「一粒で二度おいしい」どころか、十六度おいしいアルバム。
こんにちは、Tapioca Milk Recordsです♪
昨日ほろ酔い気分で帰宅しましたところ、大変素敵な音源が届いていました!
それは、コチラ。
Global Chaos Vol.1-a shoegaze compilation-です♪
こちらのCDは、ケイオスレコメンド監修、アルバム名の通り「世界各国のシューゲイズアーティスト」というテーマを軸に16曲が収録されたアルバムです。
アルバムへの参加バンドは日本から5バンド、台湾から2バンド、中国から3バンド、インドネシアから3バンド。そしてシンガポール、アメリカ、メキシコから1バンドずつとなっており、アジアを中心に「シューゲイズ」というジャンルを超堪能できる大変お得でありがたい一枚です♪
私が聴いた感想を一言でまとめると「シューゲイズ、幅広いな!」っていう本当誰にでも言えることで申し訳ないんだけど、なんていうか、「美味しいとこ、食べさせていただいた感」がスゴイ。
たとえば「各都道府県のめっちゃおいしいものをちょっとずつ食べました!おなかいっぱいゴチです!」とか「世界中のカワイイ女子高生が並んでる!みんなカワイイ~全員とデートしたい!!」とか本当にそういう感じ。その、選曲に妥協がなく、1曲目から16曲目まで楽しめる構成なのです。だからこそ日常にあってほしい音源となっています。
さて、ここでシューゲイズ初心者の私が、大変厚かましくも全曲レビューをさせていただきたいと思います♪なお、こちらの音源は先日ご紹介したケイオスレコメンド様関連企画で購入が可能との情報もあり。
各委託販売先では売り切れ続出との情報も得ており、こんな素敵な音源をお手元にゲットするためにも、お近くの方は足を運んでみてはいかがでしょう~♪ 何より、こちらの音源に収録されているバンドの出演情報もあり、素敵なライブを楽しめる企画なのです!(*^^*)
※音源の雰囲気をお楽しみいただくため、Youtubeの試聴動画を合わせてご紹介します(^^)/
でもやはり、音を楽しんでこそのシューゲイズだと思うから、もしご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一次音源でお楽しみいただきたいと…!そう願っています♪
- #1 Social Bribe - See The Eye (Indonesia)
- #2 Lightwave - Ether Feels (Japan)
- #3 Lemon Squash - FogPark (Japan)
- #4 Amelia's Song -Cosmic Child (Singapore)
- #5 Midnight - Car Crash Sisters (Mexico)
- #6 Awake At Four - TuT (Taiwan)
- #7.Lacuna - Rubur (China)
- #8 I Don't Mind - DoZzz (Taiwan)
- #9 Vega-Twelve Fluffy Chair (Japan)
- #10 Tardy-The White Tulips (China)
- #11 Go Right-Intenna (Indonesia)
- #12 Tokyo- Bloom Waves (USA)
- #13 Fade Away - Hellens (Indonesia)
- #14 Samsara-Citrus Nowhere (Japan)
- #15 Dawn Of The Sun -Softsurf (Japan)
- #16 紫雾 - City Flanker (China)
- まとめ。
#1 Social Bribe - See The Eye (Indonesia)
ノイズ色強めのギターサウンドから始まるんだけど、ノイズと聞いて敬遠するなかれ。それはとても気持ち良い世界観への入り口で、最高にさわやかな本編が始まった瞬間目を閉じてどこまでも飛んでいけそうな一曲。中性的な声が楽器として気持ち良いですね。
1曲目から浮遊感爆発でどこに行ったらいいかわからない、そんな高揚感と多幸感に包まれるかもしれない、
でも大丈夫。続けて二曲目を聴いてみてください!
