Tapioca Milk Recordsでは、2021年12月31日に「みんなに伝えたい!2021年、私のアジアの1曲(英:Our Best Asia of 2021)」を公開いたしましたのでお知らせいたします。
今回は「2021年にあなたが愛聴したアジアの1曲」というテーマで投稿を募集し、2週間という短い期間で56名の方から熱いメッセージが到着。
リピーターさんに加え初めての方、そして音楽シーンの第一線で活躍している先輩方にも多数ご参加いただきました。
台湾、中国、香港、韓国、モンゴル、マレーシア、ベトナム、フィリピン、パキスタン、タイ、シンガポール、インドネシア、インドの合計13か国から魅力的な楽曲が集合いたしました。
皆様のご参加、誠にありがとうございました!
この記事では、プレイリストと推薦コメントを発表いたします。地域の多様性に加え、ポップスからアンダーグラウンドな1曲まで幅広くスポットが当たるプレイリストをぜひお楽しみいただけましたら幸いです。
Playlist
https://open.spotify.com/playlist/1yG1TvtGxJESBCIEhMNZnz?si=8a84cb92c4fe4e09
推薦コメント一覧
聞きながら読むと楽しさ倍増!みなさまから寄せられた推薦コメントをお届けします。(国順→投稿順に配置しております)
- It's True, It's You / The Reuben Brothers
- I’m On Holiday / The F16s
- No music / Glyph Talk
- Beautiful Day / Coldiac
- C.H.R.I.S.Y.E / Diskoria, Laleilmanino, Eva Celia
- Affirmation / Batavia Collective
- Easy Come Easy Go / Electrico
- สุดปัง Sudpang! / MILLI
- Song4U / Gym and Swim
- Move on feat. Awesome City Club / STAMP
- 酔ってるのは誰? / JUU4E
- Balloon (LUSS remix) / chelmico + LUSS
- ข้างเดียว | Kata (片) / HENS
- Nafs at Peace / Jaubi
- Yes This Is the Night / APO Hiking Society
- Hương (HAOZI X RINV REMIX) /Văn Mai Hương
- Một Màu / Cá Hồi Hoang
- 阿拉斯加海灣(Gulf of Alaska)/ 菲道尔(Firdhaus)
- Haluun Maruujin / NENE
- Zavkhan / Enji
- Not Friends / 이달의 소녀 LOONA
- もう一年 (Drama Ver.) / 「賢い医師生活 シーズン 2」OSTよりミドとパラソル
- Jungle Gym (feat. Takashi Kashikura) / Dabda 다브다
- Liars / TRPP
- About Summer / Luli Lee
- 一表人才 / 呂爵安,邱鋒澤
- Braceless / P1X3L
- 尾班車 / hirsk
- ours / Gordon Flanders
- 砂之器 / Jer柳應廷
- 我總是想像你離開後的日子 / 何韻詩 Denise Ho
- 彩虹 / 動力火車 power station
- Someday or One day / 孫盛希
- Real World / L8ching
- 愛上現在的我 / 閻奕格 Janice Yan
- 我是一隻小小鳥 / 丁噹
- 被溺愛的渴望(Vast & Hazy Rework) / Vast & Hazy
- Stars Align / R3HAB,蔡依林
- Journey / Tomggg & 許瓊文 Wen Hsu
- 愛情你比我想的閣較偉大 / 茄子蛋 EggPlantEgg
- 沙漠玫瑰與駱駝 林以樂
- 沒有月亮那天 / 薛詒丹
- 混亂的台北 / Julia Wu 吳卓源
- 終究還是因為愛 / TRASH
- 生まれ変わったら / ゲシュタルト乙女
- Diane / Blueburn
- Tangerine Dream / Everydaze
- Our Vibrations / Yufu
- 莫欺少年穷 / 九连真人 Jiulian zhenren
- 落日大道 Sunset Boulevard / City Flanker
- 盲 I / 天聲
- 点睛 / INTO1
- Vagabond / 吳惠雲 Emily
- 火烈鸟大桥 / 退格 Backspace
- 一分鐘戀人 / GG啵!
- 北纬23.26 / en
It's True, It's You / The Reuben Brothers
(インド)
今年知って良かったギターデュオです。透明感!
