2022年5月22日配信、【タピレコのオフレコ#7 台湾ミュージック専門のDJさんに豆知識を披露してもらった! guest: @yukitten22】の書き起こしをお届けします。
タピレコのオフレコ#7 台湾ミュージック専門のDJさんに豆知識を披露してもらった! guest: @yukitten22
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全文書き起こし
中村めぐみ(以下、「ぐ):Tapioca Milk Recordsの中村によるアジアと音楽にまつわるストーリーを発信するPodcast、「タピレコのオフレコ」へようこそ。
ゆきさん(以下「ゆき」):ようこそ!
ぐ:いえーい!今日はゲスト回として、台湾の音楽を日本へ広めるDJさんで、イベント企画者としても活躍しているゆきさんにご登場いただきました!ゆきさんよろしくお願いします!
ゆきさん:よろしくお願いします。タピレコのオフレコをお聞きの皆さんはじめまして、台北コーリングのyukiと言います。台北コーリングの他にも、CHOPSTICKSという「お箸の国」をテーマにしたアジアンポップスイベントを主催しています。今日はよろしくお願いします!
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ぐ:よろしくお願いします。ゆきさんは、「台北コーリング」というイベントを主催する他、インスタとかでも音楽情報を発信していて、わかるわーの連続なんですけど。ちなみに「台北コーリング」はどのようなイベントなのでしょうか?
ゆき:名前の通り、台湾の音楽だけを流すイベントです。「台北」とついてはいるんですけど、台中も台南も高雄も、日本で活動している台湾人アーティストの曲とか、台湾に関連するものだったら、なんでも流しています。笑
私は広報的な立場でインスタを更新したりとか、イベントの告知をしたりしているんですけども、なので「台北コーリングさん」って呼ばれたりとかすることも結構あって、yuki=台北コーリングと思われがちなんですけども、実はもうひとりメンバーがおりまして、2人でやってます。なので、台北コーリングはイベント兼ユニット名という感じになります。
ぐ:なるほど。ゆきさんともう一人の方の役割分担はどんな感じなんですか?
ゆき:あーそうですね、私が広報とすると、もう一人は参謀のような。
ぐ:参謀。
ゆき:のような感じです。「今度の曲は何にする?」っていう話をしたときに、こういう感じで行こうか、だったりとか、結構インスタの投稿とかも見てもらって、こういう言い回しのほうがいいんじゃないかとか。結構アドバイスをもらったりしています。
ぐ:めちゃめちゃ心強いですね。質の高い投稿は、参謀とゆきさんのケミカルで、うまれているんですね。
ゆき:私も感覚の人間なので、「バーッといってドン!」「めっちゃいい!」みたいな、そういうことしか言えないので、ロジカルに掘り下げて。
ぐ:イベンターさんとして本拠地というか、拠点は?
ゆき:私が埼玉出身なので、そのご縁で浦和のクニハウスというミュージックバーを拠点としています。ただ結構最近は台北コーリングとして他のイベントに出させてもらったりとか、あとはスピンオフで都内でも不定期でDJ活動をしていたりするので。拠点は埼玉ですが、東京でもやっています。
ぐ:ゆきさんは、いつ頃から台湾の音楽に興味を持ち始めたのでしょうか?
