"きぶん"に届くメッセージ。
こんにちは!Tapioca Milk Recordsです。
台湾発信の素敵な音楽を日本のみなさんへご紹介し、音楽情報交換のお役に立ちたいなぁと楽しく活動しています。
さて、実は当サイトの編集長はインストゥルメンタル・ミュージック(Instrumental music)も大好き。歌詞が無い音楽だからこそ、聴き手のその時の気分を盛り上げ、ときに機嫌に寄り添ってくれるところが魅力的ですよね。
かつての個人ブログ時代には「おすすめの日本国内インスト音楽」をまとめたこんな記事も書いています 。DAISHI DANCEに対して「スタイリッシュ森林テクノ」という謎のジャンルを作って語っています……ずいぶん生意気な小娘だったものです(笑)
というわけで今日は、台湾発信の素敵なインスト曲よりおすすめの8曲をご紹介しまーす!ジャンルは特に限定せずDTM / ポストロック / オーケストラ等から幅広くピックアップしています。
なおインストの定義は諸説ありますが、今回は
(1)ボーカルが入っていない楽曲
(2)ボーカルが入っていても明確な歌詞を伴わないもの
といたしますので、ご理解くださいませ。
それではお楽しみください!
Tapioca Milk Recordsが全力で推します!
ぜひ今のあなたの気分に寄り添う、お気に入りの一曲が見つかりますように♪
おすすめ台湾インスト音楽8選
- #1 Faster! - Silaver
- #2 SunOfMorning 晨曦光廊 Live - Braveness 小勇士
- #3 Triodust - OPUS: Rocket of Whispers OST Preview
- #4 Cicada – 自畫像 The Last Painting Main Theme
- #5 MMO - 【穀雨】feat. FLEUR Produced By 荒島唱片行
- #6 Triple Deer -《夜空 Yozora》Official Music Video
- #7 阿飛西雅 APHASIA - 知覺的礁岩 Known Rocks [FULL ALBUM STREAM]
- #8 台灣愛樂民族管絃樂團 - 春天組曲
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#1 Faster! - Silaver
キーワード:DTM / ハードコア / 重め / 四つ打ち / BPM速め / 抑揚が素敵
まず一曲目はDTM作曲家SilaverさんのFaster!をご紹介します。
Faster!の魅力は「理由はよくわからないけど何度もリピートして聴きたくなる」ところです!
まず曲の冒頭はテンションの高い重めのハードコアサウンドで始まります。アニソン系のクラブでかかっていそうな雰囲気です。
そしてこのままのテンションで走り切るのかな~?と油断していると、0:36くらいからボーカルが入ってくるのですが、その瞬間っ!ハードなサウンドの中に突然の儚さが漂うのです……!このギャップが良いです。抑揚をつける才能ってどこから発生するのでしょうか。
私自身も電子音楽が好きで、特に音ゲー(※音と映像に合わせてボタン押すゲーム)ではよく遊んだものです。でも、Silaverさんの楽曲はどのアーティストの曲とも違っていて、生活に漂う悲しみの衝動を感じます(※個人の見解です)。
SilaverさんのSound Cloudはコチラ。
Twitterはコチラ。なんと日本語で呟いていらっしゃいます。
#2 SunOfMorning 晨曦光廊 Live - Braveness 小勇士
キーワード:はれやか / 壮大 / バンド×オーケストラ / 一体感
2008年結成、台南市出身の晨曦光廊(chén xī guāng láng)。
バンド名の英語訳は「Sun of Morning」。
あえて日本語に訳すと、晨曦=早朝 光廊=光のギャラリー。となります。
「名は体を表す」という言葉があります。
彼らの楽曲にはさまざまな表情がありますが、いずれも「朝の光」のようなある種の「清潔さ」が共通しているように感じます。
今回ご紹介の「Braveness 小勇士」はすがすがしく、さっぱりとしていて希望に満ちています。オーディエンスとの合唱も楽しそうですし、ステージの雰囲気も本当に良いですし、ライブ見たいです。
晨曦光廊のFacebookはコチラ。
#3 Triodust - OPUS: Rocket of Whispers OST Preview
キーワード:サウンドトラック / ピアノ主体 / 静謐 / セカイ系?
