い歌い方は曲にかわいい雰囲気を少しもたらしている。愛に憧れる全ての人々に応援を!パンクのラブソングはロマンだ!

Elliewuzt

Marry Me - 庸俗救星

世界の終わりに愛を謳うロマンチックなラブソング。トランペットは画竜点睛!告白やプロポーズに最適!

(徐歆宜)

庸俗救星 - 窗簾

窗簾The Curtain (唱將本色版) - 庸俗救星Vulgar Savior | StreetVoice 街聲- 最潮音樂社群

聞いててすごく心地良い曲です。歌詞は一見言ってることが浅そうですが、何度も聞き返していくと本当は深い意味があるとわかってきます(MVと一緒に鑑賞することがおすすめ)。自分の聞いた感想としては、大人になると困ることがたくさんあって、自信をなくしてしまいます。次第に自分が自分を閉じ込めて、傷つけられないように心の壁を厚くしてしまいます。でも落ち込んでいる時に、そばにいてくれる人がいることを忘れないでください。歌詞の中に出てくる太陽を自分のことを気にしてくれる人で、真っ暗な部屋はネガティブなエネルギーに充満されている自分で、カーデンが心だと私はそう解釈しています。誰も親友と一緒に自分の心の中の鎖を解いて、楽しく過ごせるように。

(陳立愷)

 

再見,沒能對你說 - 吾橋有水 FloodingBridge    

再見,沒能對你說

去年のTaiwan Plusにも出演した期待の新人。見た目はユルいがサウンドは骨太でロック!今年はこのバンドを推していきます!

(越境ミュージシャン    Yasuhiro Soda)

 

2022年のTAIWAN PLUSで彼らのライブを観て好きになりました。年末に「蛻而求其刺」がリリースされてからはずっとこのアルバムばかり聴いてます。そして、この中から1曲選ぶとしたら絶対に「再見,沒能對你說」ですね。めちゃくちゃ気持ちいいー♪

ししゃも

 

Natural Ability / 鶴 The Crane

2022年12月リリース、なので2023年リリースも同然! モータウンぽさのあるサウンドとThe Craneの声がたいへん心地良いです。

雑食    みか

 

在 - hue


hueの歌詞はよく読むと、その深くて精確な情景表現はあなたを深淵に引きずる。騒いでいるような楽曲の段落とギターソロ、そして燃えているようなサウンド。歌詞と合わせて聞くとハマってしまう!hueのアルバムはおすすめ!ライブは絶対行くべし!

(POLA)

 

TALACOWA - 珂拉琪 コラジ

「TALACOWA」は珂拉琪の1stアルバム『MEmento·MORI』に収録されて、アミ語と日本語の歌詞で構成されている。内容は二次世界大戦の終わりに日本人のために戦っていた高砂義勇隊隊員たちは国が政権交代した際、もう他人のために命を懸けて戦うことをやめることにし、山を越えて故郷に逃げ帰った話。「talacowa」はアミ語で「どこへ行く」を意味する。

この歌はボーカルの夏子の祖父の話で、曲が公開された時、家族の戦時の記憶が蘇ったとたくさんの人は言った。祖父や曽祖父は歌詞通り幸運に戦場から離れて故郷に帰ったと言った人もいれば、残念ながら帰られなかったと語った人もいる。戦争からはもう遠ざかったが、見えない傷はまだズキズキする。でもこの曲を通して、少しだけ慰められた。

二つの言葉で織りなすこの曲は当時の台湾と日本の間にある複雑な歴史を語っている。国籍、エスニックグループ、帰属意識の葛藤も意味する。今になって戦争がもたらした傷はまだ消えない。忘れてはいけない。どの立場にいたって、戦火に巻き込まれる時、誰もが求めるのは、ただ帰ることしかない。

博物館女子日常Her Museum Diary 作者    安柏 Amber)

 

薰空 - 閃靈

高砂軍 正式版 高砂軍 (通常版)

これは出航の曲。歴史と戦争への絶望への出航。自殺攻撃を選んだ人達はなんのために戦っているのか。人生において追求に値する栄光とはなんなのか。結局ただ宗主国の政治家達の操り人形にすぎないかもしれない。読んでも頭に入らない家からの手紙、二度と会えない愛する人。誰かの悲劇を再現したかのように泣いている時、その何気ない日常と平和はある種の偉大さであると私達は知っている。

(鄭安貝)

 

Loose Kiss - Volcano 純情火山

Loose Kiss

Volcano、それは台北盆地で育てられた住民たちにとってお馴染の言葉。そしてバンド「Volcano純情火山」が吹き出すのはマグマの他にLo-Fi質感のサウンド、暴力的音量、狂気なディストーションギター。『Total Feedback 2020』に収録されている「Loose Kiss」はその代表作で、曲の始まりから火山のような勢いで耳から脳天へ直撃!    (NeRO)

 

Sunny afternoon - Cloudriver

SUNNY AFTERNOON

料理する時に最適な曲(もしくはアルバム)。
ゆっくりとしたリズムは包丁がまな板にぶつかった時の音と異常に合う。

料理が好きな学生    陳彥廷

 

小鬧劇 - 葛洛力

小鬧劇

日常生活の中で嫌なことがいっぱい。この曲はすごく共感ができる。私たちは平凡でちっぽけな存在だけど、素直な人になりたい。いい人になりたい!

羅雪芹

 

Homebound train - Grandson on the wall

Homebound train - Grandson on the Wall | StreetVoice 街聲- 最潮音樂社群

橋脚で書いたと言われているこの曲は、汽車が乗せている多くの郷愁と思い、あと少しの高ぶりを乗せている。家に近づければ近づくほど何か熱いものが心臓から流れ出す。それは血液が身体中駆け巡って、家の方に湧いていくような感覚。曲名通り家に帰る汽車に揺られながら聞くこの曲は一番その感覚が味わえる。
家に帰るというのは、この曲のことだろう。

(たまに音楽を聴く人    林魚)

 

沙漠玫瑰與駱駝 - 林以樂 YILE LIN

沙漠玫瑰與駱駝

林以樂という名前は聞いたことないかもしれないが、もう一つの名前は知っているはずー雀斑樂團のボーカル斑斑。彼女の力強い声からいつも力をもらっている。このシングル「沙漠玫瑰與駱駝」が更にそばにいてくれて勇気もくれた。私たちは寂しいラクダじゃない。

(R)  

 

透明雜誌FOREVER - 透明雜誌 Touming Magazine

透明雑誌Forever (EP) (台湾盤)

透明雑誌は台湾でも日本でもとても有名なバンドです。最後の作品は今から十年前になりましたが、今聞いても斬新だと感じます。「少女」、「凌晨晚餐」、「性的地獄」などずっとヘビロテしてる名作の中、私の一番お気に入りは「透明雑誌FOREVER」です。このアルバム以降新作を出していないからこそ、繰り返す「We are forever young」の歌詞はリスナーの心の中にこのバンドの名前とともに深く深く刻まれます、ずっと。

(Joy)

 

波羅的海 - 化石 Fossil

波羅的海

アルバム全体は控えめで落ち着いた雰囲気で、今の音楽シーンと異なった優しさと穏やかさを聞かせてくれた作品。ゆっくりとしたサウンドとボーカルでリスナー達は優しく抱っこされている赤ちゃんのような気持ちになり、眠りに落ちていく。

(施榮恩)

 

來日不再是方長的夢 - 魚條樂團

來日不再是方長的夢

 

ボーカルのDennisは才能にあふれる方で、美秀集團(Amazing Show)、隨性樂團(Random)、荷爾蒙少年(Hormone Boys)などのインディーズバンドのプロデュースも手掛けていました。彼はこの曲が収録されているアルバムのレコ発ライブでわざわざこの曲を書いた時の心境を話しました。「昔の俺だったら夢あったら追えってクソみてぇなアドバイスするかも知れないけどよ、今ならこう言う。この夢はお前を苦しむのなら、一回その夢から離れても悪くない。だって生活は夢よりはるかに大切だからさ」私は夢がない人だけど、ありがとう魚條、ありがとうDennis。

(音楽を聴く人 夢を見ない人)

 

I know you know I love you - 落日飛車 Sunset Rollercoaster     

騒がしい街にいても、静かな一人旅に出ていても、いつでも思い出すゆったりした雰囲気。土曜日の午後に白いシーツで横たわっている茶トラ猫を捕まえるような、鼻歌しながらアメリカンコーヒーを淹れてオレンジキャラメルプリンを食べるような。

(冒険家 バラの生命周期)

 

天美 - Hormone Boys


Hormone Boysが2022年11月にリリースした新曲でリリース以降夜の落ち着いた時間に良く聞いてます。毎度毎度ジャケと曲調が微妙に一致してない気がするんですが今回の曲もHormone Boysらしいアンニュイで洒脱な曲でまさしく僕好みです。Cassa Novaの頃のSunset Rollercoasterをもう少しだけポップにした感じでそこも好きです。DJとかなったらSummum Bonumに繋げたいですね。

わき  blog:When the light's all gone I'll know it's over

 

別說晚安 - 卜星慧

台湾出身の卜星慧は中国のボーカルコンテストに参加するためにこの「別說晚安」を作りました。
このシングルは楽曲もボーカルスタイルもインディーズ映画の主題歌にできる完成度になっています。
「辛い生活を/ただ過ごしやすくしたい」と言う歌詞は傷痕文学やブラックコメディの映画のようです。

(新北市市民    Ian Ho Blog:中華民國臺灣國語流行音樂40年單曲簡介和簡評集

 

比獸還帥 - 八十八顆芭樂籽

比獸還帥

ロックが求めている始まりと終わり。ロックに定められている形はないけど、全てのロックミュージックには同じ魂がある。それがかっこよさ。この曲はとてつもなくかっこいい曲。

(陳建志)

 

夜行 - Caravanity

Caravanityのアルバム「夜行」

「前に進めない時に、
 たまに原因は自分にある。
 それは自分を責める理由ではなく、
 ただ自分を見つめ直す機会が来ただけ。」
Caravanityの夜行は台湾インディーズならではのダークな空気感が漂い、日本語の歌詞で更に独特な作品に進化を遂げた。ギターサウンドと重いリズムが光る台湾製J-ROCK。

(通りすがりのバンドマン Tomo)  


沒完沒了 - 夏沐 MELO MOON

台北出身の饒舌歌手で父親は凃惠源老師。この曲は夏沐と中国出身の新生代創作歌手 舒灝,高旭とのコラボレーションな楽曲で、リズミカルな心地良いメロディが素敵な一曲です。ちなみに継母の呂婕菲とも大の仲良しな関係で、歌い方が似てる気がしますね。

中華圏文化愛好家    ぱんだ隊長

 

改變 - 目思者  

Unimportant Person (小人物)
結構前の曲ですが、どストレートな衒いのないロックンロール。デカい音で聴くと無条件にアガります。なぜか上海書城で購入しました。
全裸中年男性    chue

 

所有的 No Love is Lost - 我是機車少女 I'm difficult

我是機車少女

冒頭の歌詞からグッと惹き寄せられます。軽やかでキラキラしていて、色々な面を見せてくれる曲。2023年も聞き飽きないと思います。

アジアエンタメ追いかけ人    akari


take it slow - The Dinosaur's Skin x Crispy脆樂團 

Take It Slow-歌詞-Crispy脆樂團-KKBOX

浮遊感がたまらなく良い◎以前のコラボ作品ですが、知ったのが昨年か今年なので。2023年も引き続き聴きます。

(kiku*)

 

我不知道你知不知道欸 - 烏鴉地坂 Corvus On the Ground

www.youtube.com

哀愁が漂いエモーショナルな気分になる伴奏に優しさの中に強さを感じるボーカルの声がとても気に入っています。

アジア音楽大好きマン    伊ノ本カズラ


Cherry pie 壞櫻桃 - 亞特蘭提斯 ATLANTIX    

youtu.be

亞特蘭提斯は昨年台湾で放送されたアイドルオーディション番組「原子少年」に当時参加中だった練習生によって結成されたシンガーソングライターチームです。オーディション番組の課題曲を練習しながら作詞作曲MV制作、更にはオーディションの課題曲すら制作に関わるとんでもないスケジュールをこなす人たちでした。どの曲も爽やかでエモくおしゃれな良曲なので悩んだのですが、ここはやはり発表一曲目であり全員が参加しているCherry pieをおすすめさせてください。

(台湾偶像追星女孩)
    

生まれ変わったら - ゲシュタルト乙女

ゲシュタルト乙女

好きな曲です。焦燥感が拭えない朝、通勤中、お守り代わりになってくれた曲でもあります。ひっそり淡々と生まれて落ちることば、まるでポリバルーンのよう。

よしだ

 

 Leaving Taured (feat. Yokkorio) - Bremen Entertainment Inc.   