(匿名希望)
I’m On Holiday / The F16s
(インド)
インド発インディーポップバンド。今年1番、出会った時の衝撃が大きかったアーティストです。コロナ禍が明けたら世界中のインディー系フェスで引っ張りだこになるのでは?と期待しています。
(匿名希望)
No music / Glyph Talk
(インドネシア)
ひたすらかっこいい。
(旅の指さし会話帳インドネシア語著者 武部洋子 Twitter:@okoyrocks)
Beautiful Day / Coldiac
(インドネシア)
The Garden Sessionsというライブ企画を経てリリースされた、これまでのColdiacの曲と一線を画すような多幸感と希望に溢れた曲で、最初聞いた時は本当に同じバンドなのかと驚きました。辛く長いコロナ禍、沢山の命が失われ、人々の心が離れ離れになり、凍てつき、傷つくのを見たからこそこの曲は生まれたのだろうなという、寄り添うような優しい歌声、ピースフルな曲調、歌詞、何もかもが最高です。好きな曲もたくさん聴いた曲も他にあるのだけど、2021年どの曲を人に勧めたいかと聞かれたら、真っ先にこの曲です。厳しい一年だった、だけどこの曲が生まれてきた。それだけでもこの長いトンネルの終わりが見えてきそうじゃないか。是非聴いてみてください。
(音楽好きな人 waki Twitter:@waki0314)
C.H.R.I.S.Y.E / Diskoria, Laleilmanino, Eva Celia
(インドネシア)
2021年にリリースされた、インドネシアポップスといえばこれ!!インドネシアの伝説的歌手Chrisyeをテーマにした曲。華やかなメロディを聴いてワクワク、歌詞に隠された深いヒミツを知って感心する、洗練された一曲です。
(インドネシアポップスを口ずさむ女 ナマサヤ Blog:https://namasayasaya.com/ )
Affirmation / Batavia Collective
(インドネシア)
Doni Joesranが鳴らすシンセサイザーの和音に安心する。Kenny Gabrielのシンセベースは深い。Elfa Zulhamが軽いタッチで叩くドラムが心地良い。そこにMohammed Kamgaの柔らかいファルセットがよく伸びる。たぶんエレクトロニックジャズだけど、ジャンルの枠を軽々超えていく楽しさがある。初めて聴いた時、感情に訴えるメロディーに夢中になりながらも、歌詞がはっきり耳に入ってきた。
(以下鉤括弧内全て筆者日本語訳)「今日世界はどうなっているんだろう いつも通り遅い時間に目覚める 世界はどんどんクソになると世間は言う でもそんなの気にしない」「いつもここで何者かになろうとしてる 30代はもっと強くなる ボロボロだが心配はしてない 人生について悩むのに疲れてない?飽きない?」「もう5年になる 私達はこの町で生きている 生き残っている」2021年だからこそ書けた歌詞だったかもしれない。不安定で先が見えない世の中、その不安に生々しく共感する。私も今住んでいる町、台北に引っ越してあっという間に5年が経っていた。きっと大して変わらないこの状況のまま、2022年は30代に入る。それでも強くあり、生き延びたい。
「スマホは置いて 私を見に来て 音楽を消して、私を聴いて」緩やかな曲調が後半は一転、ドラムが細かく刻まれテンポが一気に上がり、同じ台詞が繰り返し歌われる。「手放して幸せになって 幸せに、幸せになって」この歌詞、このグルーヴ感を友人達に捧げたいと思った。曲のタイトル通り何度も肯定し合う言葉を交わして、皆でハッピーな2022年にしたい。
Batavia Collectiveはインドネシアのジャカルタを拠点にするバンドで、2018年に立ち上がったばかり。アルバムは今年初めて出したこのシングル1本のみ。来年の新しいアルバムのリリースやライブに向けて精力的に準備しているそうで、注目している。
Bataviaとは、インドネシアでオランダ領時代から1949年まで使われていたジャカルタの昔の呼称だ。Batavia Collective(Batavia共同体)というバンド名はジャカルタの歴史やコミュニティを想起させる。ジャカルタには地域社会に密接したオルタナスペースやアーティスト・コレクティブがたくさんあって、独立した若手アーティスト達が互いに支援し合いながら草の根で制作活動をしている。インドネシアでも台湾でも脱植民地化を試みる若手の現代アーティスト達をよく見る。ほとんどのアジア諸国は近代にヨーロッパ、第2次世界大戦中に日本に植民地化された歴史を持つ。当然現地の芸術始め言語も文化も宗主国が作り換えてしまった。現代アーティスト達は、自国や地域に根差した本来の文化が何なのかを模索し、自らのアイデンティティを再考している。その過程で植民地史を批判的に学び、他のアーティスト達と連帯し、新しい自分達の表現を創り出そうとしている。Batavia Collectiveもそんなジャカルタのアートシーンの土壌が生み出したバンドだ。
