拍謝少年(Sorry Youth)のファンミーティングが帆帆魯肉飯で開催されました

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2022年4月10日(日)、東京都世田谷区の帆帆魯肉飯で、台湾のオルタナティブ・ロックバンド拍謝少年(Sorry Youth)のファンミーティングが開催されました。

今回は当日の様子をレポートするとともに、主催者ROCK MADE inc.の木村さん、開催場所である帆帆魯肉飯の店主 唐澤さんの特別インタビューをお届けします。

 

 

開催概要
日時:2022年4月10日(日)
場所:帆帆魯肉飯 https://www.funfunluroufan.com/(〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目5−17)
主催:ROCK MADE inc.

 

プログラム
17:00 オープニング
17:30 拍謝少年からのコメント上映
17:40 特別上映 『夢夢夢』沈醉式演唱會(約1時間)
18:40 拍謝少年へのビデオメッセージ撮影
19:00 エンディング


会場の様子


この日は、10名限定の会場がほぼ満員。拍謝少年を深く知る方も、最近知った方も、多様な台湾音楽ファンが集まり、17時ぴったりにオープンしました。

 

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(エントランスの様子。拍謝少年のポスターや作品とともにグッズも並び、イベントの雰囲気を盛り上げた)

 

会場では、帆帆魯肉飯の料理はもちろん、拍謝少年と臺虎精釀 Taihu Brewingのコラボビール「嗨口味」を注文することもできます。

 

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(「嗨口味」と帆帆魯肉飯の涼拌干絲)

 

 

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(「嗨口味」を手にする帆帆魯肉飯店主の唐澤さん、友人のYさん)

 

 

イベント冒頭では、拍謝少年がこの日のために撮影したコメント動画が投影されました。

 

動画の内容は、「嗨口味」を手にした3人が、日本のファンに向けたメッセージを伝えるというもの。「今日はファンミーティングにお越し頂きとてもうれしいです。いま僕たちが日本に行けないのが非常に残念で、本当に皆さんと一緒に過ごしたかったです」という挨拶に続き、メンバーおすすめのレストランについて紹介したり、バンド名の意味を冗談交じりに解説したりすると、会場からは温かな笑い声があがりました。

 

続いて、オンラインライブ『夢夢夢』沈醉式演唱會の放映がスタート。

 

このオンラインライブは2022年2月に行われたもので、3rdアルバム『Bad Times, Good Times / 歹勢好勢』の収録曲を中心に披露。アルバムでもコラボレーションしている濁水溪公社のシャオ・クー(小柯)、Tizzy Bacのチェン・フイティン(陳惠婷)、Jen Jen(余佩真)らがゲストとして登場。豪華な演奏風景に加え、世界観の表現を表現するために作り込まれた映像に引き込まれました。

 

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終盤には、拍謝少年へ向けたビデオメッセージの撮影会を行いました。このビデオメッセージは編集され、拍謝少年に直接届けられます。参加者一人ひとりから「素晴らしいイベントをありがとうございました」「次はライブで会いたいです」など、感謝の言葉と来日ライブを待ち望む声が挙がり、イベントは大成功で幕を閉じました!

 

この日参加した、台中出身・日本在住のリー・ユイさんは、「拍謝少年は台湾の文化を発信しています。彼らの曲を聴くと、台湾に対する愛と、台湾のために頑張ろうという気持ちが湧いてきます。日本人、台湾人が集まり、台湾について話す良い機会になったのではないでしょうか」と話しました。

 


スペシャルインタビュー!コロナ禍でクロスボーダーのファンミーティングを行う意義

ここまでお伝えしたように、本イベントは拍謝少年を中心に音楽ファンが集い、大変温かい場となりました。…というわけで、ここからはタピレコ恒例の(?)突撃取材タイム!主催のROCK MADE inc.の木村さん、会場となった帆帆魯肉飯の唐澤さんにお話を伺いました。

 

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(左:帆帆魯肉飯 店主 唐澤さん/右:ROCK MADE inc. 木村さん)


ーーお二人のこれまでの活動と、拍謝少年との関係性を教えてください。

 

帆帆魯肉飯 店主 唐澤(以下、唐澤):2017年から間借りで魯肉飯屋をはじめ、2020年から三軒茶屋にお店をオープンしました。拍謝少年は、2015年の音楽イベント、Taiwanderful(台ワンダフル)でライブを見て以来、すごく好きになってずっと応援しています。

 

ROCK MADE inc. 木村(以下、木村):僕は以前台湾に留学していて、よくライブハウスによく遊びに行っており、音楽をしている友達が増えました。帰国後、某大手レコード会社でプロモーションまわりの仕事をしていましたが、アーティストの顔を見ながら仕事をしたいなと思い、ROCK MADE inc.へ参画。Scott & Rivers、Rivers Cuomoら海外のアーティストを中心にマネジメント、ブッキングをしています。留学時代に台北の「The Wall」というライブハウスを作ったOrbisと知り合い、そのつながりで拍謝少年のリリースを担当しています。

 

ーーお二人から見た、拍謝少年の魅力は?