Leaving Taured feat. Yokkorio

サイケデリック・ロック・バンドBremen Entertainment Inc.による、元The Fur.のヴォーカリストYokkorioをフィーチャーした1曲。ロード・ムーヴィーのエンディングのよう。別れについての歌はいろいろですが、この曲はとても爽快感がありますね。

Lirico    shin ohsaki )


Brave Heart - 冰球樂團

Brave Heart

爽快感のあるスピードと声が堪らなくて、初めて聴いた時に一瞬で心掴まれました。

ジャケットからメロコアを想像していたけど、めちゃめちゃお洒落です。アルバム通して聴くと気持ち良いです。

1曲目のBrave Heartを聴くと、何故かT.M.RevolutionのHOT LIMITが頭をよぎります。どっちも大好きです。

(スズカ)

 

同款 - 洪佩瑜 Pei-Yu Hung

洪佩瑜が帰ってきた❗
『我可能不會愛你(イタズラな青春白書)』の挿入歌「踮起腳尖愛」を歌っていたのが彼女。この曲がヒットしたにも関わらず歌手活動を停止して早10年。その間「あの人は今」状態であったのが、昨年秋突然、アルバム《明室》を発表。ダンサーとして活動したり、ミュージカルに出演したり、歌以外の活動を糧にして、満を持してのリリース。そして彼女の最新シングル「同款」、これは映画『本日公休』の主題曲。台湾語で歌われるこの曲はしっとりとして優しい響きをしている。「上手く歌わないように」との監督の指示があったとのことで、語りかけるような素朴な感じ。彼女のお母さんも床屋さんをしていたようで、重ね合わせながら歌ったとも。円熟味の加わった彼女の歌声は必聴です。

asian music lover    shinobu.zhongping

 

孝順龐克 - 孝順一族 The Admonished Trio

2021年台北で結成、2022年12月リリースの1stアルバム収録曲。傷心欲絕(Wayne's So Sad)のメンバーも参加、独特な哀愁と疾走感で"台湾パンク"を体現する3ピースパンクバンド。

(Taiwan Music Agent    Kimura Yusuke)

 

閣愛妳一擺 - 茄子蛋 EggPlantEgg

閣愛妳一擺

イントロ部分のギターが印象的でその力強さは「浪子回頭」を彷彿とさせますが実はラブソングです。曲名の英語訳は「Love you one more time」。過去の恋人を忘れられないが新しい人生を歩むことを選んだ男性の物語です。「我愛妳無問題 問題是妳毋是我的(あなたを愛するのは僕の勝手だが、あなたは僕のものじゃない)」という歌詞が多くの人の心に刺さったようです。
2021年12月のリリース後から現在までボーカルが喉の静養のため音楽活動を休止しており、ファンはその回復と復帰を待ち望んでいるところです。

茄子蛋のファン    大塚くみこ


解暈書店 ft.桃子A1J -柯宣任 ReN

解暈書店

昨年台湾のR&B,HIPHOPシーンを軽やかに盛り上げてくれた、桃子A1J。若手女性ラッパーとしては抜群の実力と人気です(超個人的意見)。コラボ曲多数の引っ張りだこアーテイストです。KIREやLEONとのコラボ曲がめちゃくちゃカッコいいのですが、メジャーなので除外。
柯宣任 ReNとのコラボ曲を推すことにしました。実際めちゃくちゃ聞きこんでいます。柯宣任 はまだ2曲しかリリースしてないし、インスタもまったり更新だし、とにかく自由。そんな彼が作り出すチルな音楽と桃子A1Jのラップの相性が抜群。とても心地良い仕上がりになっています。台湾の少し涼しくなりかけた夕暮れ時を感じさせる、チルな一曲です。休日のお供にぜひこの曲を聴いてリラックスして下さい。
桃子A1Jは2023年さらに飛躍すると思ってます。2人のアーティストの活躍を期待してこの曲をリコメンドします!

u_site  blog:https://cpop-hopper.hatenablog.com/


Monday Morning - 問題總部 It's Your Fault


2020年5月リリースの1stアルバム『User Guide: I』に収録。気だるい空気感が漂うボーカルとメロディが、そうそう月曜の朝ってこんな感じだよなって…。きっとこれからも月曜が来るたびに、僕はこのメロディを思い出すのでしょう。カッコイイけど悩ましい曲です。

(浮き草稼業    sasanoji電台    Blog:sasanoji電台【台湾ポップス専門】


出眾 - 甜約翰 Sweet John

2/27に Legacy Taichung で開催された甜約翰の In Mind のツアーに参加してきました。
今回紹介する曲は、そのツアーで聞いた中で最も印象が変わった曲「出眾」です。

今回参加したツアーはタイトルにもなっている昨年リリースされたアルバム、「In Mind」のリリースツアーという位置づけです。同アルバムはリリースから聞いていますが、収録曲の中では feat. 魏如萱の「不小心愛上你」やサビの軽快なスラップベースが印象深い「敏感話題」、日本語バージョンも発表されている「親吻了再摸索」がお気に入りであり、今回紹介する「出眾」の印象はあまり濃くなかったというか、よくも悪くも普通にいい曲という印象でした。12月のある日、そのアルバムをひっさげたツアーの日程が公開され、すでに1月に台北への旅行に行く予定がったにもかかわらず2か月連続での台湾旅行が決定したのでした。

待ちに待った当日、寒空(2月の台湾って結構寒いんですね。。。。)の中1時間強列に並びステージやや上手側の4,5列目あたりに位置取りました。アルバム収録曲「戀人觀影須知」で始まったライブは素晴らしい演奏で彼らを知ってから3年以上越しに生で見ることができたことによる感動で、曲が始まる度に泣きながら瞬間をかみしめていました。

理解できないMC(私は中国語はまだ全然聞き取れません)をはさみながらライブは進み、出眾が始まりました。こんな曲あったっけ?と思いながらも確かに聞いたことあるフレーズで、それであって明らかにアルバムでは聞いたことのない謎の高揚感がありました。客席も大盛り上がりで合唱し、僕も雰囲気だけで口ずさみました。台湾アーティストのライブは撮影OKなことも多く、前の2つの公演の様子は度々Instagramで流れてきていました。しかし、この曲の実際のパフォーマンスは音源とも映像とも違う圧倒感で、改めて甜約翰の引き出しの多さに感銘を受けた演奏でした。今、改めて Spotify でこの曲を聞いていますが、そこまでの印象は持てていない気がします。曲としての魅力はもちろん、ぜひライブでも聞いてほしい、また聞きたい1曲だなぁと感じています。
ライブ後のサイン会で日本から来たこと、日本でもやってほしいことをメンバーに伝えました。いつか実現してほしいです。。。
中華圏音楽DJ    かんちゅ

 

柔軟的監牢 Where’s Blue Fairy - Vast&Hazy

柔軟的監牢 (Where's Blue Fairy)

気だるさとバンドネオンの音色(シンセだけど)が鳴り響くアウトロが好き

(蛇腹楽器愛好家    あぐ)

 

 

プレイリスト掲載曲一覧(アーティスト順、Spotifyにある曲のみ)