台北市にて活動中のミュージックプロダクションTriodustからご紹介します。
こちらは「OPUS 魂の架け橋」というゲームのOSTの試聴動画です。2017年公開。
細い糸を針の穴へ通すような、繊細で静謐な響きがあります。
私はあまりゲームに詳しい方ではありませんが、Googleで「OPUS 魂の架け橋」を検索すると絶賛レビューがずらり。有名なゲーム雑誌「ファミ通」のプラチナ殿堂を取得し、またTAIPEI GAME SHOWのBEST Narrationを受賞するなどかなり有名な作品のようです。
素晴らしい作品には雰囲気に合った良い音楽が伴うものです。
またTriodustのSound Cloudは再生するだけでお部屋がまるで素敵な美術館に変化するよう。とてもオススメですっ!
公式Webサイト:Triodust
TriodustのSound Cloud。
#4 Cicada – 自畫像 The Last Painting Main Theme
キーワード:サウンドトラック / 管弦楽 / 美麗 / 退廃的
2009年活動開始の管弦楽アンサンブルCicada。
2018年4月の来日ツアーが大盛況だったことが記憶に新しいですね。日本では最新アルバムの「White Forest(不在的你們都去了哪裡)」がよく知られていますが、今回はあえて別のアルバムから一曲ご紹介いたします。
自畫像(zì huàxiàng) The Last Painting は2017年に台湾で公開された同名の映画のサウンドトラックです。
映画のあらすじを抜粋しますと…
On the day of the Taiwanese presidential election, third-year university student Yang Chieh is found dead in her rented flat. Her naked body is covered with oil paint while her beautiful eyes were dug out by a sharp tool.
-台湾の総統(大統領)選の日、大学三年生の杨婕が彼女のアパートにて亡くなっているのが発見された。彼女の裸体には油彩が施されており、また美しい眼球は鋭利な刃物によって取り出されていた。
引用元:自画像 The Last Painting | Singapore Chinese Film Festival 2018
ちょっと刺激的な内容のようです。日本ではまだ映画が公開されておらず、実際に見ることが叶っていないのですが……。
こちらのOSTのことはCicadaの来日公演の際に物販コーナーにちょこんと陳列されていたことで知りました。そしてスタッフさんへ話を伺ったところ、日本では流通していないものです…と言われまして。まぁ買いますよね^-^
というわけでこちらが実物ですっっっ!
映画の世界観が現れている素敵な作りとなっています。
このように、装丁が凝っていてアーティスティックなところも台湾のCDの魅力の一つですね!
さて、White Forestでは生命力あふれるテーマのアルバムに対し、こちらのOSTでは映画のストーリーに沿った美しく退廃なサウンドが展開されています。忍び寄る狂気。いずれにせよ、技術力と表現力のすばらしいCicadaだからこそこのような作品になりますね。
こちらが映画のトレイラーです。
オフィシャルフェイスブックはコチラ。 Cicada(Taiwan) - ホーム | Facebook
Youtube:
#5 MMO - 【穀雨】feat. FLEUR Produced By 荒島唱片行
キーワード:落ち着く / オシャレ / 季節感 / ダブステップ?
