【現地潜入】最終回! 台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.5 - お宝さがしならWhite Wabbit Recordsへ。

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みなさんにとって"お宝"とは何でしょうか。

 

みんなが欲しがるブランド品?

プレミアのついたコンサートのチケット?

おしゃれな友達が持っている、センスの良いもの?

 

筆者にとっては、そうではありません。

 

感性に合う心の底から大事にしたくなるもの。

 

眠る前にふと思い出すもの。

 

ひとつひとつが、違っていて良いはずですよね。

 

今回はインディーズ音楽好きのあなたにとって、きっと「宝物」と出会えるカルチャースポットをご紹介していきます。

 

いよいよ最終回。台湾ロックVS私の3万円。

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(取材中 タピオカ飲んで 一休み。一句。)

 

みなさんこんにちはー!Tapioca Milk Recordsです。

 

「台湾の音楽の現場に3万円持って行ってどれだけ楽しめるか検証する」という連載をお届けしています。前回はNo Party For Cao Dongのワンマンライブの様子をレポートしました。

 

長く続いた連載もついに最終回。現在手元に残っているのは1,033NTD (3,838JPY)。あと約4,000円でどれくらい楽しんで帰国できるのでしょうか…?

 

これまでの連載はコチラ。

第一回:【現地潜入レポート】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.1 -両替と冒険とオシャレと

第二回:【現地潜入】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.2 -カリスマインディーズバンド"P!SCO"

第三回:【現地潜入】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.3 -夏休みは夏フェス!本当に愛されてるロックバンドのいいとこどり☆

第四回:【現地潜入】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.4 -旬な感性を前に心の国境が消滅。No Party For Cao Dong ワンマンライブ。

 

番外編:

【現地潜入】台湾のWake Up Festivalでハンティング。夏フェスTシャツ33連発!! 

  

今回は、台湾最大のインディーズレーベルが運営するCDショップにて、お買い物を楽しんだ様子をお届けしまーす!!

 

  

White Wabbit Records

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台湾のCDショップ事情ですが、HMVやタワレコのような大型店は少なく、小~中規模の店舗を中心に展開しているという状況です。

 

その中でもインディーズ好きのあなたにおすすめしたいのがインディーズレーベルのWhite Wabbit Recordsが運営する同名のレコードショップです。

 

White Wabbit Recordsのおすすめポイントは…

  1. WWRに所属しているアーティストだけではなく台湾のアーティストのCDや、海外アーティストのCDの流通も手掛けているので、情報感度が高いところ。
  2. スタッフさん一人ひとりが音楽愛やこだわりに溢れているところ。

です。

 

もしお時間があれば、スタッフさんに「おすすめを教えてください」と話しかけてみて下さい。そこから話が弾んだりもして…すごーく楽しいですよ(英語が堪能なスタッフさんもいらっしゃるのでぜひ…!)

 

場所はMRT新店線の「台電大樓站(Taipower Building Station)」から歩いて10分以内。師大夜市も近くにあり便利なロケーションですね。

 

行き方はこんな感じです。

 

 

【Official Website 】小白兔唱片 White Wabbit Records - 首頁

【Official Facebook】https://www.facebook.com/wwrecords

【Official Twitter】 White Wabbit Records (@wwrecords) | Twitter

 

 

 

店内の様子 

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せっかくなので店舗の様子もお届けしていきましょう。こちらは入り口です。

坂本龍一のポスターが貼ってありました。

 

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お店に一歩足を踏み入れると木を基調とした白×茶色の空間が広がっています。

 

壁一面にたくさんのCDが陳列されていて、ポスターなどもたくさん貼ってありますが雰囲気はあくまで落ち着いていて、ゆっくりとした時間が流れており、決して窮屈には感じません。 

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またこちらのスペースは書籍コーナーになっていて、マンガなどを自由に手に取ることができます。ときどき本棚の前のソファーで台湾の若者が読書を楽しんでいる様子も見られます。

 

(それにガチャガチャもありますね。)

 

そういった意味では単なるCDショップというわけではなく、ひとつの文化発信空間と言えるでしょう。入り浸りたい。

 

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(昨天大家買的=昨日みんなが買ったものはコチラ。手作り感あふれるコーナーが落ち着く)

 

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(シューゲイズ=盯鞋派なのですね)

 

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(物販コーナー) 

 

早速お買い物をしていきましょう。

 

 

 

2HRS "永生獸"  465NTD

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まずは筆者の推しアーティスト2HRSの2nd album「永生獸」。 

4曲入りでお値段は465NTD(1,727 JPY)。

音楽性はバンドサウンドとバイオリンを合わせたもので、電子音やアンビエント系が好きな方ににおすすめです。

 

2017年には来日ライブで関西を巡回し、Facebookには日本語での発信も。

 

 

こちらはライブ動画です。Homegazerは1stアルバムへの収録楽曲ですが、台湾を感じさるバイオリンのメロディとキラキラしたバンドサウンドとノイズの合わせ技が素晴らしい…!

 

www.youtube.com

 

iTunesからも視聴できますのでぜひ!

永生獸

永生獸

  • 2HRs
  • アンビエント
  • ¥750

 

茄子蛋 "卡通人物(Cartoon Character)" 420NTD

 (帰国後撮影。)

 

こちらは2018年のGolden Melody Awards*で最優秀新人賞、最優秀台湾語アルバム賞を受賞した茄子蛋 のアルバム「卡通人物」です。10曲入りでお値段は、420NTD(1,561JPY)。

 

*Golden Melody Awards…台湾最大の音楽賞。台湾のグラミー賞とも言われている。中文:金曲獎

 

音楽性はオルタナロック、でしょうか。一度フルアルバムを聴いてみたかったので購入。

 

www.youtube.com

 

と、ここまでラインナップしたところで、残りは148NTD

CDアルバムを購入するには、少々資金不足かも…?