曲名 アーティスト名 推薦者 備考
沒有我在的地方 13月終了 以咖  
煙火 1976 店主 郭念澄  
不合時宜 1976 胡嵐心  
her november diary 8mm sky 匿名希望  
寂寞的人 A Piece of Cake 256 劉士熏  
八寶公主 Princess Bubble A Root 同根生 吳敏豪、SUN  
心悶 Amazing Show 匿名希望(2名)  
戀人 Amazing Show バンドにとって最後のファン 涵han. 、音楽好きの普通の人  
Leaving Taured Bremen Entertainment Inc. shin ohsaki  
Bremen Entertainment Inc. 匿名希望  
夜行 Caravanity Tomo  
暮沉武德殿 CHTHONIC 潘啟勛  
殘枝 CHTHONIC 閃靈的信徒  
薰空 CHTHONIC 各項音樂愛好者  
Farewell (In a Pretentious Way) Cicada あぐ  
乏人問津 Control T  
花花 Cosmos People 匿名希望の学生 インディーズではない
自己來 Cosmos People エビおじさん インディーズではない
Take It Slow Crispy脆樂團 kiku*  
揹上悲傷北上 Crispy脆樂團 Chiang  
下雨的晚上 Dadado Huang 小孟  
夢的距離 Dadado Huang 小孟  
Dadado Huang 小孟  
散去的時候 deca joins Iris Lu、Payton  
春天游泳 deca joins ギタリスト Rui  
乏善可陳 (Live) deca joins 匿名希望  
浴室 deca joins Eric、KM  
玫瑰色的你 Deserts Chang 匿名希望  
美人魚 Mermaid Doesn't matter 道森梅特 匿名希望の社畜  
土耳其藍的夢 DSPS yichen  
愛情你比我想的閣較偉大 -《當男人戀愛時》電影主題曲 EggPlantEgg Tomo  
閣愛妳一擺 EggPlantEgg 大塚くみこ  
Finger - Audiotree Live Version Elephant Gym 胡嵐心  
Go Through The Night Elephant Gym 鷺江  
振翅 Wings feat. 高雄市管樂團 Elephant Gym Sanders  
幹社會 EmptyORio 詹雨潔  
空虛的愛 EmptyORio 詹雨潔  
惡性循環 Endless 匿名希望  
人如何學會語言 Enno Cheng 音楽雑食者 君、匿名希望  
冰咖啡 Everfor 匿名希望 普通の会社員  
Far Dreams - feat. Misi Ke Fake Creators saa__aya  
大自然真奇妙 FiftyBodyFifty 陳灝、匿名希望  
百年追求 Fire EX. 詹雨潔  
憂愁戀歌 Fire EX. EN EN  
晚安台灣 Fire EX. 匿名希望  
視而不見 fuvva 俐之  
生まれ変わったら Gestalt Girl よしだ  
Yesterday Gordon 小孟  
Homebound train Grandson on the Wall 林魚  
石橋 Gummy B Light  
你是被抹去的那一段風景 Hello Nico 匿名希望  
天美 Hormone Boys わき、匿名希望(2名)  
我們 hue 廃棄物の大学生 大屌酷哥  
hue POLA、匿名希望  
爛情歌 hue 匿名希望  
9 I Mean Us 劉宥和  
途中 I Mean Us ベーシスト Hank Chen  
獵巫行動 InFission 匿名希望(2名)  
十二樓 - Live Jonathan Lee 蕭育卿  
To My Audience Kalabebe NeRO  
再見王子 Katncandix2 苗軒維  
Love You So Bad Kumara the Cat 貓咪庫瑪拉 阿淋 Aalin  
CACTUS LÜCY 邸盈欣  
Chased in desire with bloody smiles Major in Body Bear 體熊專科 Tomo  
Cheer Mary See the Future 先知瑪莉 匿名希望  
Lucid Dream Mary See the Future 先知瑪莉 Warren&Venus  
這是我的地方 Misi Ke 許中瀚  
忘了眼淚 Miusa ぱんだ隊長  
Buniau Mong Tong 重低音Ebi  
Tiang Shi Mong Tong 中村めぐみ  
沙漠 Mr.Loud Who Chance 匿名希望  
練習一個人生活 Neci Ken 謝明學  
一夜一夜 Nightcap睡帽樂團 Grass Yeh  
山海 No Party For Cao Dong 音楽が好きな普通の人 寧凜、Bone  
爛泥 No Party For Cao Dong 陳子揚  
Taipei Flight Norton Street 諾頓街 匿名希望  
PDF Our Shame zoe  
理查 Our Shame 王紫萱  
冥王號 OVDS Light  
同款 - 電影《本日公休》主題曲 Pei-Yu Hung shinobu.zhongping  
明室 Pei-Yu Hung R  
星期六的晚上 PiA popo lin  
Dù Prairie WWWW 実験音楽愛好家 陳盈靜  
雨和眼淚 Quarterback Demi  
Rain and Picture (Dusk Diver 酉閃町片尾曲) Rain and Picture 匿名希望  
二十二 RIKI saa__aya  
天才與白痴 Sam Hui 自宅警備員 萬華区の金城武  
下著雨的城市 Seed Hsu 音楽クリエイター 徐喜得  
高雄 Shallow Levée Irene  
石頭 Shallow Levée Jay  
傳道的人 (A_LIVE PASS Session) Shallow Levée Tron Music Tokyo  
陷眠 Shallow Levée 匿名希望  
Listwar Zanset Small Island Big Song hOw  
Hit the Rhyme Soft Lipa 小孟  
暗流 Sorry Youth Euphemia Tam、薛又嘉  
時代看顧正義的人 Sorry Youth 詹雨潔、Eason  
佇世界安靜的時 Sorry Youth 匿名希望  
歹勢中年 Sorry Youth Tron Music Tokyo、周子喬、詹雨潔  
踅夜市 Sorry Youth Keith Chen  
沙發上的白日夢 SoulFa 靈魂沙發 amo  
Urban Canyon STAYCOOL 匿名希望の設計產業工作者  
I Know You Know I Love You Sunset Rollercoaster 冒険家 バラの生命周期  
Love as a Bullet Super Napkin Cindy Chang  
Sonic Candy Pepper Blitz Super Napkin 公主 Tekibora  
出眾 Sweet John かんちゅ  
夏日最美的三十張拍立得相片 The Chairs Xuan  
巴黎德州 The Chairs 邱少星  
惦惦的夢 The Chairs まりも  
Αφροδίτη The Chairs chidorian、Hany、小孟  
Natural Ability The Crane みか  
不介意 The Crane evey yang  
Oh Why The Fur.​ Tiffany Chang  
A Little of Autumn The Whisperer Eva Hou  
Screws The Whisperer NeRO  
駐水 Theseus 忒修斯 Jason C  
Eternal Roses THETA Nancy  
Human Error Tizzy Bac 小市民  
You'll See Tizzy Bac 賴祈攸、匿名希望  
愛嬌 Tizzy Bac 音楽好きのラジオ局社員 Jenny  
吹動生命的風 Tizzy Bac Ferra  
太陽快跑 Tizzy Bac mizuiro  
鞋貓夫人, Madame!!! Tizzy Bac Mias Tung  
你們都不要變 Tizzy Bac mizuiro  
透明雑誌FOREVER Touming Magazine 匿名希望  
雨季森林 (Don’t Rain on Me) VH (Vast & Hazy) カメラマン 阿星  
柔軟的監牢 (Where’s Blue Fairy) VH (Vast & Hazy) あぐ  
Loose Kiss Volcano 純情火山 NeRO  
Control Me WANLONG Elliewuzt  
台北流浪指南 Wayne's so Sad 麵線周  
我想和你一起 Wendy Wander Dissoul、鴕鳥、海の魚 莉芙、匿名希望  
菸癮 Who Cares 胡凱兒 ミルクティー中毒 Hazel  
無法度按捺 WHYNOT 胡嵐心  
原本當初 Wu Bai 匿名希望 ※インディーズではない
沙漠玫瑰與駱駝 YILE LIN 林以樂 R、匿名希望  
夏とMoonlight Shines! イルカポリス 海豚刑警 修揪作伙共  
Green House 阿蘭 AC みか  
Galala 愛是唯一 Mojo  
silence of desire 安溥 shinobu.zhongping  
最好的時光 安溥 陪你寂寞 K  
望日的鬼佮青盲的童乩 烏流 匿名希望のミュージシャン  
SHORE 雲端司機 CLOUDRIVER Stef  
SUNNY AFTERNOON 雲端司機 CLOUDRIVER 陳彥廷  
波羅的海 化石Fossil 施榮恩  
驪歌 何灝 陳泓愷  
沒完沒了 夏沐 ぱんだ隊長  
MALIYANG 珂拉琪 匿名希望  
TALACOWA 珂拉琪 安柏 Amber  
萬千花蕊慈母悲哀 珂拉琪 匿名希望(3名)  
所有的 No Love is Lost 我是機車少女 akari  
海馬迴 匿名希望  
如果世界上沒有了孤獨 郭子恆 匿名希望  
子夜歌 郭真榕 芸術家 許元馨  
日常、遠方及其他 郭真榕 MV出演 洪端宏  
小鬧劇 葛洛力 羅雪芹  
在世界的盡頭大聲地說我恨你 魚丁糸 涵han.  
來日不再是方長的夢 魚條 音楽を聴く人 夢を見ない人  
這樣的人 午夜乒乓 音楽の魂を食べる人 Lanyu、匿名希望  
再見,沒能對你說 吾橋有水 FloodingBridge 劉家宏、ししゃも、Yasuhiro Soda  
少女變成了一隻甲蟲 吾橋有水 FloodingBridge 匿名希望  
孝順龐克 孝順一族 Kimura Yusuke  
Hi There 康士坦的變化球 はるか、匿名希望  
更迭 康士坦的變化球 匿名希望  
在你死後才想起曾經答應陪你去散步 康士坦的變化球 HSUAN  
擱淺的人 康士坦的變化球 匿名希望  
morning 洪申豪 自由工作者 Fangyin  
生活的答案 洪申豪 匿名希望  
我想要佔據你 告五人 Asher  
在這座城市遺失了你 (戲劇《他們創業的那些鳥事》插曲) 告五人 Stephanie  
瞬間 昆蟲白 匿名希望  
淡水美人魚 昆蟲白 Kimura Yusuke  
海風吹 才能有限公司 匿名希望  
飛蜂 周自從 台湾語の作詞家  
曾經的我想把你留在這座城市 人生勝利組 Tony Li  
All U Know 清醒夢 Wake Back To Bed 匿名希望  
佇夜之前 生祥樂隊 張瑋倫  
兒時舞 閃閃閃閃 匿名希望の自由業  
留下來陪我 粗大Band Elliewuzt  
強姦殺人 濁水溪公社 資深被華國殖民者  
某個早上 - bonus 陳荒 新北市市民 Ian Ho  
27歲 陳修澤 新北市市民 Ian Ho  
黑色的路上 陳修澤 新北市市民 Ian Ho  
晴天雨天 唐貓 SUGARCAT 匿名希望  
流浪漢 那我懂你意思了 新北市市民 Ian Ho  
很幼稚嗎 ? 那我懂你意思了 教師 西瓜呱  
沒有人在乎你在乎的事 那我懂你意思了 匿名のソフトウェアエンジニア  
溫暖的陽光 那我懂你意思了 新北市市民 Ian Ho  
我多麼想成為你的鹿 南瓜妮歌迷俱樂部 孫仲良  
美麗島 巴奈 Ian Mau  
粉紅電台頭 薄荷葉 匿名希望  
一起來跳舞 八十八顆芭樂籽 匿名希望  
追太陽的人 八十八顆芭樂籽 何鞅  
比獸還帥 八十八顆芭樂籽 陳建志  
一個半 非人物種  
沉沒 非人物種 匿名希望  
假幸福 False Joys 百合花 Lilium 沛沛  
拜六 Saturday 百合花 Lilium 玩具設計 Tân Tshiâng-uî、匿名希望  
空白錄音帶 部落美男子 匿名希望  
十秒鐘 風籟坊 董晏辰  
Fake 紛亂交錯 Armani Lin  
暗暝無名路 宝島材料行 黃昱翰  
都市迷星 宝島材料行 匿名希望の学生  
別說晚安 卜星慧 新北市市民 Ian Ho  
無法度轉去 木眼鏡 李盟洋  
改变 目思者 chue  
Monday Morning 問題總部 It's Your Fault sasanoji電台  
甘吧爹ㄋㄟ 余佩真 Bie Suo、張振偉  
Marry Me 庸俗救星Vulgar Savior 吳謹伊、葉士瑞 Bunny Yeh、匿名希望  
窗簾 庸俗救星Vulgar Savior 陳立愷  
Love Me to the Moon and Back 藍婷 阿福  
緩緩 李浩瑋 Howard Lee ChingHeng  
靜置星辰 李漫 Whisler Fang  
北極心 凌元耕 u_site、匿名希望  
無用的人 臨界點 Maximum Grey 匿名希望(2名)  
蟲洞糖 露波合唱團 Irene Tseng  
安九 老王樂隊 匿名希望  
春天不如預期 老王樂隊 shinobu.zhongping  
一起加油吧! 來吧! 焙焙! 外科医師 孫宜萍  
無所畏懼與寬容 來吧! 焙焙! R  
Brave Heart 冰球樂團 スズカ  
讓我餘生只為你唱情歌 冰球樂團 匿名希望  
タケシのイワーク - 小剛的大岩蛇日文版 勁爆羅雷 羅雷  
廖文強 ポップス愛好者 リヨウ  
解暈書店 柯宣任ReN u_site  
貓咪約我睡午覺 楊宜蓉Wooly 優しい歌声を欲する社畜 Didi  
我要殺光浪漫殺死詩 當代電影大師 誠実な建築家 王中胤、mong  
長歌 當代電影大師 匿名希望  
那些事情是真的有意思嗎 當代電影大師 匿名希望  
如果你是詩 當代電影大師 音樂怪客、匿名希望  
In the jungle..maybe I’m just a bug. 縉 Jin 匿名希望(2名)  
早碎早起(break;) 縉 Jin 匿名希望  
A Sudden Rain 聲子蟲 Bugs of Phonon 蔡佳叡  
小紫aka給我錢 芒果醬 Gilies、匿名希望  
那些你以為的都沒有發生 范宥弦 プロジェクトマネージャーLi Fan、アマチュアミュージシャン 陳立琪、梅林、匿名希望(3名)  
猜拳 莉莉周她說 楊佳叡  
林秀媚 裝咖人 Bie Suo、PaichiA、匿名希望  
寫予你一條溫柔的歌 裝咖人 匿名希望  
總是在地板裡的夢 貳伍吸菸所 地下音楽が好きな大学生 RK  
你我都孤獨 鐵擊 House  
5:10a.m. 傻子與白痴 設計士 BUG  
HoydeA 傻子與白痴 匿名希望  
末日燎原 步行者 ドラマー wingchenindahouse  
在這個年代,找不到浪漫 溫室雜草 匿名希望の社畜  
人生無常 餿水Swill 匿名希望  
失眠特效藥 - 單曲 鱷魚必殺技 匿名希望  
一夜情 黃浩庭 匿名希望

 

企画者よりお礼

今回は「台湾と日本、両方で募集」という初めての挑戦となりましたが、多くのご投稿を頂き、ありがとうございました!(さすがにここまで多くの投稿があるのは誰も予想してなかったんじゃないか…)

 

いつも通り、基本的に「本当に推したいという気持ち」が集まってできたプレイリストですし、推薦文も愛情100%となりますので安心して聴いていただけると思います。

 

台湾・日本で人気のあるアーティストがいる一方、日本にいたら全く知らなかったであろう音楽に出会うこともでき、企画者冥利につきますね。

 

全ての投稿文をご紹介できなかったことなど心残りもありますが、次のコンテンツに活かしていきます。

 

私事ですが、いま第一子を妊娠中です(何事もなければ来月産まれます!)

子どもを産む前の活動の締めくくりがこんなに大きなものとなり、本当にうれしいです!

 

ご投稿&SNSで拡散頂いた方、台湾側でご協力いただいたコミュニティーオーナーのRichard Yoさん、翻訳で多大なサポートを頂いたTomoさん、一風変わった活動にもめげず(?)一緒に乗り越えてくれたお腹の子に感謝です!

 

子どもを産んだ後の活動どうしよう…と色々考えたり描いたりしてみたのですが相変わらず未定で白紙です。

でも、台湾に行ってライブを見たいなあという気持ちは確かです。

とはいえ思うように渡航できないとは思うのですが、そんな時はこのプレイリスト聞いて頑張ります。笑

 

皆さまがそれぞれの生活を送る中で、このプレイリストが日常のお供となれたら幸いです。

 

今後ともTapioca Milk Recordsをよろしくお願いいたします。

【投稿募集】2023年も、これ聞いていくぞ!な台湾インディーズの1曲を募集いたします。

 

 

(追記)2023.2.23 ルールを一部updateしました


このたびTapioca Milk Recordsでは「Taiwan Indies Music Map BEST」を2023年版に進化させるにあたり、皆さまからの投稿を大募集することをお知らせいたします。

 

本日から2月28日(火)までの間、「2023年も、これ聞いていくぞ!な台湾インディーズの1曲」をテーマに、みなさまからの投稿をGoogle Formで募集いたします。


投稿いただいた楽曲をまとめたSpotifyプレイリストと、推薦コメントをまとめた記事作成し、3月11日(土)ごろ、Tapioca Milk Recordsで発表いたします。

 

台湾への渡航が徐々に解除されつつある2023年。皆さんの「おすすめの1曲」を伝えあい、楽しい1年にしませんか?
 

