「海外に行けば自分は変わる」は幻想。必要なのはツボの発見と行動。

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こんにちは!ぐーちゃんです。

 

この記事が公開される頃には、日本に帰国していると思うのだけど 

現在、台北の松山空港にてこの記事を書いています。

 

今日は「海外へ行けば自分は変わる」という神話について自分の言葉で考えてみますね。

 

そもそも「自分は変わる」という言葉がふわっとしているから

尊いものとしてとらえられがちだけど

私はそういう大きな話ではないと思っている。

  

自分が変わるということは、すなわち自分の行動を変えていくということだと思う。

なぜなら、人生は行動がもたらした結果によって動いていくからだ。

 

だから海外に行った程度で変われる、と期待するのはとても危険だ。

 

それは、海外というコンテンツに期待しすぎだよ…

と、思う。

 

だって、外国へ旅行に行ったとして

全員が最低でも確実に得られる経験は

 

パスポートを取ること

飛行機に搭乗すること

現地通貨でお金を払うことくらいだ。

 

私は26歳の時に海外にはじめて行って

もちろん、感動したし楽しかったけれど

感動はあくまで良い思い出というジャンルでしかなくて

 

特に、帰国してからの人生が良い方向に変わったりはしなかった。

 

  

たとえば

飛行機に乗ることが新鮮なのはせいぜい最初の1、2回だけで

それ以降はわりと退屈で時間や頭をたっぷり持て余す時間でしかない。

 

かといって、飛行機の中で眠れるタイプでもないし

映画に集中できる環境でもないから

 

普通に乗っているだけだと台湾と日本の往復ですら退屈で苦痛でしかなくて

原稿を書いたり、仕事をしたりして

どうにか退屈を感じずに済むように気を付けている。

 

ああ、仕事があって良かったと思っている。

 

現地通貨でお金を払うという行為も

最初は感動したけど、最近では当たり前化してきていて

わりと計算するのが面倒になってきているから

 

かかったお金をコンテンツにして発表して、

読んでもらって元を取ろうとか

むしろ、そこまでお金の計算をしなくていい人生を送ろうとしか

思えていない。

 

もし海外に行って変わったことがあるとしたら

いろんな体験をした結果

好きな人やものが増えたり

好みのツボを見つけたり

確保したいものが増えたりして

 

行動を起こす決意ができているということくらい。

 

たとえば、台湾へ実際に足を運んで、

好きなアーティストのライブを見たから

この音楽シーンを日本の人にもっと知ってもらうにはどうしたらいいだろうか…

面白い記事を書くにはどうすればいいだろうか…

 

と、知恵を絞ったり、行動することに抵抗がなくなったし

 

台湾の友達と出会って

たまたまその友達と気が合って

好きな気持ちが育ったから

 

もう二度と会えないかもしれないことを想像すると辛いから

 

友達と会いにいく元手を確保できるように

稼ぐ力を育てるための行動をとる決意ができたし

 

台湾のアートを理解したいし

友達の素の姿に近づきたいがために

中国語力の育成をしたくなったから

30才手前にして中国語を勉強する勇気も持てた。

 

それから、

外国が存在してくれてかなり助かった…!ありがとう…!と思えたことがある。

 

海外と日本の文化の橋渡しをするいち担当者になるという

目標ができたからだ。

 

それまでの人生は結構退屈していて

身の回りに夢中になれることが無かったから

生きていくのがつまらなさすぎて

なんだかつまらないし、起きている時間がわりと苦痛でしかなかったけど

 

目標ができると、そのことで頭がいっぱいになるから

人生に退屈せず済んでいる。

 

これらは

出会ったアーティストや

出会えた友達がすごく好きなタイプだったという

とてつもなく運がよかった結果でしかないし

 

そもそも「好き」のツボはもともと自分の中にあって、

日本の生活ではあいにく埋もれていたツボでしかない。

 

日本の生活で育てた自分そのものは

そんなに変わってない。

 

むしろ、海外に行くことで

自分が浮き彫りとなっている

と思う。

 

たとえば、私はカフェが好きだけど

「コーヒーの味は苦目が引き立っていて、酸味が少なくて

 ざわざわしているよりも静かで

    それほどごちゃごちゃしていなくて

 長居できるようなカフェが好き」

という具体的な好みはあまり変わっていない。

 

だから、海外にその好みに当てはまるカフェあれば好きになるし

日本のみんなと情報をシェアしたいと思うけど

当然、そうじゃないカフェもあるから

そこにはまた行きたいとは思えていないし

シェアもしない。

 

あとは、好きなお洋服のブランドもこの数年間変わっていなくて

それはフランスのコントワーデコトニエであって

コトニエの服を着て写真を撮りたいと思うけど

それも変わってない。

 

だから、台湾にもコトニエの服を持って行く。

 

というわけで

うっかり自分を変えるという期待を持って海外に行くと

期待外れになったりして

せっかく稼いだ航空券代やホテル代が無駄になるから

全然オススメしない。

 

あくまで、面白そうだから、やったことないから、いっぺん海外に出てみたい!

という欲求を満たす目的であったり

 

友達や家族と思い出作りがしたいから旅行に行く!

という思い出作り目的であったり

 

あるいは

 

今、日本で生きてる世界に好きなものが少なくてつまらなくて

楽しく生きていくのために今の環境じゃ不十分だったりして

もっとツボを発見したい!

もっとやりこめることに出会いたい!

自分ののびしろを見つけたい!

 

という目的で行くことを

どちらかというとおすすめします!

 

世の中にはキラキラした情報があふれていて

海外で人生変わるなんていう人もいるけど

踊らされないように気を付けようね。

と、さめた大人は思います。

 

次回は「海外に出ることで自分が大きくなるというのは幻想」をお届けします。

 

※ここに書かれている内容はすべて個人の見解です。