インドネシアのジャズシーンはアジアでは一番活気がある。インドネシアではJazz GunungやPrambanan International Jazz Festivalを含む国際的なジャズフェスが毎年40以上開催されていて、特にJava Jazz Festivalには10万人以上の観客が集まる。ジャズピアニストで、若手の育成を始めインドネシアのジャズシーンを築いてきたIdang Rasjidiによると、インドネシアのジャズはインドネシア諸島の各島々の伝統音楽から派生している。それは元を辿れば過去の宗主国だったオランダ、交易のあったインド、ペルシャ、中国から影響を受けた独自のリズムを持っているという。さらに若手のインドネシアのジャズ奏者達は、ジャズのテクニックと伝統音楽をベースに、ポップスやサンバまで様々なジャンルの音楽と融合させ、ジャズシーンに新しい風を招き入れている。Batavia CollectiveはAffirmationの曲で、歴史あるインドネシアのジャズにファンクや電子音楽と「アフリカ的思想」を調和させ、そこに現代の歌詞を載せている。
Batavia Collectiveの4人のメンバーは、元々はそれぞれ個人で活動していたのが、ある煙草の銘柄向けにミックステープを作るプロジェクトをきっかけにバンドを組むことになった。ミックステープ完成後もスタジオに残ってジャムセッションをしていたら、このAffirmationの曲がたまたま誕生したらしい。同じ地域の音楽家とのコラボや創造を抵抗なく実現させられる身軽さ、肩の力の抜け具合がジャカルタのアートシーンっぽい。先週記事として発表されたばかりのインタビューでは、Joesranが「私達はジャカルタの本質を曲に取り込もうとしている」と語った。Batavia Collectiveが「ジャカルタの本質」をどのように捉え、表現するかは政治的だ。Affirmationで描き出されるのは、「混沌としつつ、どこかくつろいだ感じのする」、彼らが考える今のジャカルタのストリートの姿だ。2022年に発表されるであろう新曲ではどんな「ジャカルタの本質」が奏でられるのか楽しみだ。
(燈里 Twitter:@lumo_23)
Easy Come Easy Go / Electrico
(シンガポール)
久しぶりに新譜を聴いても変わることの無い音楽性が大好きです。
(重低音Ebi)
สุดปัง Sudpang! / MILLI
(タイ)
初めて聞いた時、ワタナベアイコ、アリガトのワードに耳を疑いました。タイっぽさ(民謡のような?タイを感じる異国リズム)とヒップホップの融合にワクワクしました。
(メルルーサのからあげ)
Song4U / Gym and Swim
(タイ)
ちょっと泣きそうになるような最高に多幸感溢れるキラキラのポップソング!個人的にはThe 1975やbeabadoobee「Last Day On Earth」との共鳴を感じるサウンドで、アジアのバンドのセンスの良さ、レベルの高さに改めて唸った名曲です。
(オンラインCDショップ店主 HOLIDAY! RECORDS 植野秀章 )
HOLIDAY! RECORDS DISTRO オンラインショップ
ギター担当が初めてメインヴォーカルを務めた新境地と言えるこの曲...ヴォーカル氏に申し訳ない気がしてあまり声高に言えなかったのですが、Gym and Swimのどの曲よりも大好きです。
(lirico shin ohsaki Facebook)
Move on feat. Awesome City Club / STAMP
(タイ)
日本との関わりが深いタイのアーティストSTAMPがAwesome City Clubとコラボした曲。南国のゆったり感と都会のスマート感を含んだタイらしい曲調でありながら、そこに日本語が交わることでタイ音楽になじみのない人でも親しみを感じられる。あと、Awesome City Clubの自然なタイ語にも驚かされた!