 

企画概要

「2023年も、これ聞いていくぞ!な台湾インディーズの1曲」を1人1曲ご投稿いただき、その結果をSpotifyプレイリストや記事で発表いたします。 

※2月23日より、1人何曲でもご投稿いただけるルールに変更しました(おそらく、最大で1人2~3曲がバランスが良いと思います)

目的

プレイリストを通して、ジャンルや好みを問わずみんなで楽しく盛り上がるため。

 

募集期間

2023年2月15日(水)~2月28日(火)24時まで

 
スケジュール(仮)

2023年2月15日(水):募集開始
   2月28日(火)24時:投稿締め切り
   3月11日(日)まで:プレイリストローンチ、コメント紹介記事アップ

 

※上記のスケジュールは、やむを得ない事情(中村の出産が早まるなど)がある場合にのみ変更になる可能性があります。

 

参加資格

台湾のインディーズ音楽が好きな方
 

楽曲の条件

(1)2023年にリリースされた台湾インディーズ音楽の作品 もしくは

(2)2023年以前にリリースされた台湾インディーズ音楽の作品で、あなたが2023年も聞いていくぞ!と思っている作品

 

<備考>

※台湾×海外のコラボ作品OK
※アーティスト本人による自薦OK
※台湾内でのリリース/台湾外でのリリースを問いません

投稿方法

Google Formから、必要事項を記入の上ご投稿をお願いいたします。

【2023年版】台湾インディーズ音楽マップ プレイリスト投稿フォーム

史上初!?台湾コミュニティとのコラボレーション

今回、初の試みとして、台湾のFacebook音楽コミュニティ「音樂|樂團、音樂祭,與歌單」のオーナーにご協力頂き、台湾の方からの意見も募集しています!

1件も投稿が来ないリスクはあるものの、成功すれば、おそらく日本初の台湾、日本のコラボレーションによるプレイリストとなり、とてもおもしろいことになりそうです!

 

ご質問があれば、管理者のTwitterまでリプライでお問い合わせください。順次回答いたします!

 

台湾のインディーズ音楽をお好きな方からのご投稿をお待ちしております。よろしくお願いいたします!

寄稿日記:台湾音楽関連 2022年8月~10月に書いた記事

 

どうも中村です。お久しぶりの更新となりました。

 

夏の終わりごろから体調をものすごく崩しており、パソコンでまとまった文章を書けるコンディションではありませんでした。少しずつ浮上してきたところです。

 

ご報告が遅くなりましたが、Qeticでいくつか記事を書いたので、ご紹介させてくださいー。

 

 

曲の割込も自由?日本と全く異なる「お作法」|C-POP研究所が語る、中国語カラオケ「KTV」の遊び方

qetic.jp

→1980年代に日本から世界へ輸出された「カラオケ文化」が中国で独自の進化を遂げ、日本へ逆輸入。その実態についてC-POP研究所の太一さんに取材しました。「記事を読んでKTVに初めて行った」というお声も頂きました。

太一さんはお若いのですが、厚みのある情報、独自性のある分析、何よりC-POP愛にいつも良い刺激を受けています。太一さんのような発信者がどんどん目立って活躍してくれるといいなと思います。

 

特別対談:「すべての芸術の境界には詩がある」中国語ジャズポエトリーの魅力 謝明諺 × 池田欣彌

qetic.jp

何かと型破りで何かと話題のサックス奏者、シェ・ミンイェン(謝明諺:通称 テリー)と詩人ホンホン(鴻鴻)がプロデュースする『爵士詩靈魂夜 A Soulful Night of Jazz Poetry』。テリーさんと、本作に参加した日本人ベーシストの池田さんにお話を伺い、「台湾ジャズ」の歴史を紐解きながら、作品について聞きました。

ここでカッコつけてもしょうがないので正直に言うと(笑)、文章、映像を含め色んな資料をあたり、テリーさんと池田さんから膨大なアウトプットとレビューを頂きながら日本の読者さんにフィットするようにまとめました。

 

Interview:アジア中から音楽が集まる「港」をつくる──Zepp New Taipei、Zepp Kuala Lumpur支配人 本多真一郎氏

qetic.jp

→2020年に開業したZepp New Taipei。主にはインディーズのアーティストの活躍の場所として発展しています。その支配人であり、アジアを音楽で渡り歩いて来られた本多さんにお話を聞きました。

このインタビュー記事を掲載した後から続々と日本のアーティストの出演、対バンも決まっており、港化が続々と進んでいるのではないでしょうか。本多さんのお話は一貫して、「有機的な交流を作りたい」という情熱がおありだと感じています。同じ思いを持つ者として、微力ながら盛り上げていけたらと思います。

 

台湾インディーズ音楽の祭典<金音創作獎>直前予習!今年は日本向け生配信も

qetic.jp

→11月5日に行われた「金音創作獎」について紹介しました。毎年同じようなことを言っているような気がするのですが、同じことを長期的に言い続けることが大事なので、これで良いのだ。

 

 

 

 

【おまけ】最近聞いている台湾音楽

最近は新譜と少し前の音楽を交互に聴いてます。ジャンルも結構色々で、台湾の伝統文化とロックをガチで攻めている音楽も、もともと好きなポストロックも、欧米の影響を受けているロックも好きで、自分の趣味がますますわからない!^ー^

 

裝咖人Tsng-kha-lâng|2022夜官巡場Iā-Kuan Sûn-Tiûnn live session With VJ

www.youtube.com

 

国立東華大学中国文学科出身者を中心に結成した「裝咖人」。北管とロック、音楽と文学の融合です。百合花とかMong Tongが好きな人は好きだと思います。メインボーカル張嘉祥が書いたアルバムと同名の小説もあるとのこと。誰か翻訳して…

 

昆蟲白 insecteens - 瞬間 In a Flash【Official Music Video】

www.youtube.com

元祖台湾ポストロック甜梅號 Sugar Plum Ferryのギターボーカル昆蟲白(本名:黃建勳)が子育てを経て今年リリースしたアルバム「瞬間」。甜梅號のオーガニックなPost rockみがありながらサウンドは温かく、聞いているようないろんなストレスが消えていくような錯覚が…錯覚でも良いよね。ポストロックだもん!

 

黃雨晴 Yuching Huang ‘化為人形’ Official Teaser

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2010年代にロックバンド「強迫女孩 ocd girl」で活動した黃雨晴がベルリンでの生活を経て今年1月にリリースしたアンビエント×オルタナのアルバムです。寒い日の日曜の午後、お昼寝しながら聞くのが合う気がする。

 

Triple Deer:一百個擁抱 Hundreds of Hugs@Line in Studio Live 20180223

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命日だったじゃないですか、凡凡の。凡凡といえば草東なんだけど、実は草東と並行してTriple Deerというポストロックバンドでもドラムをやっていたんですね。(途中で草東に専念するために脱退)

で、そのTriple Deerの名曲「一百個擁抱 Hundreds of Hugs」を無限リピートしていました。収録場所のLine in StudioはTriple DeerのCDを探しに&買いに行った思い出もあり、懐かしかったり寂しかったりしていた。みんな、大事な人にはHundreds of Hugsの気持ちで接していこうな…。

 

というわけで

体調的にも社会的にも色々ままならず、次に台湾で会えるのがいつになるのかもわからないですが、やれることをやって、マイペースに音楽を聴いています。明日は少し、1ミリでも良くなるでしょう。また、記事を書いたらご報告しますー、再見!

記事&Podcast配信中!:台湾三十ヵ所を巡ったトンコリ奏者Bie Suoさんに話を聞きました。

こんにちはー!中村です。

 

台湾三十ヵ所を巡って演奏活動を行い、ローカルのシーンにめちゃくちゃ入り込んで演奏活動を展開するトンコリ奏者Bie Suoさんにお話を聞きました!

 

 

その取材の様子を、Qeticさん向けの寄稿では長めの記事にPodcastではよりポップな切り口でコンテンツにしました~

ぜひお楽しみください!

 

記事はこちら

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Podcastはこちら

 

見どころエピソード

 

とにかくトピックが豊富な今回の取材、記事の文字数を数えたら7500文字くらいありました。なので見どころを私の目線で紹介しますね!

 

Point1.Bie Suoさんはバンドで豊富なキャリアを築いた後、トンコリ奏者に転向した。

 

まず、私がすごいと思ったのはここね!

 

ベーシストとして音楽活動をはじめたBie Suoは、1986年に結成したエスノポップバンド・ナムチェバザールがアコースティック編成となったことを機にタブラ奏者となり、多くのバンドを輩出した伝説的なテレビ番組『三宅裕司のいかすバンド天国』にも出演。1994年からは岡野弘幹が率いる「天空オーケストラ」のパーカッショニスト、タブラ、ディジュリドゥ奏者として、<フジロックフェスティバル>や<グラストンベリー・フェスティバル>に出演する等、国内外で活躍した。

 

なんかこれでもかという輝かしい音楽キャリアパンチですよね。で、もうちょっと知りたいと思って「ナムチェバザール」のWikipedia見たらコレ。

 

アコースティックを基本としてシタールやタブラなどのインド楽器と、リフを主体としたアコースティックギター、ブルース・フィーリングのボーカルという珍しい取り合わせに電飾などをつけたガスマスクを被り、その様相はさながらスター・ウォーズのクリーチャーたちの酒場でのライブであった。バンド・ブームの真っ最中、ビジュアル系やヘヴィメタル、パンクバンドなどとも数多く対バンで演奏し、負けず劣らずの過激なパーフォーマンスはジャンルを超えて一目置かれた。

出典:Wikipedia「ナムチェバザール(バンド)」

 

破天荒な情報の洪水ですよね。実は取材後にこのWikipediaを読んで、なんかすごいヤバイご経験をお持ちの方に普通に取材してしまった…ヤバ…と思いながら編集していました。当時のライブ見てみたかったよね…(当時私は2歳ぐらいなのだが)

 

Point2.初見でトンコリを弾いてと言われ、しかも弾いてしまう。

 

そんなBie Suoさんがなぜトンコリ奏者になったのか、記事の方では詳しく書いてるんですけど、ざっくり言うと「トンコリ弾いてって言われてって弾いてみたらしっくりきたから」。

 

「チューニングはどうすればいいですか?」と聞いたら、「そんなの適当でいいんですよ」と。なので、収録する歌を聞かせてもらいながら、自分で色々考えてチューニングして録音したのがきっかけでしたね。その後、調べると、トンコリは地域や弾く人によってチューニングがあるという説もあり、当時言われた「適当で良い」は、あながち間違いではないことがわかりました。

 

初めて持った楽器でなんとなくチューニングして弾けちゃうのちょっとすごすぎてよくわからない…!わからないんだけど、やっぱりキャリアをしっかり積んでこられたこと、そして相性なのかなぁと思いました。

 

(Bie Suoさんがどうしてトンコリにハマったのかの自己分析、紐解いてみたら非常にロジカルな理由だったので是非お読みください)

 

Point3.台湾のみなさんの心をつかみまくっている。

 

コロナ前は、行動力さえあれば台湾でライブをする、ということができる時代。そうした中でBie Suoさんのすごいところは、限られた時間の中で三十ヵ所でライブをしたということだと思うんです。(日本でも三十ヵ所でライブするってなかなかないですよね)

で、はじめてライブ目的で渡航した時のエピソードがこれ。

 

ありがたいですよね。実際に渡航して、あるお店でライブをしたところ、自分が思っていた以上に受け入れてもらえたんです。見に来てくれたアーティストやお店のオーナーが口コミで広げてくれて、滞在中にどんどん他のライブをアレンジしてくれて。最初は3ヶ所だけの予定でしたが、台北市・台東県・花蓮県・宜蘭市・新竹市・新北市など合計12ヶ所でライブができました。

 

実際に台湾に行って、人間関係が数珠つなぎ的につながって活動がスケールする…というのはよくある話なんですけど、さすがにライブの本数が当初の予定から300%増は滅多にないと思うんですよね。台湾の方の心つかみまくりっていう。

 

その魅力を象徴するのがこの動画、台湾の酸屋という文化芸術団体の拠点でのライブの様子。

 

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やっぱり動画でもすごい人のすごさは伝わるんだなあと思いました。

 

最後に、情報量としてはPodcastよりも圧倒的に記事の方が多いのですが、記事からあえて落としたエピソードがあります。それが一番台湾らしいというか、この取材の核だと思ってます(笑)

Podcast(ブラウザ勢は13分~、Spotify課金勢の方は18分くらい~)で確認できますので、是非そちらも聞いていただけたら嬉しいです。

 

open.spotify.com

 

来週は12日(金)にまた別の記事が出ます。どうぞお楽しみに!

 

台湾ミュージック専門のDJさんに豆知識を披露してもらった! guest: @yukitten22 (タピレコのオフレコ #7)

 

2022年5月22日配信、【タピレコのオフレコ#7 台湾ミュージック専門のDJさんに豆知識を披露してもらった! guest: @yukitten22】の書き起こしをお届けします。

 

 

タピレコのオフレコ#7 台湾ミュージック専門のDJさんに豆知識を披露してもらった! guest: @yukitten22

 

 

#タピレコのオフレコでは、皆さんからのご意見、ご感想をお待ちしています。ぜひ、Twitter ハッシュタグ #タピレコのオフレコ でお気軽に感想をツイートいただけますとと幸いです!


