皆さんこんにちはー!Tapioca Milk Recordsです!
「台湾の音楽の現場に3万円持って行ったらどれだけ楽しめるか検証する」という連載をお届けしています。
現在の残金は2,433NTD (8,041JPY)。残り1/3以下となりました。さてここからどのくらい楽しんで帰国できるのでしょうか?
今回は台湾国内はもちろんのこと、現在目下ワールドツアー中の若手インディーズバンド「No Party For Cao Dong(草東沒有派對/Cǎo dōng méiyǒu pàiduì)」のワンマンライブへ潜入した様子をお届けします!
これまでの連載はコチラ。
第一回:【現地潜入レポート】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.1 -両替と冒険とオシャレと
第二回:【現地潜入】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.2 -カリスマインディーズバンド"P!SCO"
第三回:【現地潜入】台湾ロック VS 私の3万円♪ vol.3 -夏休みは夏フェス!本当に愛されてるロックバンドのいいとこどり☆
番外編:
- No Party For Cao Dong(草東沒有派對)とは?
- 高雄「LIVE WAREHOUSE」
- まずは物販へ。バンドTシャツ 600NTD
- ナ、ナンパ……!?
- チケット代:800NTD
- ワンマンライブを全力満喫。
- まとめ。本日の結果!
- 次回は最終回:台湾のインディーズレーベルが運営するCDショップへ
No Party For Cao Dong(草東沒有派對)とは?
(筆者オススメバージョン「爛泥」)
今年7月に初来日ライブを行い日本でも徐々に知名度が高まっている「No Party For Cao Dong(草東沒有派對) 」。当サイトでも何度かピックアップしていますが、ここで簡単におさらいしておきましょう。
【おさらい】
2012年から活動を開始。結成当初のバンド名は「草東街派對」。その後メンバー交代なども経て「草東沒有派對」となる。2015年から本格始動。2016年に1st album 醜奴兒をリリース。代表曲は「山海」「大風吹」。当方のおすすめ曲は「醜」「爛泥」。
2017年から男性メンバーの兵役のため活動を一時休止、2018年より活動を再開。
活動再開後のワールドツアー「如常」では台北・台中・高雄の国内3公演が数秒のうちにsold outするなど、台湾ではチケットの入手自体が困難と言われている。
なお、チケット発売日の公式Facebookには惜しくもチケットが入手できなかったファンによる「草東沒有門票」(No Ticket for Cao Dong/草東にはチケットが無い)という悲鳴で埋め尽くされるのが恒例となっており、現地の噂では定価の10倍でも良いからチケットが欲しい!という声もあるとか。
この圧倒的な感性の誕生に国外の早耳リスナーも気付き始めており「中国語は何一つわからないけど良い」という声も聞こえてきています。
そんな彼らのワンマンライブ会場は……コチラ!
高雄「LIVE WAREHOUSE」
(南方最強!南方最強!)
この日の会場は台湾南部の都市高雄にあるWAREHOUSEというライブハウスです。
キャパシティは大ホール…約1,400人、小ホール…約230人とのこと。※会場へ確認。
草東沒有派對は大ホールでの公演でした。
場所はMRT鹽埕埔(Yán chéng bù)駅から歩いて10分ほど。「駁二芸術特区」という倉庫街をリノベーションしてできた芸術特区の一角にあります。
実際足を運んでみて感じましたが、ライブハウス内は清掃も行き届いており過ごしやすい雰囲気です。また、日本人といえばやはり気になるのはトイレ事情だと思いますが、十分な数が確保されており、特に不便さは感じませんでしたよ~!
まずは物販へ。バンドTシャツ 600NTD
(なんと、ブレていた…!?!?)
さて、この日はライブに先駆けて15時半より物販がオープンしました。筆者もひとまず15時半ピッタリに行ってみることに。
お、待機列が2列あるようですね…?
WAREHOUSEのスタッフさんへ確認したところ、向かって左側が入場の待機列。
右奥に見えるのが物販の待機列とのこと。
開演は20時の予定。しかも台湾の南部に位置する高雄市。気温は35℃を超えており、待機列は日陰になっているとはいえかなりの暑さです。
それでも「出来るだけ良いポジションで見たい!」…と、開演の4時間以上前からすでにファンが列を形成しているのです。そしてこうしている間にもどんどん列は延びていきます。こういったところからもNo Party For Cao Dongの人気をうかがい知れますね。草東有排隊…
一方物販の列は20名ほどでしょうか。
運営側の案内も大変スムーズで、15:50頃物販コーナーへ入場しました。
(物販の様子)
物販を眺めてみたところ、1st Album 醜奴兒,一口啤酒杯(ビール用一口コップ),ツアーTシャツが並んでいました。売れ行きとしてはTシャツが一番人気の様子。
私も1枚600NTD(2,229 JPY)を購入。一旦ホテルへ戻ります。
ナ、ナンパ……!?
