ポストロックは台湾がアツい!おすすめバンド10選

 おすすめ台湾ポストロックバンド10選

Recommended by Megumi.N 

 

はいこんにちはー!sigur rós生まれMONO育ちのタピレコです。ポストロックが大好きです。

 

今回は、台湾のおすすめポストロックバンドを10組ご紹介していきます。2018年に大活躍をしたバンドから、台湾国内でアツい支持を受けるベテランのバンド、そしてオリジナリティあふれる若手~中堅バンドなども幅広くご紹介していきまーす!

 

この記事は、こんな方におすすめです。

  • 台湾のポストロックシーンにどんなアーティストがいるか知りたい。
  • ポストロックというジャンルから、自分の好みに合うアーティストを見つけたい。

 

それでは本編へ。 

 

 

 

 

1.Elephant Gym

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メンバー: Bass & Keyboard & Vocal - KT Chang / Electric Guitar & Keyboard - Tell Chang / Drums - Tu Chia-Chin

結成:2012年

 

2012年結成。ベースを主体とした3ピースポストロックバンドです。

 

2018年、日本で活躍した台湾のポストロックバンドといえばエレファントジム」と迷わず言い切れる存在と考えられます。なぜなら、台湾国内の人気はもちろん、日本でも都市型音楽フェス「SYNCHRONICITY’18」や「りんご音楽祭2018」など各種イベントにも精力的に出演し、日本人のファンも着々と増え続けているからです。また2018年の最新アルバム「水底 Underwater」のリリースを記念したジャパンツアーでは、tricotをゲストに招いた代官山UNITでの2マンライブが見事sold outしたことも記憶に新しいでしょうか。

 

個人的には、最新アルバムもカッコイイのですが、せっかくだから1st EP「Balance」から聴いていただき、音楽的な進化をぜひ追体験してほしいと思う次第…!その方がより感動すると思うのでぜひぜひ。

 

Balance - EP

Balance - EP

  • エレファントジム
  • オルタナティブ
  • ¥600

  

 最新アルバム「水底 Underwater」 

 

(中文名:大象體操/Dà xiàng tǐcāo)

Official Facebook:https://www.facebook.com/elephantgym/

Official Twitter:Elephant Gym 大象體操 (@Elephant_Gym)

Youtube Channel:大象體操Elephant Gym - YouTube

 

2.APHASIA

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2007年、前身バンドNipplesのメンバーより結成されたAPHASIA。キャリアも長く、技巧的なギターサウンドが特徴的なベテランのポストロックバンドです。

 

これまでに3枚のフルアルバム「The Crocodile Society of Aphasia
失語的鱷魚社會(2008年)」「Take it, You Need Medicine. 提去買藥仔(2012年)」「Known Rock 知覺的礁岩(2017年)」をリリース。また女性ベーシスト葉宛青は台湾のインディーズレーベル「White Wabbit Records(以下WWR)」の代表でもあります。

 

台湾にはいくつかの独立系レーベルがありますが、WWRからあふれる音楽愛は抜きんでています。たとえば、レーベル運営だけではなく、CDショップを運営し海外盤の流通も手掛けたり音楽マガジンWWR Expressを発行したり、などなど。というわけで私はレーベル推しのファンだったりします。

 

またWWR系列にはポストロックバンドも多く、今回の記事上ではご紹介しきれないほどです。以前取材をしたWWRストア店長さんのレコメンド記事もありますのでぜひそちらもぜひご覧ください。

 

(中文名:阿飛西雅/Āfēi xī yǎ)

Official Facebook: 阿飛西雅 APHASIA - ホーム | Facebook

White Wabbit Records Youtube Channel:White Wabbit Records 小白兔唱片 - YouTube

  

▼関連記事:White Wabbit Recordsセレクトのインディバンド5選です。

台湾インディーズCDストアの店長が選ぶ、いまこそ押さえておきたいバンド5選。

 

