很多時候,
(ずっと長い間)
我只能相信
(僕はただ信じていた。)
這城市裡還有羊。
(この街にも、羊がまだ生きてるって。)
‐Triple Deer 「都市牧羊人」のキャプションより。超意訳:Tapioca Milk Records
おはようございます!ぐーちゃんです。
本日は、こちらのブログでも何度か取り上げさせていただいている台湾のポストロックバンド、
Triple Deerからもう一曲、ご紹介したいと思います♪
まずはこちらのMVをご覧ください!
Triple Deer 《都市牧羊人 Urban Shepherd 》Official Music Video
私のこの曲の好きなポイントは、とにかく音楽と映像が「完全一致」と言ってもいいレベルでマッチしていることと、そこから発信されるメッセージです。
一つ言い訳をすると、本来私はポストロックをBGM扱いするのって好きじゃない。だって、音楽なわけだから、MVばかり見てしまうと音楽が薄れてしまうじゃない?
だから、たとえばポストロックの大御所、MONOとかRovoをじっくり聴くときはまずは視覚情報をシャットダウンするようにしているのですけど、この曲はね、全然そうも言ってられないんですよ。
だって、本当にMVと音楽がマッチしていて、両者の魅力倍増で、感受性のアンテナが忙しくなって、泣けるから…!
私なりの解釈でMVのストーリーをお伝えするとこうです。(ネタバレしています)
MV解説。
自転車に乗りながら、台湾の首都台北の街をめぐる一人の若い男性。
「羊を探しています」のチラシを貼って回っています。
ここでいう羊とは、「たった一人、大事な人」であったり、「天然の/理想の何か」なのかもしれません。
しかし台北で羊なんて見つかるわけなくて、手に取ったのは「Animal Costume Party」のフライヤー。仮面舞踏会のようなものでしょうか。
そこで一人、羊のマスクをつけた女性と出会った彼。
「やっと見つけた、僕の理想の羊。」
と言わんばかりに、部屋に閉じ込めて餌を与えたり、群れの映像を見せたりなどとにかく「羊」の心を手に入れようと世話を焼きますが、彼が愛しているのは、「羊」の本質じゃない。
彼の献身的な行動に「羊」も徐々になびいてきますが、でもやっぱり、彼が愛しているのはマスクをつけた「羊」であって、羊の本質じゃない。だから、残念だけど愛は狂気に変わっていってしまって・・・。
(5:17 マスクを外した状態の羊に暴力をふるっている様子から読み取れますよね。私はDVするのもされるのも無理だけど、そういう作品として見ましょうね。)
最終的に彼と羊がどうなるかは、MVを最後までじっくりご覧いただいてほしいです。
やっぱりこの曲から伝わってくるのは孤独のありかた、向き合い方で、先日ご紹介した《夜空 Yozora》もそうなんだけど、孤独に基づいているTriple Deerの世界観がすごく伝わってきます。
《夜空 Yozora》の主人公はちゃんと孤独と向き合っているけど、こちらは向き合えなかったバージョンなのかな。と深読みしています。
《夜空 Yozora》のMV解説はコチラ。
そしてね、あのね、これ、インディーズなんですよ。
私は台湾のインディーズバンドが普段どうやって生活してるのかとか、知らないし、わからない。でも、これだけの人が協力していて、一つの曲を練り上げていて、だからこそ、映画ですか!?みたいな作品ができてしまうのかもしれません。
それは人同士の心の距離が近い台湾の国民性があって成立するのかもしれないし、そうじゃないのかも…
なんて、私の憶測に基づいた見解は良くて、とにかく今私が言いたいのは…
Triple Deer、本当におすすめのバンドです♪
こんな素敵な曲を、台湾だけで独り占めしているなんて本当に困ります!(笑)
多くの皆さんに広まりますように♪そして、もし、MVの解釈などご意見ありましたら、ご連絡をお願いいたします!(*^^*)
Triple DeerのFacebookはコチラ。
Triple Deerの楽曲が視聴できるINDIEVOXはコチラ。
PR♪続・おすすめ台湾音楽10選
Triple Deerを含め10アーティストをご紹介している記事、「続・おすすめ台湾音楽10選」も合せて、お楽しみくださいませ♪