バセドウ病の手術を経験して
こんにちは、中村めぐみです。
私は2016年にバセドウ病と診断され、手術を行いました。
手術まではいろいろと大変でしたが、甲状腺を取り除く手術(亜全摘)を無事終え、社会復帰してやりたいことをやって楽しく生きています。
バセドウ病って、パッと見で分かりづらいために、そもそも症状を自覚するまでに時間がかかり、結果として治療に至るまでにも時間がかかってしまいました。
また、バセドウ病の診断と診断されるまでは「この体の不調は何なんだろう?私が特別弱いんだろうか?」と悩み、辛い時期もありました。
そこで、同じように苦しんでいる方、手術を検討されている方の参考になればと思い、初期症状から手術を乗り越えるまでのことについて書いていきたいと思います。
私の初期症状
発病した時期は、正直ハッキリとは思い出せないのですが、2015年の夏(この記事を書いている1年ほど前)くらいから、主に以下三点の症状がありました。
(1)今までよりも汗っかきになり、暑い日が苦手になる。
夏に少し外に出ただけで、めちゃくちゃ汗をかくようになりました。高校生の頃は、「日焼け対策」などと言って、分厚いカーディガンを羽織っていても平気だったのに…。
(2)異常に疲れやすくなる。
平日はベッドに入って10秒もしないうちに寝てしまったり、残業が続くと異常なだるさを感じ、会社を休んでしまったりすることも。
周りの方たちと同じように働けない自分を責めました。
(3)心拍数が高くなる。
健康診断や、何気なく脈を計った時、常に120回/分くらいの心拍数がありました。
正常の範囲が60~100回/分とされていますから、かなり上を行っていたことになります。
このため、階段や坂道をちょっと歩くとばてばてになってしまい、通勤や大好きな自然散策にも支障を来していました・・・。
上記の症状がありつつも、会社を休むほどではなかったため、「年で疲れやすくなったのかな?」「体力落ちたのかな?」と、病気になったとの認識も無かったため、体力をつけなきゃなーくらいに思いながら過ごしていました。
診断のきっかけは、血液検査。
そんな中、会社で受けた健康診断の血液検査にて、コレステロールが異常値を示していました。
・・・今、手元に結果が無いのですが、とにかく、コレステロール値が異常に低く、「要再検査」と診断されてしまったのです!
しかし、当時は「またまた~。コレステロールが高いならともかく、低いくらいで大げさな~。酒の飲みすぎだろうw」くらいに思っていましたw
しかし念のため、かかりつけのクリニックで相談し、再度血液検査をしたところ、やはり正常値70~139mg/dLに対し、60mg/dL。
ここではじめて「甲状腺の病気かもしれません」と言われました。
更に甲状腺機能の値(TSH,T3,T4,Trab)を調べる血液検査を追加で行い、結果を確認したところ、「バセドウ病」という診断があっさりとついてしまいました・・・。
※補足 通常の血液検査と異なり、甲状腺機能の値を調べる血液検査は専門性が高いため、金額が大きくなります。診断にも1日以上かかるケースがあるので気を付けておいたほうがよさそうです。
バセドウ病とは?
病気そのものについて、専門病院である伊藤病院のサイトには以下のように書かれています。
バセドウ病|甲状腺の病気について|伊藤病院 - 甲状腺疾患専門
■バセドウ病の原因は「自己免疫」
バセドウ病は、甲状腺の機能が亢進し、過剰に甲状腺ホルモンを作る病気です。では、なぜこうした異常が起こるのでしょうか。
実は、その異常には免疫が関係しています。免疫は侵入した外敵を攻撃し、健康を維持するための大切な仕組みです。ところが、まれに自分自身の体を攻撃目標とする抗体を作ってしまう病気があります。これを「自己免疫疾患」といい、バセドウ病もこの一種なのです。
ふむふむ、自己免疫・・・!とても重大な病気のような気がしてしまいます。
バセドウ病を根本的に治療するのは、難しいこともあります。しかし、バセドウ病特有の症状を起こしているのは、血液中の過剰な甲状腺ホルモンです。したがって、血液中の甲状腺ホルモンの量を正常にコントロールしていれば、健康な人とまったく変わらない生活ができるのです。そして現在の治療は、いくつかの方法でそれを実現しています。つまり、きちんとした治療を受ければ、健康で生き生きとした生活を送ることができるのです。
根本的な治療は難しいが、ホルモンをコントロールすれば健康的な生活が送れると。
かかりつけの先生からも同様の説明があり、 不安の中、多少ほっとしました。
治療は大きく分けて3種類
バセドウ病の治療方法は大きく分けて3種類あります。①服薬による治療、②アイソトープ治療、③手術です。そして、ほとんどの人が最初は①の服薬による治療を選択するようです。
服薬治療の場合、「メルカゾール」もしくは「プロパジール」という薬のどちらかを選択しますが、私はメルカゾールから始めることになりました。
妊娠中であったり、授乳中の方はプロパジールを服薬することもあるようです。
また、仕事なのですが、会社で倒れるなどの症状がかなり出てしまっていることから、約一ヶ月の休職の上、まずは治療に専念することとなりました。
幸いなことに、会社側には「しっかり治してまた戻ってきて欲しい」と言っていただけました。
そしていよいよメルカゾールでの服薬治療を開始しましたが、結果的にこの薬にメチャクチャ苦しめられることになります・・・。
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