 
全文書き起こし

中村めぐみ(以下、「ぐ):Tapioca Milk Recordsの中村によるアジアと音楽にまつわるストーリーを発信するPodcast、「タピレコのオフレコ」へようこそ。

 

ゆきさん(以下「ゆき」):ようこそ!

 

ぐ:いえーい!今日はゲスト回として、台湾の音楽を日本へ広めるDJさんで、イベント企画者としても活躍しているゆきさんにご登場いただきました!ゆきさんよろしくお願いします!

 

ゆきさん:よろしくお願いします。タピレコのオフレコをお聞きの皆さんはじめまして、台北コーリングのyukiと言います。台北コーリングの他にも、CHOPSTICKSという「お箸の国」をテーマにしたアジアンポップスイベントを主催しています。今日はよろしくお願いします!

 

 
 
 
 
 
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台北コーリング/TAIPEI CALLING/台北呼喚(@taipei_calling)がシェアした投稿

 

 

ぐ:よろしくお願いします。ゆきさんは、「台北コーリング」というイベントを主催する他、インスタとかでも音楽情報を発信していて、わかるわーの連続なんですけど。ちなみに「台北コーリング」はどのようなイベントなのでしょうか?

 

ゆき:名前の通り、台湾の音楽だけを流すイベントです。「台北」とついてはいるんですけど、台中も台南も高雄も、日本で活動している台湾人アーティストの曲とか、台湾に関連するものだったら、なんでも流しています。笑

 

私は広報的な立場でインスタを更新したりとか、イベントの告知をしたりしているんですけども、なので「台北コーリングさん」って呼ばれたりとかすることも結構あって、yuki=台北コーリングと思われがちなんですけども、実はもうひとりメンバーがおりまして、2人でやってます。なので、台北コーリングはイベント兼ユニット名という感じになります。

 

ぐ:なるほど。ゆきさんともう一人の方の役割分担はどんな感じなんですか?

 

ゆき:あーそうですね、私が広報とすると、もう一人は参謀のような。

 

ぐ:参謀。

 

ゆき:のような感じです。「今度の曲は何にする?」っていう話をしたときに、こういう感じで行こうか、だったりとか、結構インスタの投稿とかも見てもらって、こういう言い回しのほうがいいんじゃないかとか。結構アドバイスをもらったりしています。

 

ぐ:めちゃめちゃ心強いですね。質の高い投稿は、参謀とゆきさんのケミカルで、うまれているんですね。

 

ゆき:私も感覚の人間なので、「バーッといってドン!」「めっちゃいい!」みたいな、そういうことしか言えないので、ロジカルに掘り下げて。

 

ぐ:イベンターさんとして本拠地というか、拠点は?

 

ゆき:私が埼玉出身なので、そのご縁で浦和のクニハウスというミュージックバーを拠点としています。ただ結構最近は台北コーリングとして他のイベントに出させてもらったりとか、あとはスピンオフで都内でも不定期でDJ活動をしていたりするので。拠点は埼玉ですが、東京でもやっています。

 

ぐ:ゆきさんは、いつ頃から台湾の音楽に興味を持ち始めたのでしょうか?

 

ゆき:初めて台湾に行ったのは、卒業旅行の時なので2010年の冬です。それから1~2年に1回くらい、何かしら台湾に行く機会があったんですけど、結構多分台湾好きの皆さんが抱えている課題と繋がってくると思うんですけど、みなさんグルメ・マッサージ・占いっていうのが、台湾と言えばで。それを目指していくので。

 

私が今まで台湾に行ったときもそれが目的だったりして。音楽までたどり着くのがなかなかなかったんですね。台湾の音楽を台湾で初めて買ったのは、2010年とき、最近閉店しまった中山の「MOGU」という雑貨店で、ジャケットかわいいな~と思って買ったStreetVoiceの冬コンピなのですが。

 

 

 

ぐ:え、これめちゃめちゃ貴重な奴じゃないですか。ちょっと触っていいですか。

 

ゆき:あ、でも(おきらく台湾研究所の)Bさんも知ってました。

 

ぐ:リスナーのみなさん、見えますでしょうか。

 

ゆき:すごいかわいいジャケットなんですよね。チャイナ服を着た幼女がギターを持ってちょっとこれでも、ロンドンコーリングのクラッシュッポイ感じも。台北コーリングの語源はロンドンコーリングなので、それもあって、少し今つながりを感じました。

 

ぐ:このジャケットはタピレコの記事でご紹介できればと思います。かわいー。

 

ゆき:ブレイク前のハッシュとかも入っていて。ただその時は全員知らないので、まあ最初から聞いていって、結構いいじゃんみたいな。あーなんか日本のその曲とそんなに変わらないんだな、と思ったくらいで、それ以上台湾の音楽に興味を持って他のも聞いてみようとはならなかったんですけど。

 

ぐ:MOGUにたどり着いたのはどんな感じだったんですか?

 

ゆき:たまたま歩いていて見つかりました。当時私は森ガールだったので。

 

ぐ:森ガール…!!

 

ゆき:懐かしいですよね。だからああいうお店好きで。ナチュラルでかわいいお店がいっぱいあってみたいな。

 

台北のデザイン雑貨ブランド「蘑菇Mogu」

(画像出典元:Made in Taiwanを引っ張るデザイン雑貨ブランド「蘑菇Mogu」 | 台湾観光旅行ナビガイドGloupes

 

ぐ:そういわれると台湾って森ガールっぽい店多いかも。

 

ゆき:MOGUが森ガールっぽいお店のはしりで。あ、かわいい、ここ入ってみる?って感じで見て行ったら、それが奥の方にこれが置いてあって。あーなんかジャケットかわいいと思って、で、日本に比べると高くなかった。1500円くらいで買えたので、ちょっとお土産の一つにしようと思って、持ち帰りました。

 

ぐ:それが2010年でしたっけ。DJさんになるまでにはどんな道のりを?

 

ゆき:今みたいな感じで台湾の音楽に興味を持つようになったのは2017年頃です。落日飛車が渋谷のWWWでシャムキャッツと対バンをやっていて、私シャムキャッツ好きなのでライブに行きたかったんだけど行けなかったんですね。噂に聴くと台湾の人たちがめちゃくちゃチケットを買ってしまって。

 

ぐ:近いからね~。

 

ゆき:日本に住んでる台湾人も行くし、台湾在住の台湾人も日本旅行のついでにライブを見るみたいな感じで、スプリット盤とかも出ていて、聞いてたら、すごく良かったんですよね。結構こう、カルチャーショックというか、もうむしろ日本よりもいいんじゃないかくらいの衝撃がありまして。そうするとその落日飛車以外にも雀斑とか付随する台湾のインディーの名前を目にするようになってきていて、CDが手に入ったんですよね。今よりももうちょっと手にが入りづらい時代だったと思うんですけど、それでもBig Romanticがプッシュしていたので、日本のCD屋さんでCDが手に入って、それを聞いてあのなんかすごくいいなって思った感じです。

 

ぐ:2017年って約5年前くらいですけど、本当そのころ私台湾のインディーズを聴き始めたんですけど、まさに今はアジアの音楽情報の交通網っていっぱいあるイメージですけど当時はあまりなくて。Big Romanticさんが広め始めた。元々やっていらっしゃったと思うんですけど、より。

 

ゆき:より人を呼んだりして、ライブをやってみたりとか、なんかすごく露出が増えてた頃だなって思いました。

 

ぐ:ねー。あの頃のことは私もよく覚えているというか。

 

ゆき:確かSpotifyとかサブスクで音楽を聴ける環境が整っていったので、確かそこらへんでも音楽に触れるようになっていって、気になったバンド名をメモして翌年の2018年にはじめてその音楽が目的で台湾に行きました。


ぐ:どんなお店を回られたんですか。

 

ゆき:一番有名なというか、誰かから聞いたんだと思うんですけど、公館の「White Wabbit Records」で。

 

ぐ:私も最初ここでした。

 

ゆき:すごくよかった。中でビールも飲めるし。

 

ぐ:たどり着くまでのドキドキ感っていうか。MTR…じゃなくて、MRTの駅から歩いて行くじゃないですか、裏道みたいなとこ通って。

 

ゆき:住宅街の中を通って、こんなところにあるんだ!?みたいなお店がどんどん減っていって。

 

ぐ:暗い中、お店の明かりがぼーって。

 

ゆき:私も他のところを回って、最後くらいの感じで行ったので、だんだん薄暗くなっていくところで、中村さんがおっしゃったみたいに、明かりが見えてあそこだーみたいな。すごくほっとしたというか、見つけたっていう感じも今でも覚えています。


ぐ:White Wabbit Recordsといえば色々お勧めしてくれるじゃないですか。その時買ったものとか覚えていらっしゃいますか。

 

ゆき:落日飛車が好きだから、それに似た感じのをというリクエストをしたら、The Fur.と、 I MEAN USと、929とThe Chairsをおすすめしてもらいました。

 

ぐ:それがきっかけでイベントをやりたいって思うようになったんですか?

 

ゆき:その間にもう1クッション入るんですけど、えっと、(当時)爆買いをしたんですね。

 

ぐ:爆買いwww

 

ゆき:「これもこれもこれもいいじゃん!全部ください!」ってなって。2018年はそこで帰って来て。で、日本でも聞いてて、コロナ直前の時にもやっぱり台湾に行って、その時は中古屋さんとかを回って、音源が結構貯まったんですね。

それで、この曲を大音量で流しながらお酒を飲みながらご飯を食べられるようなイベントができないだろうか?ということでもう一人のメンバーの子と話していて、「じゃあなんかイベントを主催しちゃえばいいんじゃない」っていうふうになって。そこで初めてDJになりました。

 

ぐ:そうだったんですね。

 

ゆき:で、機械とかもそれまでいじったことがなくて、DJとしても全く実績がないなかからイベントを主催して、音楽を流したりしたので、すごくそのはじめクニハウスはよくはじめさせてくれたなって思います。

 

 

ぐ:なるほど。いいですね。ゼロイチで何か作り出すっていう人が。

 

ゆき:ゼロイチなんですかね。

 

ぐ:ゼロイチだと思いますよ。そんなゆきさんの最近のイチオシの曲を聞いていただけましょう。

 

ゆき:The Chairsですね、中国語読みだと、イーズーで合ってますか?イーズーの、In Liqur、台湾語で「手捧一杯酒(チゥバンチプエジウ)」です。

 

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ぐ:お聞きいただいたのは、The Chairsで、「手捧一杯酒(チゥバンチプエジウ)」でした。イーズーって、最近サイケ方面に振って尖ってるんですけど、このころって結構、台湾らしさのゆるさと湿気のある台湾ロックと、西洋のロックのハイブリッドですね。

 

ゆき:まさにそんな感じなんです。The Chairsは、1stはオーガニックな、フォークっぽい曲をたくさん入れたアルバムを出していたんですけど、一旦休業してしまって、復活の第一弾が、かけた曲の入っている「Lovely Sunday」というものでした。西海岸っぽい感じのアメリカンロックの曲が多いです。今流したIn Liqurは、ちょっと異質、流行りのシティポップっぽいアプローチもあったりしておもしろいですね。皆さん気づかれたと思うんですけど、全編台湾語の歌詞です。

 

ぐ:台湾語ロックって今流行ってるって言われてますけど、その前から台湾語で歌っていたんですね。

 

ゆき:台湾語ロックが流行るようになったきっかけのひとつが、香港の民主化デモという2019年~2020年くらいから。あれ以降、「台湾アズ台湾」みたいな感じで、台湾人のアイデンティティをこう示すような曲が増えてきたんですけど、今のIn Liqurはそれより前の2018年のアルバムに入っている曲になります。

 

ぐ:イーズの中でもこの曲をセレクトした理由を教えてください。

 

ゆき:単にすごく好きっていう。笑 さっきその中村さんが言ったみたいに、本当にその台湾のいいところがたくさん詰まっている曲だなあと思っていて、メロディは少し民謡みたいなオリエンタリズムを感じる、湿り気のある曲だと思うんですけど、途中で入るサックスの感じとか、全体を通して聴いたときに少し洋楽の影響を受けているような感じもあって、台湾を体現しているというか、私のイメージする台湾の音楽というのをすごく体現しているなと思っていて。あとは、演奏もすごくいいし歌もいいしというところです。

 

ぐ:こちらのレビューを、「アジア都市音楽ディスクガイド」でも書かれているそうですね。

 

ゆき:はい、そうなんです。これは基本的にはお題を頂いて、そのレビューを書いていたんですけれども、この曲だけはどうしても書きたいということで勝手にレビューを書いて採用いただいたという経緯があったりなかったり。

 

ぐ:なるほど。「アジア都市音楽ディスクガイド」はどこで買えるのでしょうか?