荒島唱片行(huāngdǎo chàngpiàn xíng / Island Records)のMMOをご紹介。今年の3月に来日していますね。
MMOといえばやはり、二十四節気*をタイトルに冠した楽曲が特徴的。今回ご紹介しているのは「穀雨(こくう)」ですが、Youtubeのプレイリストには「正月初九」「小寒」など季節に合わせてリリースされていく楽曲が満載です。静かだけど確かな体温を伴っていて、聴いているだけで癒されると評判を呼んでいます。
*二十四節気…古代中国にて考案された季節の指標。
なにかと身体のリズムが揺らぎやすい時期、体調が乱れたなぁと思ったらMMOの楽曲が役に立つかも。私はMMOを聴いていると気持ちが整って、安定した眠りに就けるような気がします。
#6 Triple Deer -《夜空 Yozora》Official Music Video
キーワード:ポストロック / 孤独 / 感情の爆発 / 離別 / 轟音
お待たせしました~!激推しポストロックバンドTriple Deer。2012年結成です。これまでの記事でもたくさん紹介してきましたが、本当に好きなので何度でも紹介しますね。
確実なストーリーをもって進行し徐々に盛り上がる楽曲、そして4:25で「これでもかああああ!」と感情が爆発する轟音がたまらず、気付いたら泣いています。感情表現力が高すぎる。
これまでの人生で孤独を感じたことがある人は全員聴いていただき、自分の抱える孤独との一体感を楽しんでくださいっ!本当最高です!来日希望です!
#7 阿飛西雅 APHASIA - 知覺的礁岩 Known Rocks [FULL ALBUM STREAM]
キーワード:ポストロック / ベテラン / 安定感
2007年結成、ポストロックのベテラン”阿飛西雅”の太っ腹なフルアルバムストリームをご紹介。
バンド名の阿飛西雅(Ā fēi xī yǎ)はAPHASIA(失語症)を中国語の発音にしたものですね。
1曲目から順番に聴いていくと「安定感すごいな」という感想が出てきました。
#6のTriple Deerがこれでもかあああ!というくらい感情を爆発させ、表現することをピークに持ってきているとしたら、阿飛西雅の音楽は感情を抑制した上でテーマを表現していると感じます。やはりベテランということもあって、大人の余裕があるのでしょうか。
おすすめは2曲目の河堤 Embankment (4:14)。インストゥルメンタルではありますが、歌が聞こえる気がしました。
#8 台灣愛樂民族管絃樂團 - 春天組曲
キーワード:オーケストラ / 民族楽器 / 眺めているだけで新鮮
台灣愛樂民族管絃樂團(táiwān ài yuè mínzú guǎn xián yuètuán
)は2011年に結成された民族楽器を取り入れたオーケストラです。楽団員は学校の先生やフリーの音楽家、高校生以上の学生により構成されており、現在のメンバー数は75名にのぼるということです。
この動画で演奏されている春天組曲は中国の顧冠仁(こ・かんじん)という作曲家の作品です。
やはり民族管弦楽団という名の通り、日本でもおなじみの楽器のほか見たことのない楽器の演奏風景も見られ、とても新鮮な発見があります。オーケストラがお好きな方にぜひ!チェックしていただきたいです。
公式Webサイト:台灣愛樂民族管絃樂團 - 台灣愛樂民族管絃樂團, 台灣愛樂‧台灣之心
まとめ
ここまでの8選はいかがでしたでしょうか?
インストの良いところは、歌詞が無いので比較的国境を超えやすいところ、良さが伝わりやすいところだと考えています。
我々のチョイスから、あなたのお気に入りの一曲が見つかることを願っています。そして、ぜひ感想をお寄せいただけたら嬉しいです。よろしくお願いいたします♪
Tapioca Milk Recordsでしたっ!
#番外編 私の好きなクラシック。
さて、いつも楽しみにチョイスしている番外編ですが、「インストゥルメンタルミュージック」の源流をたどるとやはりクラシックに行き当たると思います。
というわけで、お気に入りのクラシック作曲家Déodat de séverac(デオダ・ド・セヴラック)をご紹介します。
Séveracは1872年フランス生まれ。ショパンやベートベンと比べれば日本国内においてはあまりその名が広まっているとは言えませんが、ドビュッシーの10歳年下で、だいたい同じ時代に活躍した作曲家です。
聴いていてほっとするのどかな音楽性が特徴的。ついたニックネームは「田舎の音楽家」で本人もそのニックネームを気に入っていたとのことです。
牧歌的であたたかなクラシックをご堪能下さい。それではっ!再見~!
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