皆さんこんにちはー!Tapioca Milk Recordsのぐーちゃんです!
「台湾の音楽の現場に3万円持って行って何ができるか検証する」という主旨で連載をお届けしています。
前回は対バンイベントへ行ってきました。現在の残金は6,873NTD (25,540JPY)。
これまでの連載はコチラ。
続きまして今回は、台湾のロックフェスに参加した様子をお届けしまーす!!
また、この記事はこんな方にもおすすめです♪
- 「ロックフェス大好き!アジアのロックフェスが気になる~♡」という方!
- ガイドブックに載ってるTHE★台湾だけではなく、「実際にローカルのカルチャーもいっぺん体験してみたい!」という冒険家のあなた♪
- 「これから台湾フェスへの参加を考えているので、ひとまずどんな様子か雰囲気を知りたーい!」音楽関係の皆さんっ!
写真もめちゃ多いので、ぜひ最後までお目通しくださいっ★
では本編へ行ってみましょうっ!
- 夏フェス!覺醒音樂祭(Wake Up Festival)で現地っ子に支持されているカルチャーを満喫!
- アクセス
- 3日間通し券:2400NTD
- 物販の部 1,330NTD
- 飲食の部 710NTD
- まとめ!本日の結果!
- 次回は番外編:Wake Up Festivalで見つけました~!こだわりの夏フェスTシャツ33連発♡
夏フェス!覺醒音樂祭(Wake Up Festival)で現地っ子に支持されているカルチャーを満喫!
台湾の音楽フェスといえば、日本のメジャーアーティストも多数出演する大港開唱 Megaport Festivalや世界各国からアーティストが集まるSpring Scream 春天吶喊などの春フェスが有名どころ。
今回足を運んだ「覺醒音樂祭(Juéxǐng yīnyuè jì)/Wake Up Festival」(以下、Wake Up Festival)は台湾南部の都市"嘉義(Jiāyì)"にて開催される夏フェスです。
こちらのロックフェスは2009年に現地の高校生の手によって始まったもので、開催一回目は小さな公園にて開催されました。その後開催回を重ねるごとに規模を拡大し、台湾を代表する大型フェスへ変化を遂げ、開催9回目となる今年は総勢150組以上ものアーティストが出演しました。
アクセス
台湾の中心地、台北から嘉義までの移動時間は新幹線(台湾高鐵)を利用して約1時間半程度。
さらに高鐵嘉義駅から開催場所までは若干距離がありますので、歩くのはちょっとツラいかなぁ。シャトルバスかタクシーで移動しましょう。暑いしね。
さて今回はがっつり楽しむべく、3日間の通し券を購入しました。さーてチケット代はおいくらでしょうか?
3日間通し券:2400NTD
今回は3日間通し券を購入しました。お値段は2,400NTD(8,918JPY)です。
このほか、更にお得に楽しめる早割券やメインステージのみ楽しめる「射日票」もありますので、ご興味のある方はWake Up FestivalのFacebookをフォローしてみて下さいね。
さて、ここからはせっかくなのでお金の話だけではなく(笑)
各ステージの様子や注目アーティストなどもお届けします!ステージ配置図はオフィシャルホームページにてご確認ください。
まずはメインステージから。
射日(Shè rì)/Sun Shooting stage
入り口から一番遠い場所にあります。メジャーアーティストや、インディーズでも特に人気の高いアーティストがこちらに出演しますね。
Mary See the Future 先知瑪莉(Xiānzhī mǎ lì)
台北のキャパ1,000人のライブハウスを売り切るインディーズアーティストMary See the Future。今年5月の来日ライブの際には当サイトのインタビューにもお応えいただきました。
かなり思い入れもあるバンドにもかかわらず私が新幹線を間違えて遅刻するものだからギリギリ間に合わなかった…。でも、この日は平日の16時に演奏開始のところ、多くのファンが詰めかけていた様子がうかがえました。
こちらがボーカルのJoshさんですっっ!(めっちゃ片付けてる。)
ステージが終わったあとお話してくださったのですが、その時腕に切り傷があって、どうされましたか?と聞いたら「うちで猫を飼ってて、引っかかれた^-^」と楽しそうにお話してくださいました。タピレコのおすすめ曲は「Cheer」。
Cosmos People 宇宙人(Yǔzhòu rén)
メジャーアーティスト。日本では7月8日の台湾女子ナイトでミニライブを披露したことでも知られる宇宙人。音楽性はポップでファンクなのですっ!