▼関連記事2:White Wabbit Recordsストア店内の様子がわかる記事です。

【現地潜入】最終回! 台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.5 - お宝さがしならWhite Wabbit Recordsへ。

 

3.Sun of Morning 

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2008年結成。台南出身の、台湾というルーツが無ければ表現できない、土着ポストロック!!人が本来持つ泥臭い部分を洗練された音作りでまとめ上げています。日本のリスナーさんもきっとお好きになれると思います。

 

ライブはこんな感じ。フェスに来たお客さんへスタッフさんがバンドオリジナルポケットティッシュを配るなど、オーディエンスを大事にするという一面もあります。現地のアツい支持を受け続けているバンドです。

 

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(中文名:晨曦光廊/Chénxī guāng láng)

Official Facebook:晨曦光廊-Sun Of Morning - ホーム | Facebook

Youtube Channel:晨曦光廊 - YouTube 

 

4.Bugs of Phonon

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2008年結成、ギターを中心に展開していくポストロックバンドです。Sun of Morningと同様に台南を拠点に活動を展開しています。また、日本を代表するtoeの台湾公演の際にはオープニングアクトゲストもつとめています。

 

(台南のイメージですが、日本でいうところの京都に置き換えていただけるとイメージがしやすいと思います。歴史的な建物があって、おしゃれなリノベ系のカフェなどもいっぱいありますよ。)

 

今回の10選の中では、とりわけ世界のリスナーに人気のあるタイプのバンドで、Youtubeのコメント欄では英語が目立ちます。世界レベルのサウンドをマストチェック。

 

(中文名:聲子蟲/Shēng zǐ chóng)

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 5.Triple Deer 

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超おすすめの若手アーティスト。2012年結成のTriple Deer。シンセサイザーも駆使した繊細なサウンドを展開するエモ系ポストロックです。技術で魅せるというよりは、「見せたい世界観が先に来る」タイプのバンドで、MVの映像が合わさることで繊細なサウンドの魅力が倍増します。

 

台湾にはYoutubeのキャプションで泣かせにくるタイプのバンドも多いのですが、Triple Deerもそちらに該当します。今回ご紹介した夜空のキャプションはこんな感じ。

 

偶爾我還是會抬頭 看曾經映著我們笑容的夜空。

 (時々頭上を見上げると、かつて私たちの笑顔を包んでいた夜空が目に映ります)

但就算重來一次,我還是沒得選擇。

 (でもまた夜が来ても、私にはもう、あの頃に戻るという選択はできないのです)  

 

…あふれ出るエモさをご堪能下さいませ。

 

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Youtube Channel:Triple Deer - YouTube

 

▼関連記事:Triple DeerのCDを探すために冒険をしたときの記録です。

【現地潜入レポート】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.1 -両替と冒険とオシャレと

 

6.Cicada

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2009年結成のCicada。バイオリン、チェロ、ピアノ、ギターと時々電子音をミックスしたサウンドが特徴的です。結成以来、台湾の自然と向き合った作品を中心にリリースを続けています。

 

「いやいや、ポストクラシカルじゃん!?」って思いました?なるほどわかった。あなたの持ってるバイエルとブルグミュラーでたき火でもしておきましょう。

 

ちょっと話はそれるんですが、MONOのTaka氏が2016年に「Requiem For Hell」を発売したとき「死と生、肉体と魂、希望と挫折、光と闇、引き継がれる人間の尊厳と誇り、新しい生命、そういったすべてを感じていただければとても嬉しい」というコメントを発表していて、実際にRequiem For Hellを聴いたところ感じ取れるものがあって。

 

Cicadaにも、世界で受け入れられているMONOと同様に「本質的な部分を音楽で表現する力」があるように感じます。ので、ポストロックとしても聴けるなぁと思った次第。

 

2018年春のジャパンツアーでは全力感のあるライブで代官山Vacantに集まったお客さんを虜にしていました。本当にすばらしい。

 

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Youtube Channel:Cicada (Taiwan) - YouTube

 