#2 Lightwave - Ether Feels (Japan)
一曲目の高揚感を引き継ぎつつ、ドラムとベース始まりのイントロで一旦地に足をつけてくれる。あ、お茶飲みたい。お茶入れてこよう~。ってなる。
でも、ギターが入った瞬間また高揚してしまうのではないだろうか。
正直、お茶どころではなくなる。
だから、地に足をつけたと思ったらそこはきっと雲の上だったんじゃないかなって思う。
日本語なんだけど日本語に聞こえないのはどうしてだろう。発声がすごい気持ち良いからのような気がする。
メロディから90年代ビーイング感を読み取れるのは気のせい?なんかキッカケがもしあってすごく広まったらジャンルを超えて多くの人に愛されちゃうサウンドだと思う。
#3 Lemon Squash - FogPark (Japan)
刻み気味のビートと低音の安定感がやばい一曲。
02と比べて確かな日本語感があるんだけど、たとえばそれは「レモンスカッシュ」「もう二度と会えない」「僕らはどうかしていただけ」など感傷的なワードが並ぶ、
絶対誰にでもある青春の思い出がよみがえってくるような演出に由来すると思う。
言葉選びがとにかく適切で、個人レベルの思い出に落とし込んでくる。
これは本当にまだ自分の中で消化してない思い出を持っている人がいたら闇に落ちれると思うし、アラサーの感性刺激されてやばい。20代~30代は好きになれる可能性が必ずある。私はこの曲、21歳の時に聴いても好きだったろうし、25歳の時に聴いても絶対好き。
#4 Amelia's Song -Cosmic Child (Singapore)
テンポも少しスローダウンして、ピアノサウンドだったり、なんていうかなぁとにかくドリーミーに聞こえる。
シンガポールって確か日本より暑いんだけど、うわぁ、本当に暑いんだろうなって思う。
(アウトロのバグパイプみたいな音は何だろう…?)
#5 Midnight - Car Crash Sisters (Mexico)
音が重くなり、世界観は少しダークでややひねくれ気味になる男声ボーカルが気持ち良い一曲。
もしかしてギターの人メタル好きですか?って感じもする。だから、重い寄りの音が好きな人におすすめしたい一曲。
#6 Awake At Four - TuT (Taiwan)
曲のタイトルは「4時起き」。
丸みを帯びていつつ心に突き抜けてくる声が綺麗すぎる。
曲の雰囲気としては、憂いはあるけれどネガティブな憂いではなく、例えるなら「曇天with霧」。
寝起きって自分でも意味がわからないくらい自由な思考が暴れてることってあると思う。そんな自由さを感じました。
#7.Lacuna - Rubur (China)
軟水か硬水かで言ったら硬水。そんなギターのリフから始まる一曲。ごめんなさい、本当、誰にでも言えるんだけどいいですか?
「中国にもこんな音楽があったんだ…」(from世間知らずな私)
06と比べるとやっぱりちょっと大陸色があって、でもなんていうかな、メロディなんだよねおそらく。ぶちあがるような衝動というよりは、親しみやすい。
だからこそ、その少しやぼったい感じに親近感を持てる人が多そう。まとまっている。たぶん16曲の中で聴きやすいと思う。
#8 I Don't Mind - DoZzz (Taiwan)
個性が強くてテクい。とにかくテクいという言葉がぴったりの一曲、なんだろう、BPMはゆるめなんだけどそのスキマのお陰で「あれもこれもそれも」みたいなぜいたくなごちそうを味わっている感があり、そしてあの、台湾好きは好きになると思う。
これたぶん前情報なしで聴いても台湾ってわかる。
なんていうかな、曲の長さでいえば、こちらのコンピレーションアルバムでは二番目に長いのだけど、え、もう終わり?みたいな。ずっと聴いてたい一曲。
#9 Vega-Twelve Fluffy Chair (Japan)
あの~、わたくし、テクノポップっぽい始まりとか渋谷系っぽいのに弱いから、ギターもノイズっぽさを残してるんだけど、かわいいから本当!