今回のフェスでは「那你呢?」「これが僕の愛し方」を中心としたセットリストでした。
台湾での人気はどんなものかな~と思って見てたんですけど、やはり女子人気が高く歓声が黄色かった…。あと小玉の器用さはホントスゴい。歌って走って飛んでファンサ&パフォーマンスして、キーボードも弾いちゃうんだけど、すべてが自然。台湾エンタメの力を見た…。
日本で彼らのライブを見かける機会があったら、是非お見逃しなくっ!
Fire EX. 滅火器(Mièhuǒqì)
日本でもデビューしている「滅火器」。2014年のひまわり学生運動の際に応援ソングを提供したことで一躍有名となり根強い支持を受け続けている台湾パンク界きっての存在です。(バンドT着てる人いっぱいいたなぁ。)
最終日のメインステージの大トリでの出演。PA・照明ともに自前で、野外ステージにもかかわらず音の抜けがとても良く大満足。
8月6日・7日に広島にて開催されるロックフェス「EIGHT SIX live」への出演も予定しているので気になる方は是非彼らのステージを見てみて下さいね。
原爆の日の恒例イベント”EIGHT SIX live”広島 にFire EX. (滅火器)出演決定! (2018.05.23) | SPACE SHOWER MUSIC
煙囪(Yāncōng) /CHIMNEY stage
二番目にキャパの大きいステージ。筆者として注目度の高いアーティストが多数集結していました。特におすすめのアーティストをご紹介。
Sun Of Morning 晨曦光廊(Chénxī guāng láng)
はい出ましたー台南が生んだ本物。現地で本当に支持されているバンド晨曦光廊。音楽性はオーケストラとバンドサウンドを合わせたもので、日本人の感性にも合うと思うのでおすすめ。
写真が逆光で申し訳ないので昨年のライブ動画を貼っておきます。それではお聴きください、Braveness 小勇士。
この日は金曜にもかかわらず「フェスに来たお客さん」ではなく「晨曦光廊ファン」が詰めかけていて、皆で合唱していて大盛況でした…。一時的な流行ではなく本当にファンがついてるバンドってこうなんだなぁと思いましたね。バンド名は晨曦光廊(Sun of morning)だけれど、夕陽に照らされる彼らも素敵でしたよ。
またステージが始まる前にスタッフさんがバンドのデザインを施したポケットティッシュをお客さんひとりひとりに配っていたのが印象的でした。わたし日本人だから、ティッシュ配られると嬉しいしすぐ懐柔されちゃう!
実物はコチラ。
晨曦光廊を含むオススメ台湾インスト8選はコチラ。
Accusefive 告五人(Gào wǔ rén)
今かなりキテる若手バンドといえば告五人。以前からバンドは組んでいたのですが、正式に今のかたちになったのは2017年からと公式Facebookには謳われています。にも関わらず2番目に大きいステージに出てるからすごい。
台湾ポップスのような楽曲もあれば西洋スタイルの曲もあり、いわゆるジャンルを問わないサウンドが~系。実験的で感性でめちゃ攻めてるから私は好き。ステージには大勢の若者が詰めかけていました。
おすすめ記事はコチラ。
【おすすめ台湾バンド】大型新人「告五人」(mum好きな人は、好きになること間違いなし!) - Tapioca Milk Records
P!SCO
台北でライブを見たP!SCO。対バンの時はキャパ100人くらいのライブハウスだったので、フェスではどんな様子なんだろうと思って見に行ったんですけど、規模感がすごかったですね。見てよかった。実力を見た。
台湾のお客さんってあまり踊らないんですよ。それが、写真の通り。前列の方はP!SCOファンが詰めかけていて、P!SCOのバンドユニフォーム着てめちゃ踊ってる…マジか…
伝わりますか、このエネルギーが…!!!