ゆき:初めて台湾に行ったのは、卒業旅行の時なので2010年の冬です。それから1~2年に1回くらい、何かしら台湾に行く機会があったんですけど、結構多分台湾好きの皆さんが抱えている課題と繋がってくると思うんですけど、みなさんグルメ・マッサージ・占いっていうのが、台湾と言えばで。それを目指していくので。
私が今まで台湾に行ったときもそれが目的だったりして。音楽までたどり着くのがなかなかなかったんですね。台湾の音楽を台湾で初めて買ったのは、2010年とき、最近閉店しまった中山の「MOGU」という雑貨店で、ジャケットかわいいな~と思って買ったStreetVoiceの冬コンピなのですが。
ぐ:え、これめちゃめちゃ貴重な奴じゃないですか。ちょっと触っていいですか。
ゆき:あ、でも(おきらく台湾研究所の)Bさんも知ってました。
ぐ:リスナーのみなさん、見えますでしょうか。
ゆき:すごいかわいいジャケットなんですよね。チャイナ服を着た幼女がギターを持ってちょっとこれでも、ロンドンコーリングのクラッシュッポイ感じも。台北コーリングの語源はロンドンコーリングなので、それもあって、少し今つながりを感じました。
podcastで話したThe ClashのLONDON CALLINGと街聲のコンピの比較です 伝われ! https://t.co/Iu9auXp0K8 pic.twitter.com/i7Y0jyU775
— ゆき (@yukitten22) May 22, 2022
ぐ:このジャケットはタピレコの記事でご紹介できればと思います。かわいー。
ゆき:ブレイク前のハッシュとかも入っていて。ただその時は全員知らないので、まあ最初から聞いていって、結構いいじゃんみたいな。あーなんか日本のその曲とそんなに変わらないんだな、と思ったくらいで、それ以上台湾の音楽に興味を持って他のも聞いてみようとはならなかったんですけど。
ぐ:MOGUにたどり着いたのはどんな感じだったんですか?
ゆき:たまたま歩いていて見つかりました。当時私は森ガールだったので。
ぐ:森ガール…!!
ゆき:懐かしいですよね。だからああいうお店好きで。ナチュラルでかわいいお店がいっぱいあってみたいな。
(画像出典元:Made in Taiwanを引っ張るデザイン雑貨ブランド「蘑菇Mogu」 | 台湾観光旅行ナビガイドGloupes)
ぐ:そういわれると台湾って森ガールっぽい店多いかも。
ゆき:MOGUが森ガールっぽいお店のはしりで。あ、かわいい、ここ入ってみる?って感じで見て行ったら、それが奥の方にこれが置いてあって。あーなんかジャケットかわいいと思って、で、日本に比べると高くなかった。1500円くらいで買えたので、ちょっとお土産の一つにしようと思って、持ち帰りました。
ぐ:それが2010年でしたっけ。DJさんになるまでにはどんな道のりを?
ゆき:今みたいな感じで台湾の音楽に興味を持つようになったのは2017年頃です。落日飛車が渋谷のWWWでシャムキャッツと対バンをやっていて、私シャムキャッツ好きなのでライブに行きたかったんだけど行けなかったんですね。噂に聴くと台湾の人たちがめちゃくちゃチケットを買ってしまって。
ぐ:近いからね~。
ゆき:日本に住んでる台湾人も行くし、台湾在住の台湾人も日本旅行のついでにライブを見るみたいな感じで、スプリット盤とかも出ていて、聞いてたら、すごく良かったんですよね。結構こう、カルチャーショックというか、もうむしろ日本よりもいいんじゃないかくらいの衝撃がありまして。そうするとその落日飛車以外にも雀斑とか付随する台湾のインディーの名前を目にするようになってきていて、CDが手に入ったんですよね。今よりももうちょっと手にが入りづらい時代だったと思うんですけど、それでもBig Romanticがプッシュしていたので、日本のCD屋さんでCDが手に入って、それを聞いてあのなんかすごくいいなって思った感じです。
ぐ:2017年って約5年前くらいですけど、本当そのころ私台湾のインディーズを聴き始めたんですけど、まさに今はアジアの音楽情報の交通網っていっぱいあるイメージですけど当時はあまりなくて。Big Romanticさんが広め始めた。元々やっていらっしゃったと思うんですけど、より。
