この度、Tapioca Milk Records 年末プレイリスト企画「1日でいいから、なりたいアジアのアーティスト 2024編」を公開いたしましたのでお知らせします。
- プレイリストについて
- 推薦コメントの紹介(ご投稿順)
- ミョンウォル / Myeon Wol (ADG7) - 「Hee Hee」
- スアン・サンティ / Sroeng Santi「สรวง สันติ รักตัวกลัวเมีย」
- 藤原基央(BUMP OF CHICKEN)- 「乗車権」
- Nene郑乃馨 - 「爱呀爱呀」
- Serrini- 「Don't Text Him」
- Toon / Chotika kamwongpin(STOONDIO) - 「ยินดีที่ได้พบเธอ」
- Tell Chang(Elephant Gym)-「Feather (feat. TENDRE)」
- KIKI - 「Baby」
- Cyan Pac - 「梦?」(透明教室与平行女孩,Cyan Pac)
- Luna Is A Bep -「超英歌」
- Project H - 「จับมือฉันเอาไว้ (Hold My Hand)」
- 刺猬 Hedgehog - 「24小时摇滚聚会 24 Hours Rock Party」
- VaVa -「不得不撒」
- 寒冰Ice - 「EasyyGirl」
- Whyte 壞特 - 「Oh Bob」
- アンディ・ラウ/劉徳華 - 「謝謝你的愛」
- イ・ヨンジ / LEE YOUNG JI -「Small girl feat D.O. 」
- フェイ・ウォン / Faye Wong 王菲 - 「夢中人」
- イルリ / Luli Lee - 「You Are The Everything In My World」
- 罐頭 (甜約翰)「敏感話題」
- フォーイブ/4EVE - 「Situationship」
- Giselle(aespa)- 「Whiplash」
- Enno Cheng - 「未完待續 ( 飲冰室茶集為愛發聲 創作曲 ) 」
- Special Thanks & 2025年もよろしくお願いします!
プレイリストについて
今回は「1日だけでいいから、アジアのアーティストになれるなら誰になりたい?」というテーマで投稿を募集。アジアのスター歌手、ミュージシャンから今をときめくK-POPアイドル、地下アイドル、インディーズで尖った感性のインディーズなど、幅広いジャンルから多様な楽曲があつまりました。
これまでのプレイリスト企画と比べて一ひねりしたテーマ、かつ約1週間という短い募集期間でありながら、音楽リスナーの方をはじめ、音楽シーンの第一線で活躍しているミュージシャンの方、DJさん、文筆家、招聘を手掛けるプロモーターさんなど、様々な角度からアジア音楽を愛してやまない皆様にご参加いただきました。ジャンルや年代を自由に行き来するプレイリストが出来上がりましたこと、お礼申し上げます!
「この曲好き」「このアーティストいいな」の発展形のひとつである、「この人になりたい!」と思わせるアジアのアーティストとはどんな人たちなのか…?是非推薦コメントとともにお楽しみいただければ幸いです!
推薦コメントの紹介(ご投稿順)
今回は、「1日だけでいいから、なりたいアーティストとその楽曲」に加え、推薦コメントを募集しました。十人十色の「なりたい理由」とその背景を、ぜひご堪能ください!