 

ゆき:どこでも買えます。オンラインでもオフラインでも買えまして、ディスクユニオンのDUブックスから出ているので、ディスクユニオンでまず買えます。あとはディスクユニオンのオンラインショップ、Amazonでも売ってますし、本屋さんにも置いてあるみたいです。おかげさまで先日重版出来したそうです。まだ買ってない方はぜひ。

 

 

ぐ:手に入れてみましょう!ちなみに「台北コーリング」では古い台湾歌謡ポップスのレコードなんかもかけていましたよね。古い音源とかはどうやって入手しているのでしょうか?

 

ゆきさん:古い音源は、日本から手に入れています。

 

ぐ:どこに行けば掘れますかね?

 

ゆき:運にもよるんですが、私が持っているのはディスクユニオンに行ったりとか、Discogsで気になったやつは海外から取り寄せたりしています。

 

ぐ:今結構円・・・円安ですけど価格の方はどうですか。

 

ゆき:そんなに有名じゃない、台湾の歌手とかのレコードとかだと、そんなに値がついてないんですけど、テレサテンのLPとかはめちゃくちゃ高いです。

 

ぐ:そうらしいですね。

 

ゆき:ゼロが一個違うみたいな。

 

ぐ:台湾のショップにも行くんですけど、古いレコード全然なくて、本当に貴重なんだなって思いますね。

 

ゆき:結構現地でも探したりするんですけど、世界的なレコードブームが来ていて、それでなんか掘りつくされてしまっているのと、元々そんなに台湾てレコードを売買する文化がなかったので、捨てちゃったりとかしていて、母数が少ないんですね。


ぐ:もったいないですね。

 

ゆき:手元にあるあつなんかも。

 

ぐ:わー!!

 

ゆき:これとかも状態悪いんですけど、買うとすごく高いっていう。

 

 

ぐ:わー!!!すご!!

 

ゆき:落書きしてあったりとか、あそこに別のレコードみたいな感じで、サンプル盤としてラベルが貼ったりするやつを良く見かける。

 

ぐ:逆に貴重~!!

 

ゆき:そっちの方が多いんです。何も貼ってないやつとか、何も書いてないやつの方が全然見つからないですね。

 

ぐ:古いレコードを見つけたら迷わず即買いですね。

 

ゆき:日本で買うとすごく高いのと、高くないのがあります。

 

ぐ:ありがとうございます。それでは、そんなオールドな台湾ポップスから1曲ご紹介いただきましょう。

 

ゆきさん:鳳飛飛(フォンフェイフェイ)で、「我們正年輕」です。

 

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ぐ:お聞きいただいたのは、鳳飛飛(フォンフェイフェイ)で、「我們正年輕」でした。いやーユーミンですね。ユーミンなんだけど、メロディとかが中国語に最適化されていて、単にユーミンの憧れカバーじゃないってのが伝わって来て聞いてて楽しいなと思いました。台湾では国民的スターとして知られている鳳飛飛ですが、改めてご紹介いただけますか?

 

ゆきさん:テレサテンとかと並ぶくらいの人気が中華圏である歌手ですね。もう亡くなっている方で、一番活躍していたのが多分1970年代から80年代ぐらいです。歌手以外にも女優として活動されていて、聞いていただいた曲は主演映画の挿入歌のひとつになります。日本でもDVDでも売っている、「素敵な彼女」っていうタイトルのラブコメディです。

 

ぐ:ぜひ見てみたいですね。

 

ゆき:しかも監督があのホウ・シャオシェンで、1回目か2回目の監督作品なんです。

 

ぐ:しらなかったー。

 

ゆき:どこかに書いてあるかも。書いてなかった。

 

ぐ:やば。ジャケットの感じとかもたまらんですよねええ。

 

 

ゆき:これ多分再編集版なのかな、ちょっと変な感じなんですよね。

 

ぐ:合成しましたみたいな。

 

 

ゆき:レコードでも存在してたと思うんですけど。

 

ぐ:うわ!おしゃれー!やばー!

 

ゆき:一周回ってレトロフューチャーみたいな。

 

ぐ:今出回っててもあまり違和感なくないですか?

 

ゆき:今リバイバルで若い歌手が出したのかなみたいな。ロゴというか、題字とかもすごいですよね。

 

ぐ:サイバーパンクって感じですね。

 

ゆき:後ろの謎の夜景とか(笑)

 

ぐ:ユーミンの「ルージュの伝言」とはややメロディが異なっていますが、これはどんな理由があるのでしょうか?

ゆきさん:ええとですね、これは戒厳令が関係してきてまして(解説お願いいたします)

 

ぐ:お

 

ゆき:戒厳令、1987年まであった、文化の統制の政策になるんですけども、戒厳令中は表向きは日本を想起させたりとか、日本を感じるものをリリースできなかったんですね。逆に、中国っぽくなれっていうのが政策の中心だったので、日本のまんまにしなかったっていう。あえて。日本の曲と違うじゃないですか、メロディみたいな。歌詞カードを見てもらうとわかるんですけど、ええと、作曲者の名前が書いてないんです。

 

ぐ:ほんとだああ!!これはちょっと写メを撮りたい案件ですね。

 

ゆき:もっとおもしろいことがこの鳳飛飛はユーミンが一番最初にカバーしていたわけではなくて、おそらく一番最初カバーしたのがファー・シュァンシュアン(華萱萱)さんで、この人のレコードのここにあるんですけど、劉さんていう人が作曲家なんですけど、何者かというと、存在しないんですね。

 

ぐ:えー!どゆことー!

 

ゆき:同じ愛的言語っていう曲の作曲をしているんですけど、これ、西城秀樹のカバーなんですよ。

 

ぐ:なるほどぉおおお

 

ゆき:ダミーなんです。

 

ぐ:そゆことぉ。ダミーの作曲者を入れてまで発行したという。

 

ゆき:そうそうそうです。

 

ぐ:やーばー

 

ゆき:聴く人が聴くと、日本で流行ってる曲だなとか、あえて台湾のヒット曲に無料で仕上げたっていう。

 

ぐ:なるほどぉぉ。ユーミンサイドとどんな話してたか気になりますね。

 

ゆき:多分していないんです。勝手にカバーして、勝手にリリースしてた。

 

ぐ:確かによくよく聴くと、ところどころギリギリパクリじゃないって言えるような…?聞けばわかるんだけどっていう感じですよね。

 

ゆき:YouTubeとか見てると開き直って、「荒井由実作曲」とか、日本の作曲家が作ったとかっていうキャプションが入っていたりとかもします。それも時代が変わって言えるようになったっていうことですけど。

 

ぐ:いい時代になったということでここはひとつ。ありがとうございます。ゆきさん博識で、ずっと話していられそうな感じなんですけど、今後のゆきさんは目標などはあるのでしょうか?

 

ゆきさん:そうですね。こうやってこう、台湾の話で盛り上がりたいので、もっともっと日本で台湾の音楽の知名度が上がって、聴いてくれる人が増えるといいなと思っています。打倒K-POP!笑 

 

ぐ:そのくらいの勢いでね。K-POPと並んだらすごいですからね。

 

ゆき:KとTで。

 

補足↓収録の後さらに素敵な野望を頂いたので貼ってみる。叶いますように!!

 

ぐ:これまでのご活動で、台湾の音楽を広められた手ごたえとかどうですか?

 

ゆき:結構やっぱりDJ仲間が遊びにきたりとかするんですけど、Shazamしてこの曲めっちゃいいじゃんってその場で言ってくれて。ああですよねーっていったときに、そのDJのやっている遊びにいったときに、そのいいじゃんって言ってくれた人の別の台湾の曲を流してくれたりしました。

 

ぐ:めっちゃ広まってますね。

 

ゆき:そこから更に広がっていったりするので、地道な草の根的な活動は欠かさないようにしたいなと思ったわけですね。

 

ぐ:一緒にがんばりましょうね。

 

ゆき:心強い味方なので。

 

ぐ:最近は中国語を勉強しているとか。

 

ゆき:するとかしないとか。5月の末くらいから教室に通おうと思っているので、台湾に行ける頃にはペラペラになってたらいいなと思います。

 

ぐ:早く国境あいて欲しいですね。今後のイベントとかあれば教えてください。

 

ゆき:ちょっと先なんですが、7月31日に「CHOPSTICKS」のVol2を開催する予定です。台湾意外にも韓国とか東南アジアとか、その辺りの曲をいろんなDJが流すイベントになりますので、もしご興味があれば。

 

ぐ:超いきたいですね。

 

ゆき:私のTwitterかインスタかで詳細告知します。

 

台北コーリング Instagram:https://www.instagram.com/taipei_calling/

ゆきさんTwitter:

https://twitter.com/yukitten22

 

ぐ:東京のどちらですか?

 

ゆき:高円寺ですね。

 

ぐ:7月31日は高円寺に集合ということで、皆さんよろしくお願いします。

 

ゆき:お昼なので来やすいかも。日曜日です。みんなでカンパイしましょう!

 

ぐ:それでは、タピレコのオフレコ、第7回は、台北コーリング ゆきさんに起こしいただきました。ゆきさんありがとうございました!

 

ゆき:こちらこそありがとうございました!

 

ぐ:それではまた次回、お会いしましょう。最後は台湾の挨拶で…!それでは~!!

 

ゆき・ぐ:下次見!

 

 

タピレコのオフレコのオフレコ!微妮で台北的夜!

 

今回、オールドな台湾ポップスとして、鳳飛飛 フォンフェイフェイで、我們正年輕を紹介しましたが、実は別候補として、微妮の「台北的夜」があがっていました。ここにご紹介します。

 

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ぐ:ありがとうございます。それでは、そんなオールドな台湾ポップスから1曲ご紹介いただきましょう。

 

ゆきさん:微妮で、台北的夜です。

 

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ぐ:お聞きいただいたのは、微妮で、台北的夜でした。ゆきさん、微妮はどんな歌手なんですか?

 

ゆきさん:この人謎なんです…。Instagramに投稿しようと思って調べたこともあったのですが、全く情報が無く。。1990年の作品なのですが、それ以外のリリースの記録が無く、微妮という歌手の情報が一切出てこないんです。YoutubeやSpotifyにアップされているのが不思議なくらい。このレコードは、2020年の2月に台南に行ったときに買ったものです。現地に行ってこのレコードに出会っていなければ、たぶん一生知らないままだったと思います。レコードに限らず、現地に探しに行くと思わぬ出会いがあってとても楽しいです。(だから早く台湾に行きたい…)

 

微妮について情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ、私宛にTwitterでお知らせください。ゆきさんにシェアさせていただきます!

Mong Tongが語る、東洋から生み出す音とミュージシャンのコミュニティ

photo by Etang Chen

 

ホンユーとジゥンチーの兄弟による台湾の音楽ユニット、Mong Tongが2017年に活動をはじめてから約5年が経過した。代表作『秘神 Mystery』『台湾謎景 Music from Taiwan Mystery』に見られる、台湾の80年代のオカルトブームと台湾の伝承民俗を核に、サイケデリック・ミュージックや電子音楽で巧みに創られた音楽性が欧米でも評価されている。幾何学模様が2022年6月から行うUK/EUツアーのスペシャルサポートアクトとして帯同することも決まった。さまざまな音楽性を包含する台湾のシーンでも異彩を放つ存在だ。

 

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私自身も、オリエンタリズムと電子音楽、サイケデリックを融合させた強烈な個性や、目を赤い布で必ず覆い隠しているなどのミステリアスさに惹かれ、これまでMong Tongとの接触を試みてきた。

 

だがある日、注意深く彼らの音楽を聴いてみると、その魅力は、アンビエントを核とした『Orientations』、台湾の老舗レーベルのロック・レコードが企画した名曲カヴァー企画『滾石40 滾石撞樂隊40團拚經典』への収録曲を通じても感じられることに気づいた。ここには、2人の実力やセンスもさることながら、音楽シーンのコミュニティの影響もありそうだ、という仮説を立てた。

 

私はあえて『秘神 Mystery』『台湾謎景』以外の作品にフォーカスしたいと考えるとともに、まずは近況を聞くところからはじめた。

 

台湾固有の音楽を発信するアーティストをリスペクトしています

 

ーー2022年の活動について教えてください。大型の音楽フェスティバルが続きましたね。

 

ジゥンチー:直近ではSYNERGY Festival(新能祭)、Megaport Festival(大港開唱)に参加し、両方とも良い音楽祭だったと思っています。SYNERGY Festivalは電子音楽のアーティストが集まる音楽祭で、主催者の一人はベテランDJのSonia Calicoです。

 

ホンユー:Sonia Calicoは普段The FINAL CLUBというナイトクラブでDJをしています。The FINAL CLUBはアーティストにとって自由度が高いクラブで、僕たちもよく出入りしているから縁があって。ただ、僕たちは100%電子音楽のバンドというわけでもないから、先輩にあたるルー・ジァチー(破地獄, 湯湯水水)、ジョン・ドゥー (Forests)の2人と出演しました。

 

 

ーーMegaport Festivalは、大型の音楽祭ですが雰囲気はいかがでしたか。

 

ホンユー:以前高雄で学んでいた時期があり、メガポートフェスティバルに毎年通っていました。以前はそこまでオーディエンスが多くなかったけれど、直近の2年間は人気が高まっていて、チケットは約20分で売り切れたようです。昔見てたステージに、二人の力で立つのはとても感動しましたね。

 

ジゥンチー:対して僕は、Megaport Festivalに行ったことがありませんでした。最近は家で音楽を作るのが好きで、大型のフェスティバルへの出演については高いモチベーションがあったわけではなかったのですが、休憩場所の設置なども含めとてもミュージシャンにフレンドリーな音楽祭なので、良い経験になったと思います。



ーー音楽祭もそうですが、参加する企画のスケールも大きくなっていると感じます。ロック・レコードの名曲カヴァー企画「滾石撞樂隊40團拚經典」にはどういった経緯で?