(アジア音楽愛好家 オバティー)
酔ってるのは誰? / JUU4E
(タイ)
タイ中のラッパーたちからアジャン(師匠)と冠されるほど稀有な表現者であるJUUさんは、我々OMKと韓・日ツアーを敢行した際、俚謡山脈のDJに強い感銘を受け帰国後すぐに本楽曲を制作した。日本の民謡がタイHIPHOPシーンへ新たな息吹を得て投下された。
この現象は、一介のディガーが海外のアーティストへ影響しうることだけではなく、アジア音楽の歴史へ介入しその文脈を捻じ曲げてしまう可能性を予感させた。
もし海外に好きなアーティストがいましたら是非現地の現場で味わってみることをお勧めします。(stillichimiya スタジオ石 OMK MMM Twitter:@studioisi)
Balloon (LUSS remix) / chelmico + LUSS
(タイ)
クロスボーダーコラボの波が突如アジアへ流れてきた2021年。Night Tempoが日本人シンガーでオリジナルアルバムを作り、Ikkubaruは精力的に日本人アーティストのリミックスを手掛ける中、タイ勢ではStampやmindfreakkkなどが日本のアーティストとのコラボ作をリリースしています。その象徴としてchelmicoの人気曲Balloonを気鋭のユニットLUSSによるリミックスを選びました。正直まだ習作の域を出ていませんが、この流れがトライアルで終わるのか、パーマネントな流れとなるのか注目しています。
(タイポップ史研究家/DJ chue https://note.com/chue)
ข้างเดียว | Kata (片) / HENS
(タイ)
2021年5月リリース。シティポップやAORを血肉化したタイ・バンコクのポップスシーンから生まれた傑作ソウル・チューン。タイ語の響きがメロウ感を一層強調しています。
(タイポップス探検家 山麓 園太郎 http://www.studiomushroomiron.com)
Nafs at Peace / Jaubi
(パキスタン)
初めて知ったパキスタンのバンド。秀逸すぎて今年一番リピートしました。
(匿名希望 / Anonymous)
Yes This Is the Night / APO Hiking Society
(フィリピン)
2020年ごろにアジア圏であることを全く意識せずにメロウなソウル系の曲を無性に大量に聴きたくなり古い曲をSpotifyで聴きあさっていた時にふと耳につきました。調べてみたらフィリピンのバンドということ驚き、それ以来愛聴曲です。
(Fontana Folle / アジアのポップスを聴き倒す会 Yuki Lee Twitter:yukiyonghee)
Hương (HAOZI X RINV REMIX) /Văn Mai Hương
(ベトナム)
最初はベトナムでは王道のEDM風ポップスなんですが、サビ辺りからVINAHOUSEというベトナムの国産クラブミュージックに特徴的なベースの音になっていきます。一番サビ後のドロップが特に最高です。
(アマチュア作曲者 とにかく☆ヨ助 Twitter:@AnywayOK_suke)
Một Màu / Cá Hồi Hoang
(ベトナム)
今年一番聴いたベトナムの曲です。Cá Hồi Hoangらしい清冽なシューゲイザーで、このアーティストを好きになったきっかけの「5am」という曲以来の個人的ヒットでした。アルバム全部おすすめです。
(DJ Robiniki Twitter:@clapsystem)
阿拉斯加海灣(Gulf of Alaska)/ 菲道尔(Firdhaus)
(マレーシア)
菲道尔は多民族国家マレーシアのマレー人シンガーソングライター。小学生から中国語教育を受けて育った。
「阿拉斯加海灣」は菲道尔が華人との恋愛経験を下敷きに書いたセンチメンタルなバラード。2020年に全世界に配信したところ、動画アプリ「抖音(ティックトック)」でバズって“神曲”に。中国人歌手の蓝心羽やマレーシア華人歌手の蔡恩雨などにカバーされ、国内外で知名度を高めた。
菲道尔は英語やマレー語の歌も発表しており、今後の国境を越えた活躍が期待されている。(アジア音楽愛好家 Kawamura Makiko Twitter: @Sayakancil)
Haluun Maruujin / NENE
(モンゴル)
今まで聴いてない新しい国の音楽で今年新たに掘ったのがモンゴルの音楽でした。ヒップホップを中心に聴き始めて一番お気に入りがこちらのNENEというフィメールラッパーです。今年アルバムを出したのですがジャンルも幅広くドリームポップやディスコポップっぽい曲もあります。中からゆるいヒップホップのビートにラップなのか歌なのかわからない心地よいフロウの一曲を選びました。
(moena Twitter:@okuraneba9)
Zavkhan / Enji
(モンゴル)
モンゴルのSSW。今年の作品から。寒い日々が続きますが熱いココアでも飲んでホッとひと息ついている時にぴったりの1曲です。
(音楽ファン Akordeona)
Not Friends / 이달의 소녀 LOONA
(韓国)
K-popの名作曲家RYAN JHUNがコラボ&プロデュースしたLOONAのユニット楽曲。しれっと発表されたが一度聴いただけで虜になる2021年K-popもったいないランキング1位の作品!