感性えぐる系というよりはライブでバンドと楽しく一緒にノリたい一曲。
その可愛さを支える着実なリズム隊も良い。
#10 Tardy-The White Tulips (China)
いや、うまい。すごいうまいと思う。うまくてオシャレで好き。とにかく各メンバーがストイックだし、絶対チームワークいいと思うこのバンド。完成度高ー。どういう練習をしたらこんなにリズム感が良くなるのか教えてください。
と、このように技術萌えしている間に曲が終わってしまうので結局もう一度再生をすると、リズム感以外にもこだわりぬいたシンセサイザーとか良いところがたくさん見えてきて、そして結局もう一度再生(無限ループ)となる一曲。
#11 Go Right-Intenna (Indonesia)
熱気がすごい。ギターから読み取れる熱気がすごい、南国の、むわむわした熱気である。
その熱気に乗って運ばれてくるメロディが表打ちが多めなので、すっと素直に胸に入ってくる良い。歌謡曲、ポップスよりだと思う。なんていうか、聴きやすい。
日本でも、ポップスを聴いて育ってきた人は一緒に歌いたくなる一曲。
#12 Tokyo- Bloom Waves (USA)
アメリカから見たTokyo。
たとえ英語がわからなくても、ポジティブなメッセージが胸に届く一曲、
あ、日本好きなんですね、東京好きなんですねありがとうございます!!とお礼を言いたくなった。
ギターはアコースティックな場面もあり、思いっきりエフェクター!みたいなところもあり多芸で、東京の風景がたくさん思い浮かぶ。私は好き。
#13 Fade Away - Hellens (Indonesia)
インドネシアのバンド、声が特徴的だと思う。
親近感がありつつ、危うさもあると思う。
細かくて申し訳ないんだけど、途中のギターとボーカルが交代してくるところが好き。うまいことつながってるし、たぶんギターの音色をボーカルの声質に寄せてる。だから、違和感がない。クラシックみたいだと思う。
#14 Samsara-Citrus Nowhere (Japan)
これぞJapanっていう感じの一曲で、変な話私は羽田空港に帰ってきて、「おかえりなさい」の広告を見た瞬間を思い出した。
かなりの技術がたった3分以内の楽曲にすごく詰め込まれている。
すごいめっちゃ練習してると思う。全員の練習量やばそう。
自信が無かったら、この曲は多分コンピレーションに入れない。このこだわりってあれだと思う。日本らしいなぁ本当。
Samsaraは輪廻という意味。
#15 Dawn Of The Sun -Softsurf (Japan)
うわノスタルジックー。っていう感覚が超胸に来る一曲。
あえて言葉にするなら、好きな男の子と一緒に帰ってるんだけど、その男の子は多分学校でそこまで目立つタイプとかではなく、でも少し変わった趣味を持ってる。えっと…サブカル好き?そんなところに惹かれる!みたいな、そんな感覚です。
男声Voのシャリシャリさ私は好きです。甘いわけではないが、感覚としてはとにかくノスタルジックなエモさがある。
そしてボーカルを支える楽器隊のバランス感覚がすごい。
ポケットにしまえるコンパクトさでありながら、大変良質な一曲。
#16 紫雾 - City Flanker (China)
これまで15曲聴いてきて最後、ほたるの光的立ち位置の一曲。
私はね~、このシンセサイザーの電子音が好きなんですよ~。
時間だからもう終わりなんだけど、待って、落ち着かないで、日本語がところどころ聴こえるような気がする…
あぁ、終わらないでほしいなぁって思う。でもこれはれっきとした「帰り道」であり、国籍は違うのに同じ帰り道感を共有できてるのがすごい。ありがとう。
そして、中国でこの曲を作っている人の気持ちが知りたい。
まとめ。
いかがでしたでしょうか♪
大変駆け足で恐縮ですが、私独自の視点の感想をお伝えしました!
今回、こちらの音源に出会わせていただき、新しい世界が開けました。リリースしてくれたケイオスレコメンド様に非常感謝であります(*^^*)
これからもシューゲイズ、というジャンルを少しずつでも知れたらいいなぁと思います♪おすすめがありましたらぜひTwitterなどでご連絡をいただければ嬉しいです!