ゆき:より人を呼んだりして、ライブをやってみたりとか、なんかすごく露出が増えてた頃だなって思いました。
ぐ:ねー。あの頃のことは私もよく覚えているというか。
ゆき:確かSpotifyとかサブスクで音楽を聴ける環境が整っていったので、確かそこらへんでも音楽に触れるようになっていって、気になったバンド名をメモして翌年の2018年にはじめてその音楽が目的で台湾に行きました。
ぐ:どんなお店を回られたんですか。
ゆき:一番有名なというか、誰かから聞いたんだと思うんですけど、公館の「White Wabbit Records」で。
ぐ:私も最初ここでした。
ゆき:すごくよかった。中でビールも飲めるし。
ぐ:たどり着くまでのドキドキ感っていうか。MTR…じゃなくて、MRTの駅から歩いて行くじゃないですか、裏道みたいなとこ通って。
ゆき:住宅街の中を通って、こんなところにあるんだ!?みたいなお店がどんどん減っていって。
ぐ:暗い中、お店の明かりがぼーって。
ゆき:私も他のところを回って、最後くらいの感じで行ったので、だんだん薄暗くなっていくところで、中村さんがおっしゃったみたいに、明かりが見えてあそこだーみたいな。すごくほっとしたというか、見つけたっていう感じも今でも覚えています。
ぐ:White Wabbit Recordsといえば色々お勧めしてくれるじゃないですか。その時買ったものとか覚えていらっしゃいますか。
ゆき:落日飛車が好きだから、それに似た感じのをというリクエストをしたら、The Fur.と、 I MEAN USと、929とThe Chairsをおすすめしてもらいました。
ぐ:それがきっかけでイベントをやりたいって思うようになったんですか?
ゆき:その間にもう1クッション入るんですけど、えっと、(当時)爆買いをしたんですね。
ぐ:爆買いwww
ゆき:「これもこれもこれもいいじゃん!全部ください!」ってなって。2018年はそこで帰って来て。で、日本でも聞いてて、コロナ直前の時にもやっぱり台湾に行って、その時は中古屋さんとかを回って、音源が結構貯まったんですね。
それで、この曲を大音量で流しながらお酒を飲みながらご飯を食べられるようなイベントができないだろうか?ということでもう一人のメンバーの子と話していて、「じゃあなんかイベントを主催しちゃえばいいんじゃない」っていうふうになって。そこで初めてDJになりました。
ぐ:そうだったんですね。
ゆき:で、機械とかもそれまでいじったことがなくて、DJとしても全く実績がないなかからイベントを主催して、音楽を流したりしたので、すごくそのはじめクニハウスはよくはじめさせてくれたなって思います。
改めて、台北コーリングにお越しくださった皆さま、助っ人で参加してくれた出演者のおふたり、素敵な空間を提供いただいたクニハウスさん、本当にありがとうございました!
— ゆき (@yukitten22) March 16, 2020
初めての主催イベントで至らない点多々あったと思いますが、こんな得体の知れない謎イベントに興味を持ってもらえて歓喜です。 pic.twitter.com/wDVlGhmQ2a
ぐ:なるほど。いいですね。ゼロイチで何か作り出すっていう人が。
ゆき:ゼロイチなんですかね。
ぐ:ゼロイチだと思いますよ。そんなゆきさんの最近のイチオシの曲を聞いていただけましょう。
ゆき:The Chairsですね、中国語読みだと、イーズーで合ってますか?イーズーの、In Liqur、台湾語で「手捧一杯酒(チゥバンチプエジウ)」です。
ぐ:お聞きいただいたのは、The Chairsで、「手捧一杯酒(チゥバンチプエジウ)」でした。イーズーって、最近サイケ方面に振って尖ってるんですけど、このころって結構、台湾らしさのゆるさと湿気のある台湾ロックと、西洋のロックのハイブリッドですね。
ゆき:まさにそんな感じなんです。The Chairsは、1stはオーガニックな、フォークっぽい曲をたくさん入れたアルバムを出していたんですけど、一旦休業してしまって、復活の第一弾が、かけた曲の入っている「Lovely Sunday」というものでした。西海岸っぽい感じのアメリカンロックの曲が多いです。今流したIn Liqurは、ちょっと異質、流行りのシティポップっぽいアプローチもあったりしておもしろいですね。皆さん気づかれたと思うんですけど、全編台湾語の歌詞です。