ミョンウォル / Myeon Wol (ADG7) - 「Hee Hee」
ソロ活動のため既にADG7を脱退してしまったミョンウォルですが、ソロでもその歌声は素晴らしくて彼女みたいに超絶技巧のコブシを自由自在に操って好きな歌を思いっきり歌い上げてみたい(Bie Suo ミュージシャン https://linktr.ee/biesuo)
スアン・サンティ / Sroeng Santi「สรวง สันติ รักตัวกลัวเมีย」
一日でいいからスアン・サンティになってとりあえず酒キメてステージに立ち、素行の悪い客を相手にSpotifyには絶対上がらないブラック・サバスのいんちきカバーをかましたりしつつ、誰も曲なんか聴いておらず勝手に喧嘩をおっぱじめる中、すごすごとステージを降りてプロモーターと支払いで揉める感じで過ごしたい年の瀬皆様いかがお過ごしでしょうか。(chue / 意外と常識人 / https://note.com/chue/n/nc5a17ba97900)
藤原基央(BUMP OF CHICKEN)- 「乗車権」
天才、しかもあまりに清廉潔白すぎるイメージを人に持たせる男、藤くんこと藤原基央。一体どのような思考回路で楽曲を生み出すのか、どのような練習をしているのか、とても気になりますので、一日でいいのでなってみたいです。
「乗車権」をおすすめする理由としては、この曲はBUMPの中でも特に異色で、特に近年の優しいBUMPと大違いで、荒々しいサウンドにシャウト、ベースのソロ、焦燥感あふれる雰囲気にとても惹かれます。(Tomo Caravanity / 通りすがりのバンドマン / https://linktr.ee/TomoChokoray_T )
Nene郑乃馨 - 「爱呀爱呀」
Neneちゃんは又可爱又帅又有性感な見た目や雰囲気もさることながら、力強く美しく透き通っていて且つかわいい唯一無二の声を持っています!タイ語・中国語・英語が話せてどの言語の曲も素敵です!そういった才能に加えてとても努力家で芯が強くて賢くて内面も美しいNeneちゃんは私の理想を全て詰め込んだような憧れの存在だからというのがなりたい理由です🥹人生に一回だけでいいからNeneちゃんみたいにかっこよくステージに立って歌って踊ってみたい…!✨
Neneちゃんの曲は全部好きなのですごくすごく迷ったのですが、爱呀爱呀は上記に挙げたNeneちゃんのいろいろな良さがよく表れている曲だと思ったのと、春節などパーティー気分なときにこの曲を歌えたら楽しそうだなと思って選びました!💞 (麻栎 / かけだしApopリスナー)
Serrini- 「Don't Text Him」
香港中文大学や香港大学で学び博士号も取得する才媛で、セルフ·プロデュースにも長けていて、兎に角自分の魅せ方が上手でウィットに富んでいてコケティッシュ‼️ほんとに1日でいいから彼女になりたい🙏(shinobu.zhongping / asian music lover / @shinobu.zhongping)
Toon / Chotika kamwongpin(STOONDIO) - 「ยินดีที่ได้พบเธอ」
現地サポートアクトとして共演した時に曲の良さと歌の上手さに驚いた事があります。
あれだけ歌えたらライブも楽しそうだし、あんな感じのオシャレでチルな曲を書いてみたい。(Y.Soda 左右田靖大 / 越境ミュージシャン / http://linktr.ee/souda516)
Tell Chang(Elephant Gym)-「Feather (feat. TENDRE)」
ギターの腕前、普段はふにゃふにゃ笑うのにステージに立つとクールな表情が変わるギャップ等、元々好きなアーティストでしたが、今年のbillboard横浜での来日公演でTENDERの代わりにこの曲を歌った時のちょっとハスキーな歌声、そして歌いながらもいつも通りのギタープレイの凄さは健在で改めて惚れ直しました。
もっとボーカルする曲あってもいいのに…勿体ない…。(らぱそ / 野生の音楽好き)
KIKI - 「Baby」
9月の来日公演が素晴らしかったので。
以前から音源よりもエモーショナルなライブを展開するバンドだと思っていましたが、今回は格段に良くなっていてメンバーも活き活きと楽しそうに演奏していて、当然そのノリが客にも伝わってフロアの盛り上がりは最高でした。
あのバンドでライブができたら楽しいだろうなあと思いました。『Baby』は10月にリリースされましたが、今回のライブでも演奏されて盛り上がりました。(chidorian)
Cyan Pac - 「梦?」(透明教室与平行女孩,Cyan Pac)
長沙のバンド、芝麻布のボーカルで、ソロ名義は、Cyan Pacさん。多彩すぎてかっこよくて、憧れる方です。(kz)
Luna Is A Bep -「超英歌」
このテーマに悩みに悩んだ末、香港を代表するフィメールラッパーLuna Is A Bepを選びます。
香港の名だたるラッパー・ポップシンガー・インディーズアーティスト・新進気鋭のトラックメイカーまで彼女の名をコラボ相手として、共演者として挙げるコラボ職人でもある彼女。
それもそのはず、彼女の歌やフロウの多彩さは、落ち着いたLo-fi的なものから、R&B的バラード、棘あるフレーズが爽快なヒップホップどれにも感じる流麗さとアイデアにはリリースの度に唸らせられてしまう。
特に今年リリースの“超英歌”の切れ味って言ったら!
