みなさんこんにちはー。タピレコです。
今回は、3月18日に発売されたタイのポップスター、シンディ・スイのベストアルバム「Best Of Cyndi Seui」のフィジカル版をGetしたら、想像していたよりもめちゃくちゃ楽しかったので内容の紹介と、CDで買うべき理由をお伝えします!
紹介の前に、シンディ・スイって誰?
今、日本で聞かれている、タイのアーティストといえば、国民的スターのSTAMP、シンガーソングライターのPhum Viphrit、TELEX TELEXS、POLYCATあたりだと思いますが、
シンディ・スイ(英文表記:Cyndi Seui)は、彼らの先輩にあたるタイの音楽家/プロデューサーです。
2000年頃にmyspaceで音楽を発表しはじめ、2005年にバンコクのポップ・ミュージックレーベルsmallroomよりデビュー。
日本の渋谷系、フレンチ・ポップ、ブラジルのエレクトロなど幅広い音楽性を取り込んだデビュー作「Micro Bitz Life (2005)」は当時新人とは異例の2枚組LPでの発売となり、タイの電子音楽シーンでかなり画期的なアルバムだったのだとか。
関係ありませんが、デビュー盤発売元のsmallroomのWebサイトがとても2000年代初頭のインターネット感があって面白いから見て欲しいです。レトロっ!
わずか数年でsmallroomのエグゼクティブプロデューサーに出世したCyndi Seui(すごい)。
日本とのかかわりとしては、フリッパーズギターのコンピレーションアルバム「タイへ行くつもりじゃなかった」が面白いので是非これもチェックしてみてくださいー。
私自身は、昨年のイベント、「アジアポップスを聴き倒す会 タイ編」ではじめて聴いたときに「なんじゃこれー!」と大興奮して以来気になる存在でした!
今回日本で発売した「Best of Cyndi Seui」は、デビュー盤である「Micro Bitz Life (2005)」、「My Name Is DOS (2007)」、「Toy Boy (2014)」、「Summer FM (2017)」などから14曲をピックアップ。オイシイところ取りのベスト盤となっています!
というわけでタワレコへ
というわけで!張り切って発売日直後に近場のタワレコに行ったところ、残念ながら入荷していませんでしたw
そしてシンディー・スイのベストアルバムは、あいにく入荷していなかったので取り寄せ注文しました♥
— 中村めぐみ (@Tapitea_rec) March 18, 2020
入荷するまで解説ブログで予習しよー(^^) https://t.co/EPGSoPs5l8 pic.twitter.com/2gbSL9uuWH
地元はそこそこ田舎なので仕方ないね…!お江戸では結構大きく展開していたみたい!
数日後、入荷連絡があり、無事ゲットしました…!
さてさっそくジャケットを見てみましょうー。
フィジカル版の感想
シンディ・スイらしさが出ているポップでカラフルなイラストと、アルバム収録の楽曲のタイトルが並んで溶け込んだアートワーク良いなぁと思いました!
たとえば6曲目、日本人ボーカルを迎えた日本語の新曲「FUTURE LOVE」なんですけど、
日本語歌詞があるから、邦題も一緒に書いてあるんですねー。芸が細かい!
音楽を視覚的にこうやって丁寧に表現しているジャケットって珍しいんじゃないかなぁと個人的には思います!
そしてジャケットを開くと…
ジャケットの裏面に解説があるのですが
これが今回すごいツボでしたー。
左側には、タイ在住歴があり、アジアポップス界隈では尊敬を込めて「歩くタイポップス辞典」と呼ばれている福士 貴光さん @fuku_bangkok による解説が。
そして右側には、このベストアルバムを企画、選盤したstudio mushroom ironの山麓 園太郎さん (@entaro_sanroku)による解説が。
あまりネタバレになるから詳しくは言えないんですけど、
福士さんは「タイポップスの隆盛とシンディ・スイの位置づけ」を知識と長年の経験に裏付けされたクールな文章と1割のジョークでわかりやすくおもしろく、
山麓さんは「メガドライブ(※1988年発売の家庭用ゲーム機)とシンディ・スイと僕とこのCDの聴き方」というテーマで、ややロマンチックに。
同じアーティストについて書いてるのに、語る人でこんなにもイメージが変わるし、より深く知れてお得感があるし、読みながらアルバムを聴くと楽しさが倍増するな、って思いました!
(個人的に、ここに タイポップスDJのchueさん @chue_の解説も加わったらぜったい面白いだろうなって思っちゃいましたー!)
そして、プレスリリースによると、「Best Of Cyndi Seui」には再発の習慣がないタイで現在入手困難な音源も収録されており、「あのシンディ・スイの名曲がまた聴ける」ということで、仕入れの問い合わせが来ているそうです!
というわけで、こんな魅力の詰まった「Best Of Cyndi Seui」。各種ストリーミングでも展開しているのですが、もし気になった方はぜひCDをを入手してほしいです!
まとめ:今、最もCDを買うべきタイポップスが「Best Of Cyndi Seui」である理由
- ジャケットに込められたこだわりがすごいから。
- 解説がおもしろくてためになるから。タイポップスやCyndi Seuiに詳しくなれる情報が満載ですごい。これは必読!
- タイの音楽ファンの方に自慢できる可能性が高いから(笑)
これを書いているのは2020年4月。不要不急の外出がし辛いタイミングですのでぜひ、Amazonなどでお買い求めになってはいかがでしょうか?
それでは、再見!
この記事を書くために参考にした記事
「Best Of Cyndi Seui」発売!本人コメント頂きました | STUDIO MUSHROOM IRON
タイ・バンコクのシティ・ポップ・シーンを牽引する音楽家・Cyndi Seuiの日本限定ベスト盤がリリース | Spincoaster (スピンコースター)
https://mag.digle.tokyo/news/72538
※綺麗な写真素材はプレスリリースよりお借りしました。