バセドウ病手術体験記~術後の後遺症と手術痕~※写真有

ここまでの流れ

私はバセドウ病に罹っていることが判明し、薬で治療をしていましたが激しい副作用(蕁麻疹)により薬での治療を断念。入院を伴う手術をしました。

 

手術から約2週間が経過してわかった「後遺症とマジ困り度数」

 

手術の後遺症や手術痕には人によって様々なものがありますが、今回は私の実体験をお話したいと思います。

 

 

 

(1)術後出血

 困り度 ☆

 甲状腺周辺には血管が多く集まっているため、切開したところからしばらく出血していました。ドレーンをつけてもらい、血が止まるまで入院中にケアしてもらえるので特に問題なし。

 

(2)低カルシウム血症

 困り度 ☆(ただし、ピーク時は☆×100)

 前回の記事で触れましたが、甲状腺をほぼ摘出したことにより、カルシウム代謝を司る副甲状腺にも影響があり、全身がつっぱり、痙攣する症状がありました。

 現在はカルシウムとビタミンを補う薬の服薬により、全くつっぱり感を感じなくなりました。術後1~2日目がピークで、その後は全く問題なかったように思います。

 

(3)気道のむくみ感

 困り度 ☆☆☆

 下あご~喉にかけてむくんでいます。顎を触った時に自分の肌じゃないみたいでちょっと気持ち悪いです。

 しかし手術直後と比べれば徐々にむくみが引いて行っているので、少しずつ回復していくものと思います(^_^)/

 

(4)声のかすれ

 困り度 ☆☆☆☆

 麻酔のチューブが入っていた影響で、術後は全く声が出ないです。術後翌日からじわじわと回復していき、術後一週間くらいで普通の会話に支障が出なくなりました。

 

 回復の過程は、声が全く出ない→かすれ声が出て単語が言える→かすれ声で話ができるようになる→普通のトーンで話ができるようになる でした。

 

 術後二週間経過しても完全回復はしていなく、高音が出しづらいです。自分の場合、日常会話をする分には問題ないですが、例えば歌を歌ったりとかはまだできません。仮に今の調子で仕事に復旧した場合、商談とかで喋り続けるのは難しいでしょう。

(5)体力低下

 困り度 ☆☆

 全身麻酔や入院生活の影響で体力がかなり落ちましたが、術後はとにかく歩くようにしていました。

 理学療法士さんから聞いたのですが、ナースステーションの前をよく往復していると元気アピールになり、早期退院への近道になるようです。

 また筋力が低下し、車のドアの開け閉めがし辛くなったり、良く体がつったりしていました。これは今後のトレーニング次第で良くなると思います。

 退院後2日で、ずっと我慢してたポケモンGoがやりたくて、4kmほど歩いたら当たり前ですが翌日全身筋肉痛になりました。術後回復はほどほどにちょっとずつ、にとどめたほうがよさそうですね。

 

(6)手術痕について

 (「続きを読む」で手術痕の写真が出てきます。ご注意ください)

 手術直後から、手術痕はたまに痛む程度で、耐えられないほど痛いということは無かったと思います。

 首に力を入れる動作(起き上ったりとか)に支障があったのも術後一週間程度で、その期間はいったん体を横にしてから起き上がるようにしていました。今は首を軽く回したり、左右に90度ずつ動かす程度には問題ありません。後ろを振り向くのはまだ厳しいです。

 ただ、くしゃみをした時だけびっくりするくらい傷口に響きます!喉に力が入るからでしょうか?裂けたかと思ったくらいです(笑)

 そして見た目ですが、私は首元に12~13cm程度の切開創になりました。

 他の方のブログを参考にすると、私は幅が広い方のようです。

 ここからは写真を交えて経過を説明したいと思います。

 ご興味のある方のみご覧くださいませ。

 

 

 

まずは手術直前の写真です。

私は甲状腺が人より少し大きい程度で、よく見れば膨らんでいるのがわかる程度でした。

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術後1日目です。ガーゼに覆われていて何も見えませんが、上の写真と比較して首~顔がかなりむくんでいます。頸部からドレーンが出ています。

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術後3日目です。ドレーンが取れ、傷口を保護するテープ+その上から透明なテープが貼ってあります。

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術後5日目です。退院用に縦に切ったテープを20枚くらい貼ってもらいました。

このテープは余程のことが無いと剥がれません。実際、退院してからうっかり何枚か剥がれてしまいましたが、その他はお風呂とかで水をかけても全く剥がれてきません。

手術痕の上の部分がなぜか内出血してぶんず色になっています。どうして内出血したのか、思い当たるところが無く、先生に聞くのも失念していました(笑)ただ、これは自然に良くなるものと説明がありました。

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術後10日目です。内出血の部分が薄くなってきました。

筋肉痛のため湿布を貼りました。

 

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術後二週間です。内出血はほぼ消えました。ドレーンが刺さっていた部分(写真の右側)にかさぶたがあったのですが、自然に剥がれて見た目がキレイになりました。

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この縦に貼ったテープですが、手術後の外来(退院2週間後)の際にすべて剥がしまして、その後は「優肌絆」というテープで保護しています。保護する理由は、日焼けを防ぎ傷の直りをよくするためです。

 

次に続きます。

www.tapiocamilkrecords.jp

 

 

 

 

▼おすすめの書籍「心の冷えとり」

 

この「バセドウ病のこと」シリーズを書くことになったキッカケは、インターネットでとあるお医者様のブログに出会ってからです。

 

バセドウ病の発生原因は不明と言われていますが、入院中に出会った同じ病気の患者さんとよく話していると「いつも笑顔だけど、どこかしらムリをしている女性」「仕事や家族のために頑張り続けている女性」が多いように感じました。

 

そして私自身も、どちらかというと自分の限界を超えて無理をしたり、人の顔色を窺ったり、どこかしらにひずみを抱えていたと思います。そして、身体から不調のサインが出ても、忙しさを理由にそのサインを無視したりもしていたのです。

 

私は、バセドウ病が治ったところで、これまでと同じ生活をすれば、また病気にかかるかもしれないし、それは嫌だなと思いました。

 

そういったタイミングで、内科医の小室朋子さんのブログ「女医とも子の診察室」をよく読んでいました。とも子先生のブログは、女性に向けて根本的な生き方の見直しや、自分でも気づいていなかった悩みなどを気付かせてくれる記事も多く、ふとした時に自分を見つめるきっかけとなりました。

 

手術をしてから2年以上が経過しました。今の私は、バセドウ病をキッカケに生き方をがらりと変えて、毎日の生活を整えて、やりたい仕事をして、穏やかに暮らしています。それもやはり、とも子先生の文章と出会えたことが原点だったかな、と感じています。

 

小室朋子先生の「心の冷えとり」は、女性の生き方を見つめなおしたり、本質的な考え方を授けてくれる素敵な一冊です。落ち着いた文体で、全ての年齢層の方にお読みいただけると思います。内科医の先生が書かれていますから、変な精神論とかスピリチュアル方向に振れていることも無いですし、スイスイとお読みいただけると思います。

 

よろしければぜひご覧になってみてください。

生きづらさを抱える女性が一人でも減ることを祈っています。