コラボ相手は、なんと香港の天文学者であり、気候変動などの環境活動家の林超英。御年75歳‼︎‼︎
この曲では消費社会に対して疑問を投げかけるメッセージは押しつけがましさはなく、軽快なビートとフックのリズムは小気味よい。75歳にラップを歌わせる意外性と話題性、重すぎないけれども伝わるワンメッセージ。1日入れかわって、彼女のそのアイデアの源泉にあるものを解き明してみたいなと思いました。(サクライアヤコ / 音楽コラムニスト / IG : ma__ke.ai )
Project H - 「จับมือฉันเอาไว้ (Hold My Hand)」
2010年代からT-POP(タイポップス)にハマった僕には、空前の日本文化ブームに乗ってJ-POPや渋谷系が流れ込み、タイの音楽が大きく変容した1990年代半ばからの約10年は最も気になる歴史的ポイントです。サイアムスクエアに超厚底の靴を履いた10代の女の子たちが集まりプリクラに列を作った、その現場を彼女たち自身の視点で体験してみたい、というのが理由です。(山麓 園太郎 / タイポップス探検家 /
刺猬 Hedgehog - 「24小时摇滚聚会 24 Hours Rock Party」
少し趣旨とずれるかもしれないけど、2000年代後半に北京でバンドを組んで、インディロックシーンの人たちと仲良くなりたい(1日だけと言わずに)。
アーティストとオーディエンスとの間に境界がなく、みんな夜な夜なライブに集まり、ビールを飲んではロック談義に明け暮れてたんだそうです。そんな当時の空気を今に伝えてくれる Hedgehog のこの曲。どう考えたって楽しいでしょ。(トマー /
VaVa -「不得不撒」
ラップがかっこよくて且つ歌唱もすごい(tAka aka 遣唐士 / https://x.com/taka2dimensions)
寒冰Ice - 「EasyyGirl」
創作に関わる仕事なので、今一番熱量の多いアーティスト、シンガポールのインディーズアーティスト、寒冰Iceを選んでみました。とにかく手数と持技が多いんです!キレイ目の曲作ってみたら、今度はゴリゴリのRAPソング作ってみたりとやりたいことが多すぎて迸る情熱がすごい。ジャケも自作感漂ってるし。 若いっていいなぁ、って心底思わせてくれます。 2022年からフォローしてますが、今年に入って良曲が増えてきました。
選曲したEasyyGirlはそんな中でも夜中のドライブで重宝した一曲です。
きれい目のメロディーラインに甘いRAP乗せるのカタチが出来上がってきた様です。そろそろブレイクスルーしそうな予感のIce。
日本で聴いてる人少なそうなので、これを機にちょっとでも触れてもらえたら嬉しい。(u_site / Spotify探検家 / https://cpop-hopper.hatenablog.com/)
Whyte 壞特 - 「Oh Bob」
台湾各地 & 世界中の音楽フェスを旅しながら、ステージでは帽子とサングラスで素顔を隠し、プライベートは穏やかに過ごすアーティスト生活を体験してみたいです! (Kimura Yusuke / Music Agent)
アンディ・ラウ/劉徳華 - 「謝謝你的愛」
うちの奥さんが大好きで、映画やCDなど見たり聞いたりしてたら、いつの間にか一緒にファンになりました。数年前の年末に、アンディのライブを観に香港に行ったのですが、3曲歌って、体調不良で公演が中止になり、とても残念でした。あの時に戻って、アンディになって、ファンの為に、香港コロシアムで、LIVEを最後までしたいです。 ( アジパパ / アジア音楽好き / https://www.asipara.com)
イ・ヨンジ / LEE YOUNG JI -「Small girl feat D.O. 」
同性の誰かになりたいとはあまり思わない。誰かになれるのであれば、女性のK-POPスター、具体的にいえばaespaのカリナかLE SSERAFIMのチェウォンに一日だけなりたい。でも、きっと想像を絶するほど大変だと思うので、K-POPスターともカジュアルに会話を交わし、なおかつかっこよくラップをキメるイ・ヨンジにしておきます。彼女のコミュ力を少しだけ分けてほしい。(大石始 / 文筆家)
