今、開花するモダンな台湾文化が上野に集結ーTaiwan Plus 2019レポート!

宇宙人CosmosPeople

TEXT BY 中村めぐみ
Photo Credit B'tween Music 
※特記ないものは筆者撮影

 

2019年9月28日(土)、29日(日)に、東京都上野公園にて、台湾カルチャーを発信するイベント「Taiwan Plus 2019 台湾新感覚」が開催されました!

 

Taiwan Plus 2019 台湾新感覚とは?…

「現代台湾のストーリーと心を日本のみなさんに伝える」をテーマに、中華文化総会が開催する、台湾の文化やクリエイティブ・デザインの展示、台湾の今のライフスタイルやトレンド、台湾ご当地グルメなどの紹介を行うイベントです。

 

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今回は、pinkoi(アジア最大級のデザイナーズマーケット)によるポップアップストアや、台北の人気レストラン富錦樹台菜香檳 フージンツリーなど合計40ブース以上が出展。

 

特設ステージでは、B'tween Musicのキュレーションによる台湾アーティストの音楽ライブ行われ、多くのお客さんで賑わいました!

 

フォーカス台湾によれば、28日(土)には小池都知事も訪問しタピオカミルクティーを味わったとのこと。

japan.cna.com.tw

 

私も、28日・29日の両日訪問のはず…が!とあるアクシデントにより、29日のみ参加してきましたー!!

 

このイベントの様子を音楽目線でレポートします!それではどうぞー。

 

 

上野公園到着

 

13時からはじまるライブに余裕をもって間に合うように…!と、12時過ぎに到着。すると、会場はこの通り、多くの方で賑わっていました!

 

「TAIWAN PLUS」の看板が目立っていて、良いですね!日ごろパソコンの前で「台湾音楽はいいぞぉ…」と発信している私ですが、こういう風景を見るとなんか気持ちいいです。

 

ぱっと見た感じ、年齢層は20代~50代ぐらいと幅広く、男女比率は半々くらいでしょうか。若い女性の姿も多く見られ、台湾文化へ興味関心を持つ日本の方が増えているんだなあと思いました!また、日本在住の台湾の方と思われるお客さんも多く来場していました。

 

入り口付近では、スタッフさんがノベルティグッズを配布しています。どれどれ、詳しく見てみましょう。

 

 

(帰宅後撮影) 

 

ノベルティは、TAIWAN PLUSで伝える「味覚、触覚、嗅覚、視覚」をテーマにデザインされたうちわとステッカーでした。かなり現代的でポップな仕上がりなので、見ているだけでワクワクしますね!

 

(ノベルティももらったし、ステージ前で場所取りでも…)と思っていたのですが、ここでちょっと見逃せないブースを発見してしまいました!

 

それは…

 

台湾のカセット専門店 感傷唱片行

 

こちらは、台湾唯一のカセットテープ専門店、感傷唱片行のブースです!お店は台湾の台中市にあります。

 

感傷唱片行 Facebookページはこちら

 

台湾には小~中規模のレコードショップが点在しているのですが、感傷唱片行はカセットテープ専門なのが特徴です。張雨生、F4など台湾アーティストをはじめ、日本や海外のアーティストのカセットも多く販売していました。

 

(ビョークもありましたよ!)

 

カセットって今時売れるのかな…?と思い、大変失礼ながら「売れ行きどうですか?」と聞くと、1日目は相当売れたとのこと。お店の方は笑顔を見せてくれました!

 

私は、台湾のロックバンド、88Balazのテープをお買い上げです。日本ではお目に罹れない作品との出会いが嬉しいですね!

 

 

おっと、じっくりお買い物をしていたらあっという間に時間がなくなってしまいました!

 

というわけで、駆け足でステージ前に……っっっとまたもや見逃せないブースが!!

 

TAIWAN BEATS特設ブース

 

こちらはステージ前、TAIWAN BEATSのブースです!

 

TAIWAN BEATSは、台湾音楽の海外マーケティングをサポートするプラットフォームの総称です。今回はステージ前にブースを構えており、ステージイベントのタイムテーブルや、出演アーティストの物販を展開していました。

 

 

一旦通り過ぎようとすると、可愛らしい台湾女子スタッフさんがノベルティを配っているではありませんか!これは受け取らないわけにはいきません。どれどれ、内容はどんなものでしょうか…?

 

 

TAIWAN BEATSのノベルティは、オリジナルデザインのiPassカードと、台湾音楽を多く配信するストリーミングサービス、KKBOXのクーポン券でした!

 

iPassとは、台湾のSuicaのようなICカードです。これタダでいいの?と確認すると、「良いですよ~」という事で、しっかり確保してきました。笑

 

さあ、ステージはもうすぐです!!

 

DSPS

(Photo Credit:B'tween music)

 

トップバッターに登場したのは、日本で活躍の幅を広げるDSPSです!

 

DSPSはアコースティック&ギターノイズを中心にしたオルタナティブロックバンドで、これまでに多くの来日実績があります。9月21日から山形、福岡、長野、そして東京の各都市を巡回するツアーを行い、今回の日本ツアーの締めくくりに、TAIWAN PLUSへ出演したとのこと。

 

 

この日は、2018年に発売のアルバム「時間的産物」収録の人気曲、『19歲的秋天之歌』からスタート。同アルバムならびに2019年発売のEP「Fully I」を中心としたステージを披露しました。浮遊感たっぷりのメロディーが、上野公園の雰囲気との相乗効果をもたらし、とても気持ち良い40分間でした!