(写真右側、Bass.Omoiの力強い表情にご注目頂きたいです)
来年もしWakeUpに出演するならはメインステージもイケるのでは?とOmoiました。
七虎(Qī hǔ)/Seven Tigers stage
入ってすぐのビルの3階にあるステージ。雨で濡れている時は注意が必要です。路上小心。
ゲシュタルト乙女
日本ではUNIVERSALよりCDリリースが決まっている通称ゲシュことゲシュタルト乙女。当サイトのインタビューにもおこたえ頂きました。
こだわり抜いた日本語歌詞と、テクニカルなギターサウンドが特徴的で、透明感のある音楽性の硬派なバンドなんですけど…
お客さんの様子とかも観察していたんですけど、一曲目でオタ芸が発生していて、サウンドとのギャップに思わず吹き出しました。
日本のバンドのタオル持ってる男子とかもいて、台湾でのファン層はやはり親日層が多いかなと思いました。ジャージャー。
というわけで日本の大勢のお客さんの前でパフォーマンスしたら必ずブレイクするバンドだと思います。是非早めに来日ライブの企画お願いします!ここ見てますかUNIVERSAL さん!^-^
No-nonsense Collective 無妄合作社(Wú wàng hézuòshè)
台湾アンダーグラウンドのエース無妄合作社。現地の方からおすすめされていたので是非見よっと♡と思ってゆっくりめに足を運んだら、写真の通り人人人人人人人!!!!めちゃくちゃ人気でPAブースの後ろ、階段にギリはみ出すくらいまで人が入ってました…。だから写真が豆粒みたいでごめんなさい…
澄波 Cheg-Po stage
フェスのエントランスからほど近いところにあるステージです。ここでゆっくり見るお客さんも多いです。
Midnight Ping Pong 午夜乒乓(Wǔyè pīngpāng)
2017年にStart Trip Trip主催の日本国内のフェスに出演したことでも知られている午夜乒乓。
ディープ層のファンが多し。こちらのステージ前はエントランス前だけあって、出演バンドによっては比較的お客さんが流動的なのですが、演奏開始前から午夜乒乓のためにただ待ってる感じ。演奏が始まったらはじまったでステージ前方の盛り上がりが凄まじくて近づけなかった(笑)
あとenvyのTシャツ着てるところがすごく嬉しいですありがとう…
春萌 Chung Mung stage
屋内2階にあるステージです。冷房が効いていて結構涼めます(笑)
88balaz 八十八顆芭樂籽(Bāshíbā kē bālè zǐ)
1996年結成の八十八顆芭樂籽。台湾インディーズバンドの兄貴的存在だそう。本来の予定では七虎ステージ(さっきゲシュタルト乙女が出演していたところ)のところ、大雨で中止となり春萌Stageに振替となった次第。
最終日の23時20分ごろの開始で翌日仕事のお客さんもいたと思うんですが、めちゃ盛り上がってました。
台湾のお客さんはマイペース、飽きるとすぐスマホいじる場面も見られるのですけど(笑)でも八十八顆芭樂籽88balaz目当てで来ていたお客さんはずーっとbalaz見てました。なんならフェスのカメラマンさんも仕事をさっさと終わらせてニコニコしながらbalaz見てました!(笑)
愛玉子 Aiyu Stage
屋外ステージで、足元は芝生。ゆっくり見られるステージです。
緩緩(Huǎn huǎn)
コチラの記事でご紹介させていただいて、注目していた若手シューゲイザーバンド。これから伸びるだろうなぁ~という感じ。
金曲獎以外♪インディーズアーティストが普通にオシャレなのでオススメ3選。 - Tapioca Milk Records
眠月 Mian-Yue stage
近くに飲食ブースも多く便利な場所にあるステージです。
アシュラシンドローム(JP)
日本のアシュラシンドローム。実は前回の連載で見た対バンイベントの時に出演していて、パフォーマンスを見て気になっていたんです。音楽性は歌謡パンク、かな。ちょっとレトロな感じもします。
この日は「山の男は夢を見た」で飛ばしていくスタイルでしたー、台湾のお客さんも一緒に山ダンスして盛り上がっていましたよー!