(一人で立ち寄ったカフェにて。阿里山茶は良いものだ。)
その後ホテルに戻って仕事をしつつ、合間にカフェでお茶をしばいたりなどもします。
そして、開演時間が近づいてきた19時すぎ、徒歩10分ほどの場所にあるホテルからトコトコと歩いて行ったのですが…ナンパされました。
まあ生きていればそういうこともあるので、参考までに会話の様子を掲載します。なおこの会話はすべて英語ならびに中国語となります。
自転車一人旅と思わしき男性だったので、仮名を自転車男子としましょう。
自転車男子:すみません、ちょっと写真を撮ってもらえませんか?
--(まだ開演まで時間あるし)良いですよー カシャ。
自転車男子:この角度じゃなくて、こっちの背景も入れて~!
--あ、すみません。ハイ。カシャ。
自転車男子:ありがとう!君はどこから来たの?
--日本ですよ
自転車男子:これから何しに行くの?
--今日はNo Party For Cao Dongのライブなんですよ。
自転車男子:へー!それはどんなPartyなの?僕も行ってみたいな!
--えーと、No Party For Cao Dongっていうバンド名で、残念だけどチケットは売り切れているんですよ。
自転車男子:なるほどねー。ところで高雄の夜市には行ったことある?
--うーん実はまだないです
自転車男子:じゃあ終わったら一緒に夜市に行かない?
--ごめんね、ライブが終わった後にやることがあるから忙しいんですよ
自転車男子:そっか…バイバイ……
このようにハッキリ意思表示をすればちゃんと引き下がってくれます。また、夜でも人通りの多いところを選んで歩いていて、特に危ない目にあったわけでもありません。
でも、海外に行ったら自分の身は自分で守りましょう。 特に女性はね…!
この会話が少しでもあなたの身を守る参考になれば幸いです。
再度ライブ会場へ。
チケット代:800NTD
事前にインターネットで購入していたチケットを現地のセブンイレブンの端末で引き換えておきます。チケット代金は800NTD(2,972JPY)。
入り口にてチケットとIDチェック(パスポート)の上、問題なければ腕に「如常」のスタンプを押してもらい入場します。
大ホールから入ってすぐのところにドリンクカウンターもありますね。
ワンマンライブを全力満喫。
さて、演奏開始です。筆者自身彼らのライブを観るのは2017年の台北Legacyでのワンマンライブ以来二度目でしたが…
一言で言うならば「進化」の幅がすごいなぁと思いました。
まずは1st Album 「醜奴兒」収録楽曲ですが、彼らの持ち味である勢いや迫力はそのままに、テクニカルなアレンジが加えられておりかなり新鮮。そして、このアレンジを何よりも本人たちが一番楽しんでいるように見えました。
(気になる読者様はYoutubeで「大風吹2.0版」で検索してみよう。)
また今回のツアーにて発表された作品ですが…彼らの内面が深いところに降りたのだな、と感じさせるものでした。
インターバルの動画も、2017年の滔滔ツアー版と比較するとよりゴージャスな仕上がりとなっています。
(滔滔ツアー版はドキュメント風で、こちらも良かった。また見たいですね。)
(新曲のアルバムリリースに超級期待)
これからも日本からNo Party For Cao Dongをフォローしようと思いながら、会場を後にしました。
まとめ。本日の結果!
いかがでしょうか。
私自身がNo Party For Cao Dongのファンということもあり、かなりファン目線のレポートになってしまいました。少しでも会場の様子が伝われば幸いです。
8,073NTD(30,000JPY)
- 600NTD(2,230JPY) Triple Deer EP×1,アルバム×1
- 600NTD(2,230JPY) P!SCO対バンイベントのチケット×1,ジュース×2
‐ 4,440NTD(16,499JPY フェス参加費(飲食・物販代も含む *1)
‐ 1,400NTD(5,202JPY ワンマンライブチケット代+物販Tシャツ代
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残1,033NTD (3,839JPY)
※このレートはすべて両替時のレートに基づき計算しています。
*1 《フェス内訳》
チケット代の部 2400NTD(8,918JPY) 三日間通し券
物販代の部 1330NTD(4,942JPY) フェスオフィシャルタオル、CD×2枚、似顔絵×1枚
飲食費の部 710NTD(2,638JPY) 飲食代(ドリンク×3、ミネラルウォーター×1、お好み焼き×1、コーヒー+ケーキ)
次回は最終回:台湾のインディーズレーベルが運営するCDショップへ
次回は完結編。台湾最大のインディーズレーベルが運営するCDショップへ訪問した様子をお届けいたします。
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