 

--どうしよう…148NTDで買えそうなCDはありますか?

 

店長さん:うーん無いですね…どうしたものかな…

 

--ふむ…どうしようかなぁ…(せっかくだから使い切りたい…近所でタピオカミルクティーでも買う?)

 

そこでおすすめされたのは……  

 

 音楽雑誌:小白兎通訊 WWR EXPRESS 180NTD

 

(帰国後撮影。) 

 

こちらはWhite Wabbit Recordsが発行している音楽雑誌「小白兎通訊 WWR Express」です。表紙にはあのFire ExのSamさんの写真が

 

お値段は180NTD(669JPY)。一冊一冊ビニールの袋に丁寧に入れられての販売です。

これなら飛行機に乗っても安心だし、それに、台湾のインディーズ音楽雑誌がどんな内容なのか気になる…!

 

というわけで、少々予算オーバーですが購入。

 

無事お会計を済ませ、

今回の訪問をもって…目標である3万円を使い切りました!

 

結局、台湾ロックの現場に3万円持って行ったらどうなるのか。

 

ここまで長い連載にお付き合い頂き、ありがとうございました。

さいごに、連載第一回目からの道のりを振り返ってみたいと思います。

 

台湾の音楽の現場に3万円を持って行くと…

 

好きなバンドのCDが買えて…

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ライブハウスで対バンイベントも楽しめて……

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夏フェスを満喫し……

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No Party For Caodongのワンマンライブで圧倒されて……

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インディーズレーベル直営のショップで、お買い物を楽しむことができました。

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【結果】

 8,073NTD(30,000JPY)
-  600NTD(2,230JPY) Triple Deer EP×1,アルバム×1

-     600NTD(2,230JPY) P!SCO対バンイベントのチケット×1,ジュース×2

‐ 4,440NTD(16,499JPY フェス参加費(飲食・物販代も含む *1)

‐ 1,400NTD(5,202JPY ワンマンチケット代+物販Tシャツ代)

‐ 1,065NTD(3,957JPY CD×2+雑誌×1)

ーーーーーーーーーー

合計8,105NTD(30,118JPY)

 

*1 《フェス内訳》

チケット代の部 2400NTD(8,918JPY) 三日間通し券

物販代の部   1330NTD(4,942JPY) フェスオフィシャルタオル、CD×2枚、似顔絵×1枚

飲食費の部    710NTD(2,638JPY) 飲食代(ドリンク×3、ミネラルウォーター×1、お好み焼き×1、コーヒー+ケーキ)

 

今回、突然訪問したにもかかわらず

企画の主旨をご理解いただき、取材に応じてくださった皆様

本当に本当にありがとうございました。

 

またこの長い連載にお付き合い頂いた読者の皆さんにも

お礼申し上げます。

 

次回は秋ごろの現地取材を予定しています。

その時はもっと楽しくお読みいただける情報を発信していきますので

どうぞよろしくお願いいたします!

 

最後に、一番大事なこと

 

日本で災害が起きるたびに、心より気遣ってくれたり

旅行に行った時なども手厚くサポートしてくれる台湾の方。

 

ざっくりした中国語を喋っても

優しく正してくれるお友達。

 

小籠包。阿里山茶。四神湯。そしてタピオカミルクティー。

 

今回は未知なる「音楽の現場」に

飛び込んでいきましたが

とても温かく迎えていただきました。

 

どちらかといえば、引っ込み思案で自信の無い筆者が

ここまで楽しく情報発信することができたのは

そして、この企画が成立したのは

台湾で出会った方たちが、親切だったからです。

 

とはいえ

ここで強調したいのは

親切にしてもらったから、お返しに皆さんに紹介したい。わけではなく

普通に、音楽が良質だから好きだし、もっと知られて欲しいです

  

SNSなどを眺めていると、

「東日本大震災で多くの義援金を送ってくれた台湾へ恩返しを!」という声もあるし、

あるいは、政治の話題がのぼることも多いですね。

 

そのことについて、

私はときどき息苦しく感じてしまうことがあります。

 

なぜなら

「だいたいの日本人の立場から口出しできることって

 正直そんなに多くないよね…!?」

と思うからです。

 

(社会を変えるなら、政治活動をするのが一番の近道)

 

それと比べてみれば。

アートの現場ではできることだらけです。

  

音楽がお好きな皆さん。

 

もしこの連載をお読みいただいて、

台湾の音楽や、あるいはアートにご興味が沸きましたら

ご旅行の際ぜひ現場へ足を運んでみませんか?

 

それは少し勇気の要ることかもしれませんが

身の安全にさえ気を付ければ、結構なんとかなるものだからです。

 

また、日本にいてもたくさんできることがあります。

感性に合う音楽がiTunesで売っていたら買ってみるとか

好きなものを好きだー!!!と、ネットで騒ぐ(笑)とか。

 

ちょっと時間の空いたときなどに

Youtubeの関連動画をひたすら流しまくるなんていうのも

結構おすすめです。

 

だってそこにはまだ、あなたがまだ出会っていない

宝物がたくさん眠っていると…そう思うからです。

 

Tapioca Milk Recordsではこれからも

台湾をはじめとした、アジアのクールなアーティストをご紹介し

読みごたえのある記事を発信できるよう

取り組んでいきます。

 

- 台湾ロックVS私の3万円 完結 -

 

 

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