中の人こと中村です。こんにちは!
10月1日に、いつもお世話になっているQeticさんで、寄稿記事が掲載されました!
注目の台湾映画・台湾ドラマを彩る音楽4選!NetflixやAmazon Primeで視聴できる作品も | Qetic
今回はTAIWAN BEATSのサポートで、一緒に企画を作りました!
せっかくなので、企画の時に考えていたことを書いてみます。
今、台湾の音楽を楽しんでもらう方法ってどんな?
2020年以降、海外の文化を自分事として楽しんでもらう方法を皆が模索していると思います。
もちろん台湾についても例外ではありません。
私は、こんな時代になる以前は、台湾に行ってフェスやライブを見るのが好きでした。なのでなるべくライブが良いバンドを紹介したいなあだったり、現場感のあるコンテンツをつくりたいなあだったりがモチベーションで。でもそれは封じられてしまい。つらいね。
とはいえ仕事はしないといけないので、何を書こうか考えたときに、
・ホームリスニング向きの音楽を紹介する
・台湾インディーズの新譜を紹介する
・なんかすごい尖ったぶっとんだことやる
など、色々考えたのですが、TAIWAN BEATSと一緒に進める企画として、そしてメディアで広くお知らせするものとしてはちょっと弱いかな~と思った次第だったのです。
なかなか良い企画が思いつかない日々が過ぎていきました。
迷ったら原体験に立ち戻る
そんな中ヒントになったのは、10年以上前に台湾の映画、「不能說的祕密」を見た経験でした。「不能說的祕密」は、ジェイチョウが監督、主演、主題歌制作など一人数役で作り上げた映画です。
当時台湾に行ったことすらなかったのですが、私はこの映画に夢中になりました。ストーリーや世界観、ヒロイン役のグイ・ルンメイのミステリアスな魅力もさることながら、特に印象に残ったのは、同名の主題歌「不能說的祕密」をはじめとする音楽の魅力でした。
DVDで3回見た後、台湾のメル友にOSTを送ってもらい、聖地巡礼ブログを何度も読みました。そして、台湾に初訪問した際、映画に出てくる学校の聖地巡礼をしました。初の台湾旅行が聖地巡礼って…(笑)。今思うとマジで熱量がやばいやつだと思うのですが。
そういうわけで、
「映画の力を借りれば、往来がむずかしい今でも音楽の魅力を伝えられるのでは?」
という仮説を立てると同時に、Netflixの加入者数を調べると、2020年9月時点でNetflixの加入者が増加し、500万人を超えているというニュースが見つかりました。
Netflixの日本の加入者数が500万人超え、日本発作品の展開も推進 | 日経クロステック(xTECH)
これで行こう、と思いました。
作品の選定
Taiwan BeatsのBrienおよびQeticさんに相談をすると、企画についてはすぐOKをもらえました。そこからは、作品の選定についてBrienとよく議論を行いました。
「Netflixやアマプラで見られる作品」というところまではお互い一致し、私がピックアップしたものと、Brienがピックアップしてくれたもの、台湾のトレンド、そして日本で配信されているものを絞り込んでいくと、10作品弱の候補が出てきました。
この時点では、見たことがない作品とある作品の両方。本当は候補作をすべて見た上で何を書くかを決めたほうが良かったとは思うのですが、私は平日はまあまあ仕事をしているので、さらに絞り込みたいと思いました。
作品を見ずに音楽を紹介するという手段もなくはなかったのですが、それはしたくなかったのです。
最終的に絞り込む基準として、「音楽の魅力を紹介する」という要件を定義すると、
・楽曲自体が重要な役割を果たすもの
・作品のテーマとして音楽が扱われるもの、もしくは音楽アーティストが活躍するもの
この2つが見え、最終的に
『時をかける愛』(原題:『想見你』)
『君の心に刻んだ名前』(原題:『刻在你心底的名字』)
『つかみ損ねた恋に』(原題:『我沒有談的那場戀愛』)
『双城故事:彼女たちの二都物語』(原題:『雙城故事』)
この4つがトップ候補として上がりました。
なお、私は草東沒有派對が好きなので「還願」を入れたかったのですが、「還願」はそもそもゲームなので、周りを説得するロジックが作れず諦めました(笑)
編集が大変だ~!(ワチャワチャ)
そういうわけで企画は無事立てられたのですが、大変なのはここからでした(笑)
というのも、私はこれまでに書いた記事は
・アーティストインタビュー
・企画
・イベントと絡めたアーティストプロフィールの紹介
が主で、映画についてお仕事として書いたことがないことに、走り始めてから気づいたのです。そうゆうとこだぞ。
なので実際に書き始めてみると、
・どういう構成で書けばいいのか問題
・映画の話題から音楽の話題への橋渡しをどうすればいいのか問題
・俳優の名前をカタカナ表記していいのか問題
・台湾独自の文化をどこまで伝えればいいのか問題
など、さまざまな悩みがいっぺんに襲ってきて、頭の中が沸騰状態でした。映画ライターさんてすごいなと思いましたね。
映画レビューサイトなどもたくさん見て、最終的には、
・記事の構成について:無難ではあるが、先にあらすじを紹介する。あらすじの前提整理が必要であれば先にやる。
・映画の話題→音楽の話題について:ネタバレにならない程度にストーリーと音楽の関連性を述べ、特に注目してほしい音楽、出演者に音楽アーティストがいればそこにも触れる
・俳優の名前:基本全部カタカナで、カッコ書きで中文名を入れる
・台湾独自の文化:濃すぎない程度に入れる
このカタチにやりながらまとまっていきました。
そういうわけで
映画を紹介する記事が初めてでして、不慣れな点もたくさんありいろんなご意見を頂くと思うのですが、そういうのは欲しいのでどんどんいただけましたらと。
因みに記事に取り上げたどの作品も、どの音楽も本当におすすめなのですが、特に刺さってるのは雙城故事のOP、「Love Yourself」です。
Save yourself, save yourself
Ain’t nobody gonna save you, if you don’t save yourself
StreetVoiceで作曲者Holly Lou 羅維真によるDemo Verが聴けるのですが、そちらも良いので私は何回も聴いています。相変わらず熱量がやばめです。