みなさんこんにちは!タピレコです。今回は「まったくの中国語初心者だけど、ゼロから学びたい!」「でも何から始めれば良いのかな…?」というあなたへ、ゼロからはじめるための独学の勉強方法をお伝えしていきます。今回ご紹介する方法は、やり方によっては自宅から一歩も出なくても学習を進めることが可能です。
この記事は、こんな方におすすめです。
- 中国語を学びたい。
- どちらかというと引きこもりがちである。
- 自宅でできる勉強方法を探している。
音声版はコチラ(この記事の内容を喋っています)
私の勉強履歴と実績
私が中国語の勉強をはじめたのは、27才を過ぎたころのことでした。
勉強を始めた理由は、台湾の友達と話せるようになりたかったことと、偶然出会った台湾の音楽アーティストの歌詞を少しでも理解したいと思ったからです。
学生時代は勉強はどちらかというと苦手なほうで、留学した経験もありません。また年齢もそれなりだったので「いや、今から語学習得とか無理ゲーでしょ…」と思っていました。
それでも何もしないよりはマシだと思って、ひとまず独学でできる範囲の勉強を始めてみました。
そして、約1年経った後、中国語資格の「HSK3級(基本的なコミュニケーションレベル)」に高得点で合格できたのです。勉強をはじめることに年齢はそれほど関係ないんだなと思いました。
また、資格だけの人間かというと決してそういうわけでもなくて、台湾・香港へ旅行に行った時にはだいたいのことに一人で対応できますし、また、フリーランスとして中華圏からお仕事のご相談を受けられるようにもなりました。中華圏の友達も最初は2人でしたが、今は30人くらいに増えました。
嬉しいことだらけです。
この記事そんな私がこれまでに試してきた勉強方法をご紹介していきます。
独学のメリット:外に出なくていい+安い
日本国内で中国語を学習するための王道といえば駅前のスクールなどに通うことでしょうか。語学スクールのカリキュラムで学べば、中国語がしっかりと身につくかもしれませんね。
しかし、私は「勉強のために外に出るのがイヤだし、電車に乗るのもイヤ」でした。そのため、独学で勉強をはじめることにしました。(前世がヤドカリなのかも!?)
これまでに独学で中国語の習得に費やしてきた費用は高く見積もっても5~6万円くらいです。
一見まとまった金額に思えますが、ビデオ教材、中国語試験対策、スカイプレッスン、Youtube動画など思いつく限りのさまざまな方法を試してこの金額なので、スクールに通うことなどと比べると比較的安価で学習ができるとも言えます。
(そのため、スクールで勉強することをメインとして、独学の勉強方法も組み合わせるという合わせ技もできそうですね!)
今回は「ビデオ教材」「試験対策」「オンラインスカイプレッスン」「Youtube動画学習」の4つに分けて説明していきますね!
1.「カエルライフ」のビデオ教材で発音をみっちり鍛える
中国語の最初のハードルは「発音」
日本人にとって、中国語学習の最初のハードルとなるのが「正しい発音を身につけること」です。中国語には日本語にない音を発音するための口の形があります。そして、それらの口の形を身につけるためのコツを掴んだり、練習を繰り返したりすることも必要です。
独学者はプロの先生に直接接触しないため、まずはどうやってこのハードルを自力でどう乗り越えるかが今後の学習を左右するカギになってきます。
後編で触れる「オンラインレッスン」でも発音の指導がないことはないのですが、私が経験した範囲では、初心者にわかりやすく発音を教えることのできるネイティブの先生はそれほど多くないように見受けられます。
そこで、ビデオ教材の導入をおすすめします。
独学で発音を身につけるならばカエルライフ
中国語の発音を独学で身に着けたいならば、オンライン教材「カエルライフ」の「動画で身につく!中国語入門 発音+文法編」をオススメします。なぜなら、ビデオ教材がシンプルな構成で入門者にとってわかりやすいからです。
カエルライフは2009年から中国語のビデオ講座を展開している会社です。今回ご紹介する入門編のほか、中級編・上級編など多くの教材を公開・販売しています。
カエルライフのビデオ教材の特徴は、中国語の発音に必要な口の形をトコトン追求して解説してくれるところです。映像で講師の方の口の形をアップで見られること、口の中の様子までイラストで図解してくれるところが他とは違うところです。
そのため、動画を素直に真似るだけでもそれなりの発音が身につきます。私は勉強を中断して1年ほどが経ちますが、いまだに「発音綺麗だね~」とほめられることもあります。
動画は一本あたり3分以内
(カエルライフ教材の参考動画)
発音編の動画教材の内容は合計2時間40分ほどの大ボリュームですが、細かくチャプター分けがされていて、1つの動画は3分以内にまとめてあります。