7.Fuermosha

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 Cicadaがお好きな方におすすめできるバンドが、台南のFuermosha。海や風の音を大胆にミックスし、開放的な気分に浸れるサウンドが良いですね。

 

ポストロックって細部を丁寧に作りこんでいくバンドが多い印象もあるのですが、Fuermoshaには「ポストロックってこんな感じじゃろうな~」という良い意味でのおおらかさがあります。たとえるならピザを綺麗に6等分にできないけど面白いから好かれるO型彼氏みたいな。私は一体何を言っているんだ…。

 

(中文名:暖嶼/Nuǎn yǔ)

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Youtube Channel:暖嶼 Fuermosha official - YouTube

 

8.Go Go Machine Orchestra

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2017年結成、台湾南部の都市高雄を中心に活動するGo Go Machine Orchestraです。(台南が京都のような存在だとしたら、高雄は大阪のイメージが近いかなぁと思います。)

 

オリジナリティ溢れるミニマルミュージックが好きな方にぜひおすすめしたいです。FuermoshaがO型彼氏ならGo Go Machine OrchestraはAB型で、細かいところまで書き込んでいくスタイルが私は好きです。

 

チェコのDJ Al Yakubouskayaとコラボレートしたステージは、そのオリジナリティの高さが評価され、台湾国内のインディーズを中心に与えられる賞「金音創作賞」の最優秀現場演出部門にもノミネートされました。

 

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▼関連記事:シンセサイザーのMADさんにインタビューした記事です。ぜひご覧くださいませ!

「得意」を優先し、あたたかな人脈が音楽活動へつながるーサウンドデザイナー・MADさん(MADZINE trio)へインタビュー!

 

9.2HRS

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2HRs(トゥーアワーズ)は2012年結成、バイオリン、ベース、キーボード、ドラム編成のバンドです。Facebookによれば、バンド名の由来は「メンバーが練習のための平均移動時間が約2時間なので」とのこと。
 
これまでに2枚のEPをリリースしていて、1st EP「Quasar」は宇宙っぽいキラキラしたサウンド。2st EPは「Immortal Beasts(不死の獣)」と、抽象的かつ大きなテーマを音楽で表現するのが得意なバンドです。
 
1stの頃からファンで、2ndのCDも台湾に行ったときに入手したのですがパッケージのアート性が高く、CDになかなかたどり着けずウケました。そういうところも好き。

 

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Official Facebook:2HRs - ホーム | Facebook

Youtube Channel:2HRs (Taiwan) - YouTube

 

10.Sugar Plum Ferry

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1998年に台北で結成。日本のMONOやtoeとほぼ同年代から活躍していたポストロックのバンドです。 

結成以来精力的に活動を続け、台湾のポストロックシーンを長年支えていましたが、とても残念ながら2014年に「微光群島 Shimmering Islands」にバンド名を変更したのち、2015年に解散が発表されました。

 

オーガニックなポストロックがお好きな方や、「台湾のポストロックのルーツ」的な部分にもご興味のある方におすすめしたいバンドです。

 

ストリーミングサービスなどでガッツリ聴ける音源が発見できず、CDもあまり流通していないのですが、オフィシャルYoutube Channelから聞ける音源もまだまだ多いので、ぜひチェックしてみてくださいませ…!

 

(中文名:甜梅號/Tián méi hào)

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Youtube Channel:sugarplumferryband - YouTube

 

 

まとめ

というわけで、今回はポストロックバンドを10選紹介させていただきました。ポストロックは言葉の壁がそれほど存在しないすばらしいジャンルです。この機会にぜひ!台湾産の素敵なバンドもチェックしてくださいませ。

 

それでは、再見!

 

番外編:Waves of Doppler

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どちらかといえば、アンビエント/テクノ色が強いかなぁ…と思ったので今回の選外になりましたが、クールな電子音楽を展開するWaves of Doppler。近年の中田ヤスタカサウンドがお好きな方へぜひオススメしたいです。(いつかおすすめ台湾アンビエント10選まとめも書けたら良いなぁ。)

 

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