というわけで駆け足ですがバンドステージ紹介をお送りしましたがいかがでしたでしょうか。
このほか、DJブースなどもあるのですがそれはまた別の機会に。
ここからはまたお金の話に戻って(笑)物販の部、飲食費の部などをご紹介していきまーす!
物販の部 1,330NTD
Wake Up Festivalの公式グッズ販売コーナーです。Tシャツ、トートバッグ、タオルなどが並んでいます。ここでは写真中央部のタオル400NTD(1,486JPY)を購入。
こちらは好有感覚の出店ブース。
(ブレててごめんなさい…)
こちらでは台湾国内の良質なアーティストのCDのほか、中国のアーティストのCDなども扱っています。ここでは中国のWang Wen (惘闻)のCD「八匹馬(450NTD/1,672JPY)」を購入。
そのほかのラインナップもじっくり観察したところ「ここでしか買えない」系の名盤揃いでした。あと店員さんがとても親切。
こちらはフェスに出演している人気アーティストの物販を扱うブースです。CDのほかTシャツなども販売しています。先ほど褒めちぎった晨曦光廊のEP,60 km/h(280NTD/1,040JPY)を発見。即購入しました。
その他、似顔絵コーナーで似顔絵を描いてもらったり(200NTD/743JPY)するなど、物販系もガッツリ堪能しましたよ~!
飲食の部 710NTD
やはりフェスで欠かせないのは、水分補給でしょう。たくさんのドリンクスタンドがありますが、台湾ならではの部分をご紹介~!
阿里山茶 50元
まとめ!本日の結果!
というわけでここまで駆け足ですが、フェス編をお送りしました。
めちゃくちゃ満喫したところで、今回の残金はコチラっ!
8,073NTD(30,000JPY)
- 600NTD(2,230JPY) Triple Deer EP×1,アルバム×1
- 600NTD(2,230JPY) P!SCO対バンイベントのチケット×1,ジュース×2
‐ 4440NTD(16,499JPY フェス参加費(飲食・物販代も含む *1)
ーーーーーーーーーー
残2,433NTD (8,041JPY)
*1 《フェス内訳》
チケット代の部 2400NTD(8,918JPY) 三日間通し券
物販代の部 1330NTD(4,942JPY) フェスオフィシャルタオル、CD×2枚、似顔絵×1枚
飲食費の部 710NTD(2,638JPY) 飲食代(ドリンク×3、ミネラルウォーター×1、お好み焼き×1、コーヒー+ケーキ)
いかがでしょうか?3日間の大型フェスと、音楽だけでなく台湾のカルチャーを満喫してこの金額!^-^
台湾の音楽を楽しみながら、台湾茶で喉をうるおしたり、日本では手に入りにくいレアCDを買ったり。そして周りはほぼほぼみんな、現地の音楽好きの方たち。
「こんなカルチャー体験はそうそうできないし、めっちゃ楽しかったー!」…と大満足でWake Up Festivalを後にしました。
次回は番外編:Wake Up Festivalで見つけました~!こだわりの夏フェスTシャツ33連発♡
次回はWake Up Festivalで見かけた、台湾のリスナーさんが着ていた夏フェスTシャツについてガッツリご紹介しまーす。ご期待くださいっっっっっっ!!!!
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