ぐ:台湾語ロックって今流行ってるって言われてますけど、その前から台湾語で歌っていたんですね。
ゆき:台湾語ロックが流行るようになったきっかけのひとつが、香港の民主化デモという2019年~2020年くらいから。あれ以降、「台湾アズ台湾」みたいな感じで、台湾人のアイデンティティをこう示すような曲が増えてきたんですけど、今のIn Liqurはそれより前の2018年のアルバムに入っている曲になります。
ぐ:イーズの中でもこの曲をセレクトした理由を教えてください。
ゆき:単にすごく好きっていう。笑 さっきその中村さんが言ったみたいに、本当にその台湾のいいところがたくさん詰まっている曲だなあと思っていて、メロディは少し民謡みたいなオリエンタリズムを感じる、湿り気のある曲だと思うんですけど、途中で入るサックスの感じとか、全体を通して聴いたときに少し洋楽の影響を受けているような感じもあって、台湾を体現しているというか、私のイメージする台湾の音楽というのをすごく体現しているなと思っていて。あとは、演奏もすごくいいし歌もいいしというところです。
ぐ:こちらのレビューを、「アジア都市音楽ディスクガイド」でも書かれているそうですね。
ゆき:はい、そうなんです。これは基本的にはお題を頂いて、そのレビューを書いていたんですけれども、この曲だけはどうしても書きたいということで勝手にレビューを書いて採用いただいたという経緯があったりなかったり。
ぐ:なるほど。「アジア都市音楽ディスクガイド」はどこで買えるのでしょうか?
ゆき:どこでも買えます。オンラインでもオフラインでも買えまして、ディスクユニオンのDUブックスから出ているので、ディスクユニオンでまず買えます。あとはディスクユニオンのオンラインショップ、Amazonでも売ってますし、本屋さんにも置いてあるみたいです。おかげさまで先日重版出来したそうです。まだ買ってない方はぜひ。
ぐ:手に入れてみましょう!ちなみに「台北コーリング」では古い台湾歌謡ポップスのレコードなんかもかけていましたよね。古い音源とかはどうやって入手しているのでしょうか?
ゆきさん:古い音源は、日本から手に入れています。
ぐ:どこに行けば掘れますかね?
ゆき:運にもよるんですが、私が持っているのはディスクユニオンに行ったりとか、Discogsで気になったやつは海外から取り寄せたりしています。
ぐ:今結構円・・・円安ですけど価格の方はどうですか。
ゆき:そんなに有名じゃない、台湾の歌手とかのレコードとかだと、そんなに値がついてないんですけど、テレサテンのLPとかはめちゃくちゃ高いです。
ぐ:そうらしいですね。
ゆき:ゼロが一個違うみたいな。
ぐ:台湾のショップにも行くんですけど、古いレコード全然なくて、本当に貴重なんだなって思いますね。
ゆき:結構現地でも探したりするんですけど、世界的なレコードブームが来ていて、それでなんか掘りつくされてしまっているのと、元々そんなに台湾てレコードを売買する文化がなかったので、捨てちゃったりとかしていて、母数が少ないんですね。
ぐ:もったいないですね。
ゆき:手元にあるあつなんかも。
ぐ:わー!!
ゆき:これとかも状態悪いんですけど、買うとすごく高いっていう。
ぐ:わー!!!すご!!
ゆき:落書きしてあったりとか、あそこに別のレコードみたいな感じで、サンプル盤としてラベルが貼ったりするやつを良く見かける。
ぐ:逆に貴重~!!
ゆき:そっちの方が多いんです。何も貼ってないやつとか、何も書いてないやつの方が全然見つからないですね。
ぐ:古いレコードを見つけたら迷わず即買いですね。
ゆき:日本で買うとすごく高いのと、高くないのがあります。
ぐ:ありがとうございます。それでは、そんなオールドな台湾ポップスから1曲ご紹介いただきましょう。
ゆきさん:鳳飛飛(フォンフェイフェイ)で、「我們正年輕」です。
ぐ:お聞きいただいたのは、鳳飛飛(フォンフェイフェイ)で、「我們正年輕」でした。いやーユーミンですね。ユーミンなんだけど、メロディとかが中国語に最適化されていて、単にユーミンの憧れカバーじゃないってのが伝わって来て聞いてて楽しいなと思いました。台湾では国民的スターとして知られている鳳飛飛ですが、改めてご紹介いただけますか?
