こんにちは、Tapioca Milk Recordsです。ここ日本から、東アジアのアーティストや音楽シーンの情報を発信しています。
前回、前々回の二回にわたり台湾ローカルにてご活躍中の日本人ドラマー新道さんのインタビュー記事を掲載しました。お楽しみいただけたでしょうか?私は楽しかったです。
しかし、以前からの読者様の中には「どうして突然日本の方をピックアップしたのかな?」と違和感をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
とはいえ「タピレコもネタ切れだから日和った」という疑いは晴らしたいし「女は結局美男子に弱い」と言われるのも不服であります。
ですから今回はインタビュアーの視点から「なぜこうなったのか?」という経緯を、あとがきに代えてお送りしていきましょう。
すべての読者様へ。
タピレコ自習室 1時間目
- 2018年7月27日(金) 13時30分 -
この場だから正直に告白する。
いつも「アジアの独創的なアーティストが何を考えてるか知りたい」という好奇心を原点に記事をお届けしているが、新道さんのインタビューの場合はだいぶ事情が異なっていた。
今回、記事を書くことを決めたのは「一匹狼のライターでも、文章ならばスターと張り合えることを証明してみせるぜ!」という漠然とした闘争心を持ってしまったことがスタート地点である。
でも筆者は本来争いを好む性格ではない。
極力あたりさわりなく、目立たずに生きていくと決めているからだ。
だから本来の性格と原稿への気合いとのギャップで、他のことが手につかない日々がしばらく続いた。これを自業自得という。
まずは記事の流れついてご本人に納得して頂ける出来ばえにするのはもちろんのこと、さらにクオリティ高く、的確に、頭に入りやすいリズムへ磨かねばならない。
そして最初に抱いた闘争心はいつしか「熱量の高い"人の本質"を表現できなければ、記事にする意味がないだろう」という責任感へ変わっていった。
そのためインタビューでは結構失礼な質問もぶつけている。
たとえば前編のこの部分。
--宗教活動によって抑圧されていたことが要因でいわゆる「ビートルズ」のような存在になりたいという自己承認欲求もあったのでは?
ここでは当方の発言をそのままテキストに起こしている。親に望まぬ宗教を押し付けられもがき苦しんで、それでも自力で死線を超えた相手へなかなかの言いようである。
また、新道さんのご経験とは異なるが、筆者自身にも学生時代に命を落とす直前まで追い込まれていた時期がある。
精神は早々にぶちのめされていたが、体さえ助かればそれでよかった。
ただ生きられれば。
だから「生き残って這い上がった者同士、まあ共闘していこうぜ」という仲間意識を、私のワガママだけど、持っている。
(きもちわるいのでご本人にはそんなこと伝えてないが。)
さてその後記事が形になってきても悩ましい日々が続いた。
日常のふとした場面で、記事の出来栄えばかりが気に掛かった。
たとえば、7月20日。前編の公開前日。
この日は当主であった亡き祖父の葬儀だったが、読経の最中なども「記事のタイトルはもっと掴めるように、こうしたら良いのでは」というアイディアが何通りも浮かんできてしまい、告別式にもあまり集中できなかった次第だ。享年91才。
ちょー不謹慎で非常識。でも健やか。
原稿の出来が気になって、ささいな表現に迷って、タイトルの候補を十個も二十個も並べる作業を行うと、頭の中身を全部出せてぐっすり眠れる。 まったく退屈しない。
さて、いつもとはかなり異なるスタート地点や大いなる無礼、不謹慎を経て公開した原稿であるが、ぜひ皆さんに評価していただけたら嬉しい。
これからも、わたしは音楽とアジアというジャンルで記事をお届けしていく。
そしていつか新道さんにまた会えたら良いなぁと思う。
だって、最初はただの闘争心からはじまり、その後責任感に変わっていった企画だけれど…次回はもっと良い企画で、良い文章表現がしたいぜ、というさらなる闘争心にレベルアップしてしまったから(笑)
せっかくなので、今回のインタビューのご感想をお待ちしています。
私は、皆さんの感想を読むことが好きです。一言でも長文でも、DMでもメールでもリプライでも構いません。
ご感想を、お待ちしています。
E-mail:tapiocamilkrecords@gmail.com
Twitter:ぐーちゃん@タピレコ帰国中 (@Tapitea_rec) | Twitter
Special Thanks to
H.Sato ‐ いつもテコ入れしてくれてありがとう。
妹 ‐ インタビュー原稿の音読係/筆者の気を紛らわせるための実家カラオケ係 兼 父に注意される連帯責任係
読者様
感想を寄せてくれて、SNSで好意を表明してくれてありがとうございます。最後までお読みいただいた方も、ありがとうございます。びっくりするくらいの数字が、出てます。
自習中のBGM:大森靖子「死神」
「やり尽くしたかって西陽が責めてくる」