 

ホンユー:打診があったのは2020年の秋ごろです。Pawnshopというクラブでのライブの後、ロック・レコードからメールがきて誘われましたが、まさか実現するとは思っていませんでしたね。

 

 

ーーあえてウーバイの「怨嗟嘆」を選曲した理由は?

 

ジゥンチー:選曲については、「曲の権利がロック・レコードにある曲ではないといけない」という条件があり、そのリストから選ぶ必要がありました。実は最初は金門王 チン・マンワンの『飲者之歌』にするつもりでしたが、実はこれはカバー曲で、選曲できないことがわかりました(笑)

 

次の候補として、金門王&李炳輝 リー・ピンフィの『流浪到淡水 Odyssey』を検討しましたが、アレンジがむずかしく断念。その時点で締め切りが迫っていて途方に暮れましたね。そこでリストを眺めていると、ウーバイの初期の曲があることに気づき、他のアーティストと被らないよう、あえてマイナーな「怨嗟嘆」を選びました。有名な曲をカバーしても手ごたえがないと思って。

 

 

ーーボーカルに百合花のイーシュオを迎えていますが、彼に入ってもらった理由は。

 

ホンユー:まず、「怨嗟嘆」は台湾語なので、台湾語で歌えるボーカリストを探すと相当数が限られます。加えて、百合花を台湾の伝統音楽にロックの要素を加えられる数少ないバンドとしてリスペクトしているからです。今、台湾で台湾語を歌うバンドはいますが、多くの場合、ロック音楽に台湾語の歌詞を加えただけです。その点、百合花は、台湾の伝統音楽にロックの要素を取り入れている。核が台湾で、ロックがスパイスである点が良いですね。

 

実際にイーシュオへ打診をすると、即レスでOKもらうことができたばかりか、「ちょうど新曲のレコーディングをやっているから、その流れでレコーディングできるよ」ということで納期的にも随分スムーズに完成しました。

 

▼百合花のイーシュオや、台湾の伝統音楽「北管」「南管」について知りたい方におすすめの記事はこちら

mikiki.tokyo.jp

 

ーー2021年のアンビエント・アルバム『Orientations』についても教えてください。

 

ホンユー:正直に言うと、このアルバムにはコンセプトがありません。ただ、新曲を作るなら、アンビエント・サウンドを作りたいと考えていました。PawnshopのコミュニティでつながりがあるSMOKE MACHINEという電子音楽レーベルのPodcastに気ままにアンビエントサウンドを録音して送り続けていたら、このアルバムが完成しました。

 

 

 

ーー創作のインスピレーションになったものを挙げるとしたら何でしょうか。

 

ホンユー:コロナウイルスによる環境の変化です。ちょうどこのアルバムを作っていたのは2021年の5月ごろで、台湾で最もコロナが一番厳しかった時期で。とてもイライラしてて、それを緩和したいという気持ちでアルバムを作りました。仕事が減っていたのは不運かつ幸運で、音楽に集中する良い機会でしたね。

 

ーー音楽面でインスピレーションになったものはなんでしょうか。

 

ジゥンチー:海外のアンビエント作品に影響を受けました。僕は普段コケ植物のお店を経営していて、店内のBGMとしてアンビエントの音楽をよく流しているんです。Voyage Futurの『Inner Sphere』、矢吹紫帆の『New Meditation』は繰り返し聞いていました。

 

ホンユー:アルバムをリリースしてから、Soraの『Re:sort』というアルバムを聞きました。『Re:sort』はコンセプト的にも非常に完成度の高いアルバムで、もっと早く聞けばよかったと感じましたし、『Orientations』にあまりコンセプトがないことをその時はじめて悔みましたね。

 

Mong Tongと台湾のコミュニティ

ーー続けて、2020年リリースの『Corps of Light』について教えてください。アルバムタイトル、音楽性、アートワークから一つのストーリーを感じます。

 

ジゥンチー:これは『Mystery 秘神』の後で、ダークな雰囲気を作りたいという意図で作ったアルバムです。『Corps of Light』というタイトルは、暗い道を歩き続けていたら、光が差し込んだ、という光景をイメージしています。

 

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ーーアートワークについてはどうですか。

 

ジゥンチー:実は台湾の布袋劇の背景を引用しました。布袋劇というのはもともと台湾の田舎に伝わる神々の娯楽のために創られた舞台劇で、この背景をアートワークに使いたいと考えていたのですよ。

 

(布袋劇の背景の例。引用元:台的精彩!布袋戲的佈景美學. 傳統布袋戲的佈景有幾個特色,讓它成為一種辨識度超高的台式美學: | by 新勝景掌中劇 | 台灣的文藝復興運動 | Medium

 

ーー音楽的にはどういったところを目指しましたか。

 

ジゥンチー:ひとつ前に制作した『Mystery 秘神』は評判がよく、その印象を突破しようとし制作したのが『Corps of Light』でした。5曲入りのEPですが、どの曲にも新しい試みを取り入れています。まず、1曲目『Corps of Light』と2曲目『Engravings』はつながっているように作った。これは初めてのチャレンジでした。それから、3曲目『Lake in Limbo feat. Sun Jenga』、4曲目『Windtown feat. 檳榔袋鼠』では他のアーティストとのコラボレーションにチャレンジ。5曲目『Oracle & Allegory』では初めて、シンセサイザーだけで曲作りを試しました。

 

ホンユー:ミキシングのやり方として、『Mystery 秘神』は異なる時期に作った曲を1つの作品として筋が通るように纏めたのに対し、『Corps of Light』は同じ時期に作った曲の集合体なのでより一貫性を持たせることができました。加えて自分に締め切りを設け、時間のプレッシャーとともに完成したアルバムです。『Mystery 秘神』とは制作した違う味わいとなり、その過程で、僕自身の音楽制作の技術も高められたと思います。

 

ーーSun Jengaが参加した「Lake in Limbo」、Betelnutが参加した「Windtown」、いつものMong Tongとは異なりますね。

 

ホンユー:2人ともそれぞれバンド活動をしていますが、トラック・メイカーに近い立ち位置。住んでいる場所も近いからよく遊んでいて、遊びに来た時に彼らを巻き込むことを思いつきました、「1週間で何か作って来て」とお願いし、自分たちは、ビートとリズムを作って二人に送り、曲のアレンジは二人に任せるというやり方で、どう仕上げるかは二人次第。一週間後に蓋を開けるととても良いものを作ってくれたので、アルバムへ収録させてもらうことにしました。

 

ーー彼らの魅力は?

 

ホンユー:Sun Jengaの魅力は、アフリカのトライバルテイストのような、独特の雰囲気で曲作りができる点で、台湾ではできる人が少ないと思います。僕にとっては、小学校からの知り合いでもあります。

 

ジゥンチー:Betelnutは彼は昔ヘビーメタルをやっていましたが、今はブラックメタルとダーク・アンビエントが融合した「Dungeon synth」というジャンルの音楽が作れる稀有なアーティストです。

 

「1週間で作って来て」なんて、他のミュージシャンならまるで冗談にも思えるけど、彼らの音楽性を丸ごと信頼した上で依頼したんですよ。年齢が近いのもありますしね。

 

ーーここからは、台湾で実験的な音楽性のミュージシャンとのつながりについて教えてください。まずDope Purpleの劉堅白はどういったきっかけで?

 

ホンユー:僕がはじめに出会ったのは、劉堅白がDope Purpleを結成し、最初にシンセサイザーのメンバーを探している時のことです。僕も最初はシンセサイザーとしてDope Purpleに参加したのですが、落差草原が忙しくなり脱退せざるを得なくなりました。その後新しく加入したシンセサイザー担当が、Sun Jengaというわけです。

 

ジゥンチー:その後、Dope Purpleではギタリストも探しているという話になって、僕が加入しました。劉堅白は日本のシーンを通っているならではの豪快なやり方でバンドをしている人で、ライブで必ず録音する点、ライブの時は必ず大声と爆音がマストという点は、はじめはとても奇妙に映りましたが、彼は本当に特別な存在だと思います。

 

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ーーPrairie WWWWの小白にはどうですか。

 

ホンユー:小白はイーノン・チェンのドラムを叩いたり、ManicSheepのメンバーとして活動したりもしています。純粋にドラムが好きなドラマーです。常に初心に返って、リズムパターンを研究しています。小白と話すときは、いつも楽しく音楽交流ができます。

 

ーーチェン・ユーフーは、サイケデリックな音楽性でつながりがあるのではないですか。

 

ホンユー:2027年に、台北RevolverでMong Tongとしてライブに出演することになったものの、ジゥンチーが出られないことになって、代わりにYufuと一緒にライブをしたことがあります。その時は、Hom Yu+Yufuで「YU&YU」というユニット名でした(笑)

 

写真の説明はありません。

(出典元:愛你啾啾手槍跨年演唱會

 

鱷魚迷幻が活動休止をしてしまったのは残念です。彼はずっと60~70年代のサーフロック、サイケデリック音楽を広めることに専念しており、ロマンチックな一面があると思います。

 

 

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アジアだから発信できる音がある

 

ーー2人は本当に幅広い音楽を聴いているけれど、その感性はどこから来て、今後どこを目指していくのでしょう?

 

ジゥンチー:小さいころから音楽を聴き始め、高校生くらいまでは重めのロック・ミュージックをよく聞きました。少し疲れてきたときに、異国的なエキゾチックな音楽を聞きたくなり、他の国の音楽をディグりはじめました。文化の違いに優劣はないですし、他の文化で創られた音楽を聞いて、違う気分を味わいたかったんですよね。

 

ホンユー:東洋人だからできる音楽があるということを広めていきたいです。音楽ジャンルは必ずしも西洋から来たロックや、それらをアレンジしたものだけではないし、西洋にルーツがないものがもっと聞かれて行って、アジア人特有のジャンルをつくりあげても良いかなと思います。次回作のコンセプトは「東南アジア」です。

 

ジゥンチー:そのために、ebayでタイの伝統楽器である「Phin」(ピン)を買いました!

 

(オンラインインタビュー中にPhinを見せてくれました!)

 

ーー次回作も楽しみにしています。今日はありがとうございました。

 

photo by Etang Chen

 

編集後記

Mong Tongとはじめて会ったのは、2019年。台湾へ取材旅行に行った際、ZINE欲しさにFacebookで話しかけてみたところ、わざわざMRTの駅まで届けてくれたのを昨日のことのように覚えています。ZINE「ここに載っているのはお寺だから、厳かな気持ちで行ってね」と優しくアドバイスしてくれました。ユーモアとリスペクトの両方があることを確信しました。これからの活動もとても楽しみにしているし、日本からひっそりと(?)応援していきたいと思います。

 

そして、普段の2人ってどんな?と聞いたところ、プライベートな写真も頂けたので特別に公開しまっす!