 

-DSPS Set List-

  1. 19歲的秋天之歌
  2. 我想進入感情的海洋
  3. 我會不會又睡到下午了
  4. FULLY I
  5. 三月的街頭
  6. 成為日常
  7. Folk Song For You

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(当日中継を担当した17TVのYoutubeチャンネルに、アーカイブ動画が上がっていました。 DSPS~レイチンのステージの様子が見れます。)

 

雷擎 レイチン

(Photo Credit: B'tween music)

 

2組目は、台北出身、ネオソウルR&B界の新星といわれる雷擎 レイチンがバンドセットでの登場です!その名をはじめて聞いた方も多いのではないでしょうか?

 

雷擎は、台湾インディーズシーンを支えるシンガーソングライター、ドラマーとして有名です。これまでに、台湾の人気ヒップホップ歌手Leo王らのサポートドラマーとして活躍しています。そんな彼が、今回は9/28 長野のりんご音楽祭に続いてTAIWAN PLUSのステージに登場しました。

 

こちらはDSPSとはまた違ったアーバンでメロウな雰囲気に、会場では「台湾にこんなもオシャレ&好感度なサウンドがあったとは…!」と驚きの声が広がります。雷擎のステージにより、台湾R&Bシーンの存在感を、多くの日本の方に広めたのではないでしょうか?

 

-雷擎 レイチン Set List-

  1. DLC
  2. 小野馬
  3. 多少柔情多少淚
  4. 神仙眷侶
  5. 薄荷
  6. 心肝寶貝
  7. 那卡西

 

宇宙人 CosmosPeople

(Photo Credit: B'tween music)

 

3組目に登場したのは、今、飛ぶ鳥を落とす勢いでファンベースを拡大する宇宙人 CosmosPeopleです!この日はCosmos Peopleのステージを目当てに来場した方も多くいるようで、バンドグッズを身に着けたファンの方を多数目撃しました!

 

ライブ開始直後、メンバーが「Stand Up,Please~~~!」とオーディエンスに呼びかけると、ステージを中心に渦が起きたかのようにお客さんがどんどん吸い寄せられていき、会場は異様な熱気に包まれます!

 

この日は、『不用大腦』を皮切りに、定番&人気曲『那你呢』、『一起去跑步』など7曲を披露。宇宙人といえば台湾でも大人気のアーティストで、普通こんなに近くでは見られない存在です。洗練された演奏とステージング、そして良い音響で聞けて幸せいっぱいです。会場は大盛り上がりのまま、ラストにつなぎます!

 

(来年早々にはワンマンライブも決定したそうで、スタッフさんがチラシを配っていました!)

 

-宇宙人 CosmosPeople Set List-

  1. 不用大腦
  2. 你以為
  3. 那你呢
  4. 禁止觸摸
  5. 踢踢他
  6. 陪我玩
  7. 一起去跑步

 

Tizzy Bac

(Photo Credit: B'tween music)

 

最後に登場したのは、ピアノロックバンド、Tizzy Bacです!Tizzy Bacは、惠婷(Vo&Key)、前源(Dr)、哲毓(Bass)の3人により1999年頃結成、今年で活動20周年を迎えます。

 

2018年にベースの哲毓が病気でこの世を去ってからも、メインメンバー2人で活動を続行。今回はギターとキーボードにサポートメンバーを迎えての演奏でしたが、本当に良かった。サポートメンバーのサポート力がすごかった…。

 

1曲目、鐵之貝克が終わると、惠婷が流暢な日本語でMCを披露。「この2日間、オリジナルの台湾ミュージックを聞いてくれて、ありがとうございます。最後まで、楽しい時間を過ごしましょう!」と、ベテランの風格を漂わせました。

 

続けて、最新アルバム「知人」より人気曲『我所深愛的人們』。3曲目『Heather』の後半からは、惠婷がキーボードから立ち上がり、ステージ前方に登場すると会場は大盛り上がり。Tizzy Bacのライブの力を感じました。

 

前源のドラムもキレッキレでカッコよかったです!台湾インディーズバンドのドラマーさんの中で一番好きかもしれない...。

 

(3曲目、『Heather』14:59~は必見。てか全体的に必見。)

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この熱気を保ったまま、残り4曲を披露。最後にバンド20周年を祝う「TB20」の旗を掲げ、オーディエンスと一緒に写真撮影をし、この2日間のイベントに華やかに幕を降ろしました!

 

(Photo Credit: B'tween music) 

 

-Tizzy Bac Set List-

  1. 鐵之貝克
  2. 我所深愛的人們
  3. Heather
  4. Ce Soir
  5. 我又再度依戀上昨天
  6. You’ll See
  7. 鞋貓夫人

 

昨日よりも一つ(以上)、台湾の知識がPLUSされたイベント

以上、現場より、TAIWAN PLUSレポートをお届けしました!今回は音楽中心のレポートをしましたが、そのほかにも、今話題の台湾コーヒーのショップや、台湾大統領おすすめの雑誌のブースもあり、コンテンツがかなり充実したイベントでした。

 

 

台湾文化は今大きく進化を遂げていると、個人的に感じます。その全体像をとらえるのはやや難しいかもしれません。しかし、このようなイベントがあることで、その最先端や、ストリートのカルチャーを感じることができ、「昨日よりも一つ、台湾への知識がPLUSされた」実感がありました。

 

今後も、日本進出の勢いが止まらない台湾文化に要注目ですね!

 

それでは、再見!

 

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