唐澤:叙情的でしっかりとした歌メロとオルタナティブでクールなサウンドの組み合わせが魅力的で、とにかく大好きです。また、彼らのライフスタイルや社会的な考え方にも憧れています。

 

木村:台湾の匂いが漂うサウンドや、メンバー3人の可愛らしい人柄も魅力的です。活動歴が長い一方でインディー路線を保ち、DIYで自分たちのやりたいことを実現しているところがカッコいいですね。

 

ーー今日のファンミーティング開催の経緯について教えてください。

 

木村:コロナで来日がむずかしくなった状況下で、昨年は神楽坂のTaihu Tokyoで彼らの日本デビュー盤『Bad Times, Good Times / 歹勢好勢』のプロモーションをするなど、できることをやっていました。そのタイミングでTwitterを見ていたところ、やたら拍謝少年を推してくれている、でもレコードショップではない「帆帆魯肉飯」という人がいることに気づきました。ちょうど三軒茶屋のスタジオでリハーサルがあり、一度行ってみようと。

 

実際にお店を訪問してみると、台湾愛に溢れ、本当に拍謝少年を応援してくれていることがわかりました。そんな唐澤さんと一緒に何が実現できるかを考えた結果、ファンミーティングという形になりました。

 

唐澤:2020年にお店をオープンしてからというもの、「自分の好きなことはやってもいいんだ!」と思いながら、自分にできる全ての推し活をしていたら、見つけてもらえたという認識です(笑)

 

ーー開催にあたり苦労したことについて教えてください。

 

唐澤開催日についてはコロナの様子を見ながら、よく検討しました。もともと3月に計画していたのですが、まん延防止等重点措置の影響もあり、4月の開催になりました。告知のタイミングもむずかしかったですね。

 

木村:メンバーとやりとりをしながら、できること、できないことを模索していく中でできることの線引きをした上で、発表できるタイミングを探っていました。

 

ーー今回、コンテンツが非常に充実していますが、こだわったポイントは?

 

木村:何よりも「メンバーと日本のファンの方をどうやったら繋げられるか」ということを考えました。動画のコメントやオンラインライブの上映、物販の手配など、今できることはやりきったと思います。

 

唐澤:彼らから動画を送ってもらえたり、オンラインライブの動画をシェアしてもらえたり、まさか実現できると思っていなかったことが次々と実現できました。本当に木村さんのお陰ですし、感謝しています。日本のファンのことを覚えてくれているのはうれしかったですね。

 

ーー逆に、実現できなかったことはありましたか。

 

唐澤:ファンの過ぎたる願いですが、オンラインでメンバーと日本の会場をつなげて乾杯をしてみたかったですね(笑)

 

木村:リアルタイムでの「乾杯!」についても検討をしていたのですが、スケジュールとの兼ね合いでどうしても実現ができませんでした。次回にご期待下さい!

 

ーー今後挑戦したいことを教えてください。

 

唐澤:日本に住むみんなで協力して、日本のファンも歌える曲を増やしたいです。台湾のライブに行くと、ファンの人が皆全曲というレベルで合唱しているので、私もそれがやりたくて。1曲は自分でカタカナに起こしたのですが、一人の力では限界があるので、日本在住の台湾の方に教えてもらいながら、皆で歌う場を設けてみたいですね。

 

木村:今はコロナでこういう状況ですが、海外のアーティストも日本へ行きたいと言ってくれていますし、日本の方からは来日してほしいという声も挙がっています。両者がちゃんと出会えるように活動していきたいですね。

 

ーーありがとうございました。

 

番外編!Rock Made.Inc 木村さんおすすめの台湾バンド

SPIT! / SPIT!

透明雑誌のギタリスト、Vinceくんもメンバーのカッコいい女性ボーカルハードコア・パンクバンドで、4月20日に1枚目のアルバムが出ます。日本のレーベルからリリースされるので注目しています。(木村さんより)

 

Podcast「タピレコのオフレコ」配信中

「タピレコのオフレコ」では、拍謝少年(Sorry Youth)のファンミーティングの振り返りや個人的な感想をお伝えしています。ぜひお聴きください!