 

 

おしらせ(おまけ販売について)

ここまでお楽しみ頂きありがとうございました。本編にまとめきれなかった内容を、noteでおまけとして販売しています。

 

主に
・彼らが幼少から今まで聞いてきた音楽
・最近聞いているアルバム
・日本と台湾に心のつながりはあるか?
・最新アルバムについて

これらを一問一答でシンプルに聞いたものです。

 

売上は、今後計画している台湾インディーズZINEの制作費として使わせていただいたり、同時通訳を頑張ってくれた張家綸さんへ還元したりします。こちらのリンクからお読みください。

讓Mong Tong本人告訴你,東方人獨有的聲響與他們的音樂社群

photo by Etang Chen

 

この記事は、「Mong Tongが語る、東洋から生み出す音とミュージシャンのコミュニティ」の中国語版です。日本語版はこちらのリンク(https://www.tapiocamilkrecords.jp/entry/interview-mong-tong)からお読みいただけます。

 

由洪御、郡崎的兄弟檔組成的音樂團體Mong Tong,從2017年創立至今已成團5年。以Mong Tong的代表作《秘神 Mystery台灣謎景》為首的獨特聲響,是將台灣的文化為基底,巧妙融入了迷幻搖滾和電子樂的元素而成,這聲響即使傳到歐美也獲得許多好評。Mong Tong就算身處台灣這音樂性如此多元的地方,也仍然擁有自己的一席之地。

 

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《台灣謎景》這個作品,主要由同名的ZINE,和配合ZINE的內容寫出的專輯構成。在ZINE的內容上能帶領你探索台灣充滿玄學氣息的寺廟,在音樂方面則以迷幻搖滾為主軸,夾雜了亞洲、復古、未來感的東方氣息而成的音樂來營造氣氛。我被他們衝擊感的音樂所吸引,這陣子都試圖去聯繫Mong Tong這個樂團。

 

但我在某天仔細觀察他們的音樂後發現,不論我聽的是以環境音為主的《Orientations》,還是聽他們收錄在「滾石40 滾石撞樂隊40團拚經典」的翻唱歌曲,我都感受到了他們的魅力。我假設,能有這些面向,不僅是因為他們的實力和音樂性,也是因為他們借助了整個音樂社群的力量,才能有這樣的成果。

 

於是在我思考這次訪問想先專注在《秘神 Mystery》《台灣謎景》以外的作品時,我先從他們的近況開始問起。

 

洪御:我很尊敬每一個持續創作台灣音樂的音樂人。

 

--想請教你們在2022年曾經參與過的活動。我記得你們陸續有參加一些大型音樂祭對吧?

 

郡崎:我記得最近有參加新能祭和大港開唱兩個音樂祭,兩個都是非常好的音樂祭。參加新能祭的大部分是玩電子音樂的音樂人,然後其中一個主辦人是經驗豐富的台灣DJ Sonia Calico。

Sonia Calico平常都會在The FINAL CLUB當夜店DJ。The FINAL CLUB這間夜店給音樂人很多發揮的空間,我們也常常去那裡,也因為這樣認識很多那邊的人。不過我們玩的不是很純的電音團,所以之前在那邊表演的時候,是跟盧家齊(破地獄、湯湯水水)還有Jon Du(Forests)兩人一起共演。  

 

 

--那你們參加完大港開唱有什麼感想嗎?

 

洪御:以前在高雄讀大學的時候,我每年都會去參加大港。過去參加的人其實沒那麼多,是直到這兩年人才突然變超多。現在大概20分鐘票就賣完了。想不到能夠靠著兩個人的力量,站上以前一直在台下看的舞台,覺得很感動。

 

郡崎:其實我在去表演之前完全沒去過大港開唱。最近比較喜歡在家做音樂,去大型音樂祭表演這件事對我來說不是那麼有吸引力的一件事。可是去參加後覺得大港對音樂人真的蠻友善的,都會幫每個音樂人架設他們的休息區,讓我覺得去音樂祭也是不錯的經驗。

 



--看著你們參加大港,感覺你們參與的企劃規模有在慢慢變大耶。那我也蠻好奇你們是怎麼參與滾石唱片策畫的經典搖滾歌曲翻唱「滾石撞樂隊40團拚經典」這個企劃呢?

 

洪御:大概是在2020年的秋天的時候來詢問我們的吧。在我們結束了在Pawnshop的live之後,就收到滾石唱片寄信邀請我們參與這個企劃,想不到最後竟然成真了。

 

 

--為什麼會選擇改編伍佰的「怨嗟嘆」呢?

 

郡崎:在選歌的時候,有個條件就是要從「滾石唱片握有版權的歌曲」當中選一個來改編。當初本來想選金門王的「飲者之歌」,可是這首歌本來就是翻唱,所以沒辦法選這首再翻唱一遍(笑)。後來想選金門王&李炳輝的「流浪到淡水 Odyssey」,想不到要改編這首歌太難了只好放棄。就在死線不斷逼近的時候,我們看到歌單上有一些伍佰早期的歌。為了不要和別人撞歌,就決定選了一首伍佰比較冷門的「怨嗟嘆」來翻唱。也是想說難得要翻唱,就不想選自己唱起來沒感覺的熱門歌曲。

 

 

 

 

--這首歌的主唱找了百合花的奕碩是有什麼特別的理由嗎?

 

洪御:因為「怨嗟嘆」唱的是台語,所以光是限定在唱台語歌的歌手就可以刪掉很多人了。而且我覺得百合花是少數將搖滾的元素放進台灣傳統音樂的樂團,我很佩服這一點。雖然目前在台灣用台語創作的樂團不少,但大部分的樂團都只是唱台語的搖滾樂團而已。百合花在這方面比較像是從台灣傳統音樂出發,再去加入搖滾樂跟台語的元素進去的一個樂團。創作的核心是台灣,搖滾樂只是一個配料這點我覺得蠻好的。

 

而且想不到我們去問奕碩的時候,他馬上就答應可以來錄vocal,也因為他說「我最近剛好在錄新歌,所以可以順便來錄這首歌的vocal」,於是也很順利的在期限之內完成了這首翻唱。

 

--那接下來,想聽你們分享有關《Orientations》這張環境音樂的專輯。

 

洪御:其實這張專輯說真的,沒有什麼背後的概念,只是在做新歌的時候想去製造一些很Ambient的聲響而已。我們只是隨性的錄一些Ambient的聲響給SMOKE MACHINE——Pawnshop那邊的人作的一個podcast——之後,專輯就這樣完成了。

 

--那有什麼在創作這張專輯時的靈感嗎?

 

洪御:應該就是疫情吧。在做這張專輯的時候,剛好是2021年的5月,也是台灣疫情最嚴重的時候。希望能透過這張專輯來緩和當時人們緊繃的神經。不知道算不算幸運,那個時候工作量變少了,剛好有機會可以專注在做音樂上面。

 

--那在音樂方面,有受到哪些作品的啟發呢?

 

郡崎:有受到一些國外的Ambient音樂啟發。我平常會在我賣苔蘚植物的店裡放一些環境音樂。比方說我常會重複放Voyage Futur的《Inner Sphere》跟矢吹紫帆的《New Meditation》這兩張專輯。

 

洪御:在發了《Orientations》之後,我才聽到Sora出的《Re:sort》。《Re:sort》這張環境音樂的專輯在概念上很完整,覺得相見恨晚。也是那時候才後悔沒有給《Orientations》一個比較完整的概念。

 

Mong Tong和他們的台灣音樂社群

 

--接下來,我想了解更多關於在2020年發行的《Corps of Light》這張專輯。相對而言,在音樂性和專輯的名稱上,好像更能感受到一個完整的故事。

 

郡崎:這張是接在《秘神》之後,因為我們想營造一些黑暗的氛圍而誕生的一張專輯。
在做《Corps of Light》的時候,我們想像的情境是「在黑暗的道路上走著走著,前方慢慢有光照了進來」的感覺。

 

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--那在專輯設計上有什麼特別的嗎?

 

郡崎:這張專輯的封面其實是源自於台灣布袋戲的布景。布袋戲指的是在台灣鄉下地區為了娛樂神明所演的一種舞台劇,我們就想說要把布袋戲的布景搬到專輯的封面上。

 

 

(引用元:台的精彩!布袋戲的佈景美學. 傳統布袋戲的佈景有幾個特色,讓它成為一種辨識度超高的台式美學: | by 新勝景掌中劇 | 台灣的文藝復興運動 | Medium

 

 

--在做這張專輯的過程中,有達成什麼預期的目標嗎?

 

郡崎:前一個作品《秘神》評價還蠻好的,所以抱著打破《秘神》這個形象的心情去做《Corps of Light》。雖然這張EP只收錄了五首歌,但每首歌對我們來說都是一個新的嘗試。
首先,在製作這張EP的前兩首歌時,是做成可以連在一起聽的形式。這是第一個挑戰。然後第三、四首歌是第一次挑戰跟其他音樂人合作。至於最後一首歌,則是第一次嘗試只用合成器來創作。

 

洪御:在混音的部分,《秘神》是將各個時期的創作混成一張完整的作品。然後《Corps of Light》則是把同個時期的歌放在一起混就好,所以整張專輯聽起來更有一致性。而且我們特別給了自己一個截止日期,讓自己在時間壓力之下完成這張專輯。整個製作過程和《秘神》差蠻多的,我覺得這些改變有提升我在音樂製作上的技術。

 

 

--Sung Jenga參與製作的〈Lake in Limbo〉跟Betelnut參與的〈Windtown〉這兩首歌,聽起來好像跟平常的Mong Tong不太一樣呢。

 

洪御:其實他們兩人都有各自玩的樂團,然後在這張專輯裡的定位也比較偏向作曲的人。一開始是他們住很近也常來我們家玩,所以就想說他們來玩的時候要把他們捲進來一起做音樂。我就跟他們說:「給你們一個禮拜的時間做點什麼出來」,然後我們就做一些簡單的節奏給他們,作曲的部分就讓他們自由發揮,要做成怎麼樣都看他們。等了一個禮拜謎底揭曉後發現他們做的蠻好的,就決定收到專輯裡面了。

 

--他們的魅力之處在於?

 

洪御:Sun Jenga應該是台灣少數幾個能作出帶有非洲部落風的作曲家。然後他也是我從小學就認識的一個老朋友。

 

郡崎:Betelnut以前玩的是重金屬,但最近都在玩其他東西比較多。有種曲風叫做「Dungeon synth」,是融合了black metal和dark ambient的一種冷門樂風,他是極少數能作出這種曲風的人。雖然「給你們一個禮拜的時間」聽起來很靠北,但也是因為我們信任他們的音樂性,才敢這樣委託他們啦,而且我們年紀也差不多。

 

 

--那在這裡,我想瞭解更多你們和其他做實驗音樂的樂手之間,有著怎樣的故事。首先,我想先從Dope Purple的劉堅白開始。可以說一下你們是怎麼認識,又對他有著什麼樣的印象呢?


洪御:我最一開始認識他,是在他剛組Dope Purple的時候,他那時正好在找合成器手,所以我一開始當了Dope Purple的合成器手,但後來因為落差草原的活動太忙,不得已只好退出活動。順帶一提,代替我的合成器手就是剛才提到的Sun Jenga。

 

郡崎:後來Dope Purple在找吉他手的時候,就換我加入他們。我覺得劉堅白這個音樂人真的是很豪邁,是只有在日本才能培養出的豪邁。光是他現場表演一定要錄音,而且一定要大聲到轟炸整個場地這點,就可以感受到他奇妙的個人特質。我覺得他真的是個很特別的人。

 

 

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--那你們對WWWW的小白有什麼印象呢?

 

洪御:小白他目前是鄭宜農的鼓手,也以Manic Sheep鼓手的身分活動。他就是個單純喜歡打鼓的鼓手,也常回歸原點去研究一些不同的節奏型態。每次跟小白交流音樂都覺得很開心。

 

--會認識陳郁夫是因為Mong Tong迷幻的音樂性嗎?

 

洪御:有一次Mong Tong要現場演出的時候,郡崎剛好沒辦法演出,就找了郁夫來代打。因為是洪御跟郁夫所以名稱就改叫「YU&YU」(笑)

後來鱷魚迷幻休團,我真的覺得蠻可惜的。他們一直專注在推廣6、70年代的surf rock和psychedelic類型的曲風,是很浪漫的一群人。

 

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(出典元:愛你啾啾手槍跨年演唱會

 

 

持續製造出亞洲特有的聲響

 

--感覺你們聽的曲風真的很多樣化耶。那我想知道你們對音樂的感性是從何而來,之後又要往哪裡去呢?

 

郡崎:我從很小的時候就在聽音樂,到高中聽一些很重的搖滾聽到很膩的時候,就會想去聽些異國曲風,所以就開始挖掘其他國家的音樂。因為文化本身沒有優劣,所以就會想聽一些其他文化中誕生的音樂,去感受一些新鮮的氛圍。

 

洪御:我希望能讓更多人知道,有些曲風是東方人獨有的。我覺得音樂類型不一定非得建立在西方的搖滾,或是其他從搖滾分支下來的樂風,其實也可以去參考根基於東方的音樂類型,然後去生出一個專屬於亞洲人的曲風,也是蠻不錯的。我們下一張專輯的概念就是以「東南亞」的音樂為主,去實證這個觀點。

 

郡崎:為了作東南亞的音樂,我們還特別到ebay買了泰國的傳統樂器「Phin」喔!

 

 

 

 

--太帥啦!期待你們的下一張專輯。感謝你們今日參與這次的訪談。

 

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翻譯:張家綸