(アジア好きのグラフィックデザイナー 13esun Instagram: 13esun )
もう一年 (Drama Ver.) / 「賢い医師生活 シーズン 2」OSTよりミドとパラソル
(韓国)
この曲は、2001年に、韓国で、大ヒットしたブラウンアイズの曲で、台湾のチャン・チェンが出演したMVも話題になりました。ちょうどアジパラがオープンした頃で、個人的にも大好きで、店舗でも毎日のように、かけてた想い出の曲です。今年放送の人気韓国ドラマ「賢い医師生活」シーズン2で、出演者5人からなるバンド「ミドとパラソル」が演奏した時は、懐かしくって、ウルっとなりました。チョ・ジョンソクの歌声もブラウンアイズに負けずいい歌声です。
(韓流・華流の専門店 店長 アジパパ https://www.asipara.com)
Jungle Gym (feat. Takashi Kashikura) / Dabda 다브다
(韓国)
toeを敬愛し、韓国のポストロックを牽引するDabda (ダブダ) の会心の一曲。未だに国境を越えられない中、日本と韓国をオンラインで繋ぎ制作。
ツインドラムで柏倉隆史(toe, the HIATUS) が参加。ミックス・マスタリングを美濃隆章(toe)が担当。「toeに憧れ、toeの爪先に触れ、ポストロックの地平線をとらえた秀逸な楽曲」
(Tron Music Tokyo Twitter:@music_tron)
Liars / TRPP
(韓国)
韓国インディーズ界の要人3人が突如結成した大注目のバンド。Take it easy! 細かいことは気にせず気楽にいこうぜ〜!と肩の力が抜けたようなメッセージと力強いロックサウンドに勇気付けられた一年でした!
(韓国インディ音楽大使 Akari Twitter:@akari_otogenic)
About Summer / Luli Lee
(韓国)
2021年に自分が最も聴いていたアーティストの中から、今年リリースされた曲を選びました。
多幸感溢れるサウンドと主張強めのベースが最高です〜〜(DJ/アジア音楽研究家 DJ水月 ツイッター:@dj_suigetsu Blog:https://djsuigetsu.com/)
一表人才 / 呂爵安,邱鋒澤
(香港)
以下の3点を踏まえ「MIRROR」+「広東語」+「港台コラボ」を満たす「一表人才」を選びました。
①香港音楽シーンにおいて様々な領域の歌手・グループとコラボする傾向が増えてきていて、死んだと言われていた香港の音楽市場もここ数年活気をみせています。そして、その中心に間違いなくMIRRORの存在があります。香港の音楽賞でも彼らの曲が大半を占めるようになり、なんとMAMAで受賞するメンバーまで。2021年は彼らにとって飛躍の年でした、さらに香港だけでなくアジアでも注目が集まってきていてこれからも目が離せません。
②アイデンティティ維持のために広東語を重視する傾向が音楽業界でも確認できます。MIRRORの曲もほとんどが粤语です。
③2022年以降のことを考えると、良い面悪い面含め台湾とのコラボが増えていくのではないかと思います。まさに、香港のインディーズバンドGDJYBのメンバーSoni Chengのように台湾に活動拠点を移すケースも増えてくるのではないでしょうか。
(C-POP研究所 TaiYi)
Braceless / P1X3L
(香港)
イントロがピコピコしてからのスムースな流れが最高♡アイドル枠ぽいのでルックスもクールです。ダンス上手くなること願ってます!