ゆきさん:テレサテンとかと並ぶくらいの人気が中華圏である歌手ですね。もう亡くなっている方で、一番活躍していたのが多分1970年代から80年代ぐらいです。歌手以外にも女優として活動されていて、聞いていただいた曲は主演映画の挿入歌のひとつになります。日本でもDVDでも売っている、「素敵な彼女」っていうタイトルのラブコメディです。
ぐ:ぜひ見てみたいですね。
ゆき:しかも監督があのホウ・シャオシェンで、1回目か2回目の監督作品なんです。
ぐ:しらなかったー。
ゆき:どこかに書いてあるかも。書いてなかった。
ぐ:やば。ジャケットの感じとかもたまらんですよねええ。
ゆき:これ多分再編集版なのかな、ちょっと変な感じなんですよね。
ぐ:合成しましたみたいな。
ゆき:レコードでも存在してたと思うんですけど。
ぐ:うわ!おしゃれー!やばー!
ゆき:一周回ってレトロフューチャーみたいな。
ぐ:今出回っててもあまり違和感なくないですか?
ゆき:今リバイバルで若い歌手が出したのかなみたいな。ロゴというか、題字とかもすごいですよね。
ぐ:サイバーパンクって感じですね。
ゆき:後ろの謎の夜景とか(笑)
ぐ:ユーミンの「ルージュの伝言」とはややメロディが異なっていますが、これはどんな理由があるのでしょうか?
ゆきさん:ええとですね、これは戒厳令が関係してきてまして(解説お願いいたします)
ぐ:お
ゆき:戒厳令、1987年まであった、文化の統制の政策になるんですけども、戒厳令中は表向きは日本を想起させたりとか、日本を感じるものをリリースできなかったんですね。逆に、中国っぽくなれっていうのが政策の中心だったので、日本のまんまにしなかったっていう。あえて。日本の曲と違うじゃないですか、メロディみたいな。歌詞カードを見てもらうとわかるんですけど、ええと、作曲者の名前が書いてないんです。
ぐ:ほんとだああ!!これはちょっと写メを撮りたい案件ですね。
ゆき:もっとおもしろいことがこの鳳飛飛はユーミンが一番最初にカバーしていたわけではなくて、おそらく一番最初カバーしたのがファー・シュァンシュアン(華萱萱)さんで、この人のレコードのここにあるんですけど、劉さんていう人が作曲家なんですけど、何者かというと、存在しないんですね。
ぐ:えー!どゆことー!
ゆき:同じ愛的言語っていう曲の作曲をしているんですけど、これ、西城秀樹のカバーなんですよ。
ぐ:なるほどぉおおお
ゆき:ダミーなんです。
ぐ:そゆことぉ。ダミーの作曲者を入れてまで発行したという。
ゆき:そうそうそうです。
ぐ:やーばー
ゆき:聴く人が聴くと、日本で流行ってる曲だなとか、あえて台湾のヒット曲に無料で仕上げたっていう。
ぐ:なるほどぉぉ。ユーミンサイドとどんな話してたか気になりますね。
ゆき:多分していないんです。勝手にカバーして、勝手にリリースしてた。
ぐ:確かによくよく聴くと、ところどころギリギリパクリじゃないって言えるような…?聞けばわかるんだけどっていう感じですよね。
ゆき:YouTubeとか見てると開き直って、「荒井由実作曲」とか、日本の作曲家が作ったとかっていうキャプションが入っていたりとかもします。それも時代が変わって言えるようになったっていうことですけど。
ぐ:いい時代になったということでここはひとつ。ありがとうございます。ゆきさん博識で、ずっと話していられそうな感じなんですけど、今後のゆきさんは目標などはあるのでしょうか?