フェイ・ウォン / Faye Wong 王菲 - 「夢中人」
王菲は昔からのアジア音楽ファンであればほとんどの人が通ってきたアーティストだと思うので、「みんなが好きだったあの頃のフェイ・ウォン」になってみたい。日本で初めて感じたあの時代のアジア音楽の可能性をアーティスト側からはどんなふうに見えていたのかを知りたい!(大塚 / 音楽愛好家 / https://otsuka3.hatenablog.com/
)
イルリ / Luli Lee - 「You Are The Everything In My World」
部屋の片隅でダイナミックにベースを掻き鳴らす姿がリールで流れてくるたびに、美しいな…生まれ変わったら彼女になりたい…!と、いつも憧れています。かつてはBye Bye Badmanという名バンドに所属していましたが、今はソロとして活動中のイルリ。彼女の歌を聴くと「自分にとって本当に大切なこと」に気づけるんです。(AKARI / BUZZY ROOTS / X: @RootsBuzzy)
罐頭 (甜約翰)「敏感話題」
間奏のギターソロがライブを見るたびに速くなっていっているので、めちゃめちゃに速くしたい。(かんちゅ / 中華圏音楽DJ / X:@tainakanchu)
フォーイブ/4EVE - 「Situationship」
曲、ダンス、ビジュアル、全部が最高!
2025年も活躍に期待です(DJ水月 DJ/アジア音楽研究家 X:@dj_suigetsu Blog:
Giselle(aespa)- 「Whiplash」
2024年リリース限定で考えたところ、「なりたい」で言うとこれしか考えられませんでした……。aespaの日本人メンバーGiselle(内永枝利)のいわゆる「スーパージゼルタイム※」パートをやりたい。ピンクヘアでバーン!と出てくるところが最高なので。(※2分30秒あたりです。)一時期通勤時、テンション上げるためこればかり聴いていました。プレイリストから浮いたらごめんなさい………。(mikahri / 音楽好き中年)
Enno Cheng - 「未完待續 ( 飲冰室茶集為愛發聲 創作曲 ) 」
アコギの弾き語り、スケールの大きな電子音楽サウンド、台湾内外アーティストとのコラボレーション。あらゆる創作のアプローチに向き合いながら、どんなライブでも自然な佇まいのイーノ・チェンはまさに憧れのアーティスト!(年齢も一つ上で同世代!)。2023年にBiKN Festivalに出演時にはインタビューさせてもらいましたが、裏方を支えるチームの方もすごくいい雰囲気で感激しました!「この人の周りにはいつも良い空気が流れている、だからついていきたい」そんな存在感に憧れます。(中村めぐみ / アジア好きの音楽ライター)
Special Thanks & 2025年もよろしくお願いします!
改めて、この度はお忙しい中参加いただいた皆様、拡散などで応援してくださった皆様、ありがとうございました!
冒頭にも記載した通り、一ひねりしたお題ににもかかわらず、お付き合いいただいた皆様に感謝です!
今、プレイリストの制作と入稿を追えてこの文章を書いているのですが、「1日だけでいいからなってみたい」と思わせるアーティストの音楽は(その理由はどうあれ)熱量高いですよね。
私が最初にプレイリスト企画を立ち上げたのは2020年でした。当時から変わっていないこととして、自分は誰かが音楽について楽しく語っている瞬間に立ち会うのがすごい好きなんです。内容によってはついていけてないケースもあるんですけど、それはそれで良いというか。誰かが好きなことを突き詰めている時って、その瞬間は世界を愛してるじゃないですか!w たとえお正月が終わって、また日常に戻ったとしても、「なんか、今、この世界線好きだわ」って思った事実は消えないですよね。
自分の周りにそんな瞬間が幾つもうまれていることを確実に可視化するためにこの企画をやっている気がします。
そんな超自己満足なモチベーションを源泉にしているのですが、数年スパンでお付き合いいただていることに感謝しております! この企画が、皆様の年末年始を彩るものとなっていますように。2025年もどうぞ、よろしくお願いしますー!