(ぐらふぃっくでざいな 三)
尾班車 / hirsk
(香港)
ギリギリ昨年12月のアルバムですが、今年のGMA受賞で知り1番聴いたので
(匿名希望)
ours / Gordon Flanders
(香港)
香港のR&B歌手。歌声とメロディがとても心地よく、やわらかな気持ちになる一曲。洗足学園音大に留学していたようで、この秋まで日本にいました。在学中の2019年からYouTubeやStreetVoiceに楽曲を公開し、2020年12月にはEP「Homemade」を出しました。唐貓の阿蘭など台湾のアーティストとも共作曲をリリースしています。あと、ジャケットやMVに登場する彼女がめちゃくちゃかわいい。
(音楽好き会社員 mikahri)
砂之器 / Jer柳應廷
(香港)
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの香港のスーパーアイドルグループ、MirrorのメンバーのJer柳應廷のソロ「重生三部作」の2曲目に当たります。重生=再生がテーマのシリーズでこの曲は「運命と許し」が主題です。歌詞はなかなか重めですが、ロマンティックなメロディーとストリングスのアレンジといい素晴らしいです!香港の錚々たる顔ぶれの作家陣が参加してのMirrorの楽曲はどれも聴きごたえあります。廣東歌への貢献度も大で、その中でもJerはその歌唱力で抜きん出ています。MVもショート・ムービーの様で見応えあります。
(asian music lover shinobu.zhongping Twitter:@1013akihan)
我總是想像你離開後的日子 / 何韻詩 Denise Ho
(香港)
応募しないツモリでしたが、今日何韻詩さんが逮捕さたので…
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=s1iipUt_VZk
何韻詩さんの作曲詞ではないですが、’20年に発表した一番新しい曲の様です。これが一番響いてくる歌唱でした。
因みに、わたしは普段歌詞が頭を吹き抜けるヒトなんで(笑)(ただの音楽好き〜主にYouTubeから ベースでホイ↗ Twitter:@basedehoy)
彩虹 / 動力火車 power station
(台湾)
古い楽曲ばかり他にも2、3曲有るのですが、ふとした時に急に脳裏に湧いてきて1番リピートした曲を回答にしました。この一年、重い気持ちを振り切って「さぁ、頑張るぞ!」とならなければならない時によく脳内リフレインがかかっていました。
(匿名希望)
Someday or One day / 孫盛希
(台湾)
2019年〜2020年に放送され、大ヒットした台湾ドラマ「想見你(邦題:時をかける愛)」のオープニング曲です。90年代ソングを多数サントラに収録したこのドラマのオープニングらしく、往時のノスタルジーを感じつつも、孫盛希の韓国育ちらしさをどこか感じるようなサウンドを作り出しています。作詞はは米国出身で台湾拠点に歌手活動も行なっていた克麗絲叮によるもの。「戻ってきて」と呼びかける切なさが胸に響きます。 (東アジア地域研究専攻の大学院生 どんはい Twitter: @shiganshierzhi)
Real World / L8ching
(台湾)
L8chingの曲は今までも好きな曲が多かったけど、これにはやられました!大好き。自分のSpotifyのお気に入りプレイリストではSilk Sonic「Skate」の次にこの曲が入ってます。
(文筆家 大石始)
愛上現在的我 / 閻奕格 Janice Yan
(台湾)
2020年10月にリリースされた『Let Everything Happen』に収録されている楽曲。彼女が今年の9月に台湾TVBSの音楽番組「T-pop我們聽大的!!」へ出演して披露したこの曲が、ウチの毎朝の元気注入に欠かせない2021Best楽曲です。
(中華圏文化研究家 ぱんだ隊長 Twitter:@_Panda_captain)
我是一隻小小鳥 / 丁噹
(台湾)
この曲をかけると、(最近別れてしまった)彼女が必ず絶唱♪してくれました。今は独りで李宗盛の渋いバージョンを聴いています。
(C Pop大好きギタリスト 匿名希望)
被溺愛的渴望(Vast & Hazy Rework) / Vast & Hazy
(台湾)
Vast & Hazy版を聴くまで原曲は知らなかったのですが、あまりにも素敵な曲すぎて2021年の後半はほぼこの1曲で過ごしたってぐらい超ヘビーローテーションでした。(原曲も素敵!)
(ししゃも)
Stars Align / R3HAB,蔡依林
(台湾)
世界的ラッパーであり日本の歌手とも関係の深いR3HABと、アジアのスター蔡依林のコラボ!中毒性のある曲調と、色鮮やかなファッションも楽しめるMV。また、サビの振付はtiktokにも投稿され、「洗手舞」といわれ話題になりました!
