Kaiaki(ex.ゲシュタルト乙女)の新バンドp/asmaが12月13日に1st mini album『Color of Water』リリース

ゲシュタルト乙女の元ギタリスト、kaiakiが中心となって結成されたオルタナティブロックバンドp/asma(読み:プラズマ)から12月13日に全日本語詞のファースト・ミニアルバム『Color of Water』がリリースされたとの情報が入りましたのでお知らせします!

 

『Color of Water』は、「液体、水」をテーマとしたミニアルバム。水面に立つさざ波のように優しいものがあれば、洪水のように勢いがいいものもある多彩な水の色を表現したという。

 

 

日本語で蛇口、水栓を意味するインスト曲の#1「~Dripping faucet~」でアルバムの世界が開かれると、晴れた日曜の朝を想起させる#2「Morning」へ。と思いきや#3「Nightscape」で一気に夜になり…と、1曲ごとに雰囲気が変わるが慌ただしい印象はなく、夏の日にさまざまなウォータースライダーを漂うような、リラックスしていて、軽快な聞き心地。

 

全編を通して透明感のあるhaluの歌声と耳に心地よいメロディ、kaiakiのテクニカルなギターの演奏、cappの懐かしさと新しさの両方をはらんだキーボードが映えるサウンド構成となっている。


「曲作りのプロセスとしては、私が中心で浮かんだアイディアをcappとhaluに渡し、その後は毎週アイディアを練り上げながら、各々が担当の分野を作り上げます」(kaiaki)。


cappはジャズ出身のキーボードプレイヤーで、さまざまなサウンドメイキングが得意。たとえばkaiakiが「輝く銀河のせせらぎ欲しい」など抽象的なリクエストをしたとしても、セッションですぐにいいアイデアを返すとのこと。「kaiakiとは様々な実験的な試みを経て意気投合する一方で、お互い和音、転調などにこだわるが故に、ピアノの前で丸一日座っていることも多いんです」(capp)。そして2人の間である程度サウンドを整理した段階で、haluに渡すという。

 

haluはボーカロイド系ソングや邦楽を聞いてきた影響で、日本語歌詞の組み立てが得意。「kaiakiとcappで作ったインストは、その曲の情景が見えるくらい、雰囲気が出来上がっているので、浮かび出た言葉とメロディーをひたすら組み立てていきます」(halu)

 

最終的にkaiakiがプロデューサー兼レコーディングエンジニアとして、楽器とボーカルを録音した後、編集、ミックスで調整を繰り返し、作品を磨き上げる。

 

「曲を完成させるのはまるで修羅場ですね。演奏とレコーディング作業、両方に気を配り、グルーヴ、各楽器が出るバランスなどにも気を付ける必要があるため、パフォーマンスに満足いくまでかなり大変です。記録としてはとある曲のギターソロを七千回も弾きました…どの曲なのか当てた方には賞品を差し上げます(笑)」(kaiaki)


今回気になるのは、全9曲中3曲がインストというアルバム構成。これについて聞くと、「それぞれの曲に伝えたいイメージとエモーションがあります。インストに共通する要素を持たせながら一曲多めに入れることにしました。曲と曲の間、あるいはリスナーの振動を断ち切らず感情の中を長く浮遊させてもらうために必要でした」とkaiakiは語る。


kaiaki(gt)、capp(Key)、halu(Vo)は、元々別ジャンルで活動していたのでルーツは異なるものの、音楽においてお互いの長所をぶつけ合えるのはすごく楽しく、刺激的ということだ。ゲシュタルト乙女時代からkaiakiを知る人も、日本語詞という共通点はあれど新しい試みに気づくはず。是非聞いてみてほしい。


p/asma 1st Mini Album『Color of Water』

1. ~Dripping Faucet~
2. Morning
3. Nightscape
4. 25℃
5. ~Portal in the rain~
6. Answer
7. ~We sink and rise~
8. Blue Hole
9. Delusion

筆者的おすすめ:#1、#3、#7、#8

 

私達の推し曲は #8「Blue Hole」です。
このMini Albumを代表する「色」だと思ってます。
まるで人魚のような相手に、救いのない片思いをして振り回される、というテーマで、夜や深く沈みたい時にぴったりな曲です。”(p/asma)