そのため、その日の自由時間に合わせて、サクサクと進められますし、難しかったところや、わからなかったところだけを何度も見返すことだって可能です。
Youtubeにサンプル動画がいくつかありますので、実際に視聴をしてみて、合いそうであればぜひ購入を検討することをオススメします。
文法編も学校の授業ばりの気合でまとめられている
こちらは文法編のサンプル動画です。基本となる人称代名詞(わたし、あなた、彼、彼女〜)について、中学校での英語の授業ばりの気合でまとめてあります。
ただ一つだけ注意点があります。それは、オンライン版・ダウンロード版ではテキストがPDF形式のため、ササっと書き込みすることが難しいことです。
PDFを自宅のプリンタで印刷することはもちろん可能ですが、もしキレイめな文法編のテキストが欲しい場合は、書籍版の購入をおすすめいたします。
教材の入手先
書籍版はAmazonでも購入ができます。Prime対応です。
公式サイトからはオンライン版・ダウンロード版・書籍版のすべてが購入できます。
「カエルライフ」公式サイト
<費用感>
【ダウンロード版】2,980円/1,590円(発音編または文法編のみ)
【オンライン版】2,980円
【書籍版】3,218円
<教材の内容>
【発音編のムービー】2時間40分
【文法編のムービー】4時間
【文法編のテキスト】約200ページ
2.HSKを受験する(公式問題集で対策をする)
資格取得で「レベルアップしてる感」を得る
独学で勉強を進めていると、「今、自分がどのレベルにいるのか」ということが見えにくくなりモチベーションが落ち込みがちです。
上記のカエルライフ入門編は本当に良い教材ですが、自分がどれくらい理解しているのか?ということを客観的に知るために、次のステップとして中国語資格を取得することも比較的アリだと考えています。
日本国内で受験できる主な中国語資格としては、日本中国語検定協会が主催する「中国語検定試験」と中国政府公認の「HSK(漢語水平考試)」の2種類があります。
どちらを受験しても良いと思いますが、私はより実用性・コミュニケーションに特化したHSKの受験でレベルアップをしました。
(中国語検定はどちらかというと文法などマニアックな問題が多く、私には合いませんでした…。)
HSKはコミュニケーションに重きを置いた資格
「試験対策で実際に使える中国語が身につくの?」と思うかもしれませんが、HSKはコミュニケーションに重きを置いた資格なので、出てくるフレーズを日常にも流用しやすいことがポイントです。
私が実際に購入した問題集を例に説明します。
HSKの公式問題集には、日常で使える単語がたくさん
(こちらは2級のテキストです)
HSKの公式問題集には、日常で使えるたくさんの単語が詰まっています。こちらの写真はリスニングのスクリプトの和訳文ですが、この1題のみ見るだけでも「白色」「黒色」「パソコン」「いくらですか」「そんなに高くない」など、日常で使える単語・フレーズがみっちり詰まっているのです。
使い勝手の良いリスニングCD
HSKの公式問題集にはリスニングの音声DL(またはCD)がついてきます。
実際に現実で出会う中国語を母国語とする方たちがCDと同じように発音してくれるかというとそういうわけではないのですが、標準的な発音のフレーズが頭に入っているだけでも、話が変わってきます。
また、リスニングの音声を何度もシャドーイングすることで、資格対策のみならず、とっさに中国語が口から出てくるレベルになることだって可能です。
入門者は1級か2級を受験すると良いかも
HSKのレベリングは入門レベル(1級)~ビジネスレベル(6級)まで、6段階に分かれています。初心者が受験するならば、まずは1級、もしくは2級をおすすめします。
各級の紹介 | 中国語検定:世界で一番受けられているHSK【中国政府認定資格】
試験に受かれば履歴書に書ける
試験に受かれば履歴書に書けることも増えますし、外部にもアピールできます。今後の人生を考えても、良いことずくめの勉強方法と言えます。
問題集の入手先
HSK関連の書籍は、大手書店の語学コーナーならば置いてあることが多いです。一方、地方の小~中型の書店にはほとんど置いてありませんでした。
「今すぐ欲しい!」という方はAmazonで簡単に購入もできますので、ぜひ検討してみてください。Prime対応です。
1級はド入門の方におすすめです。音声DL付。
学習の進歩状況によっては、2級から受けるのもアリ。
3級はちょっと難しいので、入門者がいきなり受けたら落ちます。2級に合格してからの受験をおすすめします。
次回はもっとレベル上げ!
後編では、より発展的に中国語を学べる「スカイプオンラインスクール」「Youtube動画」「単語」などをご紹介します。
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