ゆきさん:そうですね。こうやってこう、台湾の話で盛り上がりたいので、もっともっと日本で台湾の音楽の知名度が上がって、聴いてくれる人が増えるといいなと思っています。打倒K-POP!笑
ぐ:そのくらいの勢いでね。K-POPと並んだらすごいですからね。
ゆき:KとTで。
補足↓収録の後さらに素敵な野望を頂いたので貼ってみる。叶いますように!!
野望を聞かれてめっちゃ月並みな回答をしてしまったのですが、密かに抱いているのは台北コーリング全国ツアーと台湾でDJすることです
— ゆき (@yukitten22) May 19, 2022
台北で大音量で「我是人氣者」を流したい🍑 ツアー、我こそはというエリアの皆さん、どうぞよろしくお願いします!笑
ぐ:これまでのご活動で、台湾の音楽を広められた手ごたえとかどうですか?
ゆき:結構やっぱりDJ仲間が遊びにきたりとかするんですけど、Shazamしてこの曲めっちゃいいじゃんってその場で言ってくれて。ああですよねーっていったときに、そのDJのやっている遊びにいったときに、そのいいじゃんって言ってくれた人の別の台湾の曲を流してくれたりしました。
ぐ:めっちゃ広まってますね。
ゆき:そこから更に広がっていったりするので、地道な草の根的な活動は欠かさないようにしたいなと思ったわけですね。
ぐ:一緒にがんばりましょうね。
ゆき:心強い味方なので。
ぐ:最近は中国語を勉強しているとか。
ゆき:するとかしないとか。5月の末くらいから教室に通おうと思っているので、台湾に行ける頃にはペラペラになってたらいいなと思います。
ぐ:早く国境あいて欲しいですね。今後のイベントとかあれば教えてください。
ゆき:ちょっと先なんですが、7月31日に「CHOPSTICKS」のVol2を開催する予定です。台湾意外にも韓国とか東南アジアとか、その辺りの曲をいろんなDJが流すイベントになりますので、もしご興味があれば。
ぐ:超いきたいですね。
ゆき:私のTwitterかインスタかで詳細告知します。
台北コーリング Instagram:https://www.instagram.com/taipei_calling/
ゆきさんTwitter:
https://twitter.com/yukitten22
ぐ:東京のどちらですか?
ゆき:高円寺ですね。
ぐ:7月31日は高円寺に集合ということで、皆さんよろしくお願いします。
ゆき:お昼なので来やすいかも。日曜日です。みんなでカンパイしましょう!
ぐ:それでは、タピレコのオフレコ、第7回は、台北コーリング ゆきさんに起こしいただきました。ゆきさんありがとうございました!
ゆき:こちらこそありがとうございました!
ぐ:それではまた次回、お会いしましょう。最後は台湾の挨拶で…!それでは~!!
ゆき・ぐ:下次見!
タピレコのオフレコのオフレコ!微妮で台北的夜!
今回、オールドな台湾ポップスとして、鳳飛飛 フォンフェイフェイで、我們正年輕を紹介しましたが、実は別候補として、微妮の「台北的夜」があがっていました。ここにご紹介します。
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ぐ:ありがとうございます。それでは、そんなオールドな台湾ポップスから1曲ご紹介いただきましょう。
ゆきさん:微妮で、台北的夜です。
ぐ:お聞きいただいたのは、微妮で、台北的夜でした。ゆきさん、微妮はどんな歌手なんですか?
ゆきさん:この人謎なんです…。Instagramに投稿しようと思って調べたこともあったのですが、全く情報が無く。。1990年の作品なのですが、それ以外のリリースの記録が無く、微妮という歌手の情報が一切出てこないんです。YoutubeやSpotifyにアップされているのが不思議なくらい。このレコードは、2020年の2月に台南に行ったときに買ったものです。現地に行ってこのレコードに出会っていなければ、たぶん一生知らないままだったと思います。レコードに限らず、現地に探しに行くと思わぬ出会いがあってとても楽しいです。(だから早く台湾に行きたい…)
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