(Cui)
Journey / Tomggg & 許瓊文 Wen Hsu
(台湾)
台湾の好樂團 GoodBandのボーカル許瓊文 Wen Hsuと、日本のトラックメーカーTomgggの1曲。
個人的に今年はアジア×日本のアーティストコラボが大豊作の1年だったので
日本×アジアのコラボ作品から私的ベスト1を選出。
Tomgggさんの得意とするおもちゃ箱をひっくり返したような賑やかなトラックと、透明なWenちゃんの歌声で作り上げた、心の奥底がキュン死しそうな甘く切ない物語を紡ぐ1曲。(saa__aya)
愛情你比我想的閣較偉大 / 茄子蛋 EggPlantEgg
(台湾)
映画「當男人戀愛時(君が最後の初恋)」の主題歌です。映画も主題歌も台湾で大ヒットし、「浪子回頭」につぐEggPlantEggの代表作品となりました。
(C-POP愛好家 大塚 Blog:https://otsuka3.hatenablog.com/)
沙漠玫瑰與駱駝 林以樂
(台湾)
林以樂は台湾インディーズミュージック界の最重要人物として尊敬し注目しているが、今年リリースしたこの曲が素晴らしくて、私にとっては彼女のキャリアの中で一番好きな曲になった。Spotifyが作った『Your Top Songs 2021』でも1位だった。とにかく再生しまくった。
現地での評価は知らなかったから、金音創作獎で最佳另類流行歌曲獎を受賞したのは嬉しかった。授賞式、最高でしたよね。(chidorian Twitter:@chidorianz)
沒有月亮那天 / 薛詒丹
(台湾)
台湾インディーの魅力の一つが80〜90年代欧米スタンダードのアップデートの手法だと思っていて、この曲もシャーデーテイストのバラードをBrainfeeder的なアレンジで仕上げてるのがキレイにハマっていて、ただただ気持ち良いです。
(試食家 / 素人作曲家 yumeochi2)
混亂的台北 / Julia Wu 吳卓源
台湾女性R&B愛聴家として是々非々に推したい一曲。メロウなのに少し軽やかなイントロに吳卓源の少し気だるげな歌声がベストマッチ。台北の軽く湿気の帯びた夜、バーの帰り道に好きな女性と色恋沙汰を楽しんでみたい。この曲を聴くたびに、そんな気になってしまいます。個人的には2017年発表の台北夜空下をjulia自ら台北二部作としてアンサーしたのではないかなと、勘ぐっています。メロディ、MV共に大好きですが、Amazonmusicで今年一番多く再生した2021年の曲でもあり自分の中では文句無しの選定です。
(台湾音楽中毒のデザイナー u_site Twitter:@u_site)
終究還是因為愛 / TRASH
(台湾)
ボーカル阿夜さんの渋い声とバンドの作る格好良い曲が大好き。今年発売されたアルバムHoly Trip!ずっと聴いています。
(Amy)
生まれ変わったら / ゲシュタルト乙女
(台湾)
今年いちばん回数聴いた曲ではないのですが、初めて聴いた時に確実に私の世界を転換させた曲ということで選びました。そのあと今年のメンタルしんどかった時に心に寄り添ってくれた一曲でもあります。
(やすえ)
Diane / Blueburn
(台湾)
台湾ニューカマー勢だと溫蒂漫步が各方面からプッシュされますが自分はBlueburnを推します!ちょっとcardigansっぽい所がとてもハオいですよ〜
(越境ミュージシャン Yasuhiro soda / 左右田靖大 Twitter:@1031lr)
Tangerine Dream / Everydaze
(台湾)
今年最も衝撃を受けたアジアンアーティスト(楽曲は去年リリースのものですが)。初聴でとんでもない才能の持ち主だと感嘆し、即座に台湾人の音楽マニア友達に訊いてみたところ、彼からも「僕も今一番推しのアーティストです」という答えが。現段階ですでにEverydaze流のメロウネスな旋律を生み出せているので、末恐ろしいという言葉しかない。
(編集者 一本道ノボル)
Our Vibrations / Yufu
(台湾)
流行の移ろいやすい台湾でヴィンテージサウンドを発信し続けるYufu(陳郁夫:チェン・ユーフー) のソロプロジェクトEP「To My Penpal」から1曲。Yufuはコロナ禍がもたらす閉塞感の中で、人とのつながりや自身の内面と向き合いながらこのEPを完成させた。So far, yet so close. You're getting so much harder to reach.(遠いようで近い、手が届きにくくなったね)という問いかけからはじまる「Our Vibrations」は人を生かし、狂わせる感情について歌う。聴きながら内省すると、外面をイケてる風に取り繕いたがりのくせに、実はドロドロの感情駆動である自身の生き方とリンクし、その感情が時に社会生活にもたらすバグを後悔したり、肯定したりできる。そんなところが、2021年ならではの1曲と思い選定。
(Tapioca Milk Records 中村めぐみ)
莫欺少年穷 / 九连真人 Jiulian zhenren
(中国)
広東省連平県の民謡を元に作られた曲です。演奏能力の高さとサウンドの厚みに圧倒され、客家語の響きとトランペットの音色に魅了されました!
(やーしゃん)
落日大道 Sunset Boulevard / City Flanker
(中国)
休日の朝に布団の中で夢と現を行ったり来たりしてるかのような、ノスタルジックともメランコリックともつかない不思議な気分に浸れます。そんなに派手でもキャッチーなところもない、言ってしまえば地味な曲ですが、知らんうちにめっちゃヘヴィローテーションきめてました。スルメ曲ってやつでしょうか。
もとはシューゲイザーバンドだったそうですが、いつの頃からかシンセサイザー主体の音作りへとシフトし、いつの間にかチルウェーブ化していったみたいです。(中国のポストパンクを掘る人 トマー)
盲 I / 天聲
(中国)
青海省のポストロックバンド。2000年ごろのUSポストロックの無骨な雰囲気を思い出すサウンドと、青海の大自然で撮影されたMVが反則すぎました。
(Tai Fukaya)
点睛 / INTO1
(中国)
今年デビューしたINTO1の最新曲で、中国らしい雰囲気の曲です!中国出身のメンバーだけでなく、日本やタイ出身のメンバーもいるグローバルなグループが中国風の曲をやるからこその良さがあると感じます!
(匿名希望)
Vagabond / 吳惠雲 Emily
(中国)
大陸のメジャーレーベル・太合音樂の新人(当時14歳)。彼女の年齢もさることながら、こういった曲が中国から出てきたことに驚かされました。
(sasanoji電台)
火烈鸟大桥 / 退格 Backspace
(中国)
(まりも)
一分鐘戀人 / GG啵!
(中国)
日本語だと「一分間の恋人」という、とてもキャッチーなタイトルで、リズム感の良い曲だから。
(C-POPマニア Blog:https://cpopmania.com/)
北纬23.26 / en
(中国)
せつない歌詞の世界観と、サビでファルセットに切り替わるこの歌い方がとても印象的です。今年は彼の曲に色々ハマりました。2021年の最新曲としてここに投票します。
(匿名希望)
企画者よりご挨拶
12月某日、仕事から帰宅中の電車で、突然天の声が降りてきました。
「汝、アジアの音楽情報をもっと収集せよ」…と!!
コロナ前はライブハウスで、「何聴いてる?」「これは絶対聞いた方がいいって!!」みたいな情報交換をしたり、アジア各国から来てくれた方と「最近キてるアーティストの情報」を交換しながらプレイリストを増やしたり。
でもこの1年、それは叶いませんでした。
ただ、本当に音楽が好きな方は、ひとりでも音楽を発掘し続けている。あるいは、お気に入りを愛聴し続けている。根拠のない確信がありました。
というわけで、「今年みなさんが愛聴した1曲」を募ることで、みんながちょっとずつバラバラになっていた1年間がつながって、楽しく終えることができるのでは…と思ったのです。
いつも通り見切り発車で、かつ、いつもよりも短い募集期間でした。「まあ30人くらい応募してくれたらいいかな」と思っておりましたが蓋を開けると、その倍近い方が企画に参加してくださりました。
こんなにも盛り上がりましたこと、心よりお礼申し上げます。
私は、純粋な好意に触れるのが好きです。
誰かが何かを楽しそうに語っているのを見るだけで気分が華やぎます。
最新のリリースをチェックする方、
名曲をリピートする方、
言葉少なくおすすめしてくださる方、
ありとあらゆる情報を教えてくれる方、
全員正解なんだと思います。
皆さん本当に音楽が好きなんですね。
さて、2022年も正直あまり予測がつかない1年です。なので私は、たくさん働いて、そしてTapioca Milk Recordsはこれまで通りのんびりやっていきます。台湾で待っててね。日本で待ってます。
良いお年をお迎えください。それでは再見、新年快樂!