はいー!みなさんお疲れ様です!!
今朝(これを書いてるのは12月30日)、「台湾インディーズ音楽カオスマップ2020」を公開しました!
【新着】
— 中村めぐみ / ぐーちゃん (@Tapitea_rec) December 30, 2020
「台湾インディーズ音楽カオスマップ 2020年版🇹🇼」を公開✨
ジャンル分けされた中から、あなたの好みに近い音楽を簡単に探せます。
約200アーティスト掲載🎈✨
今すぐアクセス🙌https://t.co/57eNhMLDn7#台湾インディーカオスマップ
今ね、リツイートが50超、いいねは100超え、記事のPVは通常比10倍です!
しかもねー、おすすめコメント、引用RTとかリプライも多くいただいて、感激しかない…!!
すごい嬉しいですー。ありがとうございます!
公開時の告知記事では、マップの遊び方や、制作の背景、状況分析、そしてご協力いただいた皆様へのお礼をお伝えしました。
そこに書いたことも本音で、嘘はありません。
(なるべく大人っぽい語彙でしゃべろう!プレゼンの気持ちで!わたし32歳だし!みたいなのは意識しています笑)
で、この記事では、よりパーソナルなことを、3つ書きます。
「あー…中村の中二病なところ、2年前から変わってないな…ww」と思っていただけたら幸いです。笑
私、TSUTAYAになりたい
冷静に考えると、自国ならともかく、海外音楽シーンのマップを、第三者が作るって普通ないですよねw
英語圏の人がアジアの音楽を紹介する記事も、比較的キュレーション記事が多いですしね。
なので、私としては、「Tapioca Milk Recordsの寄行もついにここまで来たかぁ…(メタ認知)」て感じです。
そして、前例のないことを素敵な形にまとめられたのは、やっぱり周りの方のサポートや期待ありきだなぁ、っていう感謝の気持ちがすごくあります。
告知記事でもお伝えした通り、今回の企画は、「台湾インディーズ音楽紹介にまつわるペインを解消する」というコンセプトのもと進行しました。
で、カオスマップという形に落とし込む理由とか根拠として、ひとつ原体験があり。まずはそれを伝えられたら、と思うんですが
私、基本的にはTSUTAYAになりたいんですよ。
ぜんぜん関係ない話で恐縮なんですけど、私、ド田舎出身で、地元にはマジで全然娯楽がないんですよ。文化的砂漠地帯。
そんななかでも、なぜかCDレンタルショップは町内に3軒あり、最も品ぞろえが良いのがTSUTAYAだったんですね。
んで、実家では、私と妹が小学校低学年とかの段階から、お休みの日に家族4人でトランプで遊ぶ習慣があって。
「1位になった人は好きなCDを3枚借りれる」みたいなルールがあったんですね。
うちってあんまり裕福なほうではなかったから、当時はCDをレンタルして借りれる、ていうのがご褒美で楽しみで。
※ちなみにCDショップもあったが、小5か小6になるまでお小遣いでCDを買えなかった…
当時はスマホもないから、ジャケットとか、POPの情報が全てで。
TSUTAYAでは、ジャケットをじっと見て、CD帯とかの少ない情報を頼りに、「こ、これはもしかしたら好きになれる…かも…!?」みたいな温度感で、色んな音楽を聴いたんです。
ジャケットとかPOPをきっかけに音楽を選んでいくって、超ミーハーだし、そこはぶっちゃけ今でも変わって…ないんだけど…w
出会いはミーハーでも、ちゃんと好きになれる音楽はあって、そこから深く聞いていったり、関連アーティストを掘っていったりしたんです。
メインストリームの音楽も、そうじゃないものもあったけど、レンタル料金は一緒なわけで、それもよかったなぁ。
だから、流行に流されず(まぁ、TSUTAYAにある時点で一定流行ではあるが)、音楽としてちゃんと刺さってるかどうかの確認行為みたいのは、ちゃんと自分の感性で選んでいけたのかな~~と思います。
だからこそ、私は音楽がそういう、自分でちゃんと選んだものであってほしいなぁとは思っているんです。進んで手に取ったものはちゃんと丁寧に聞くし、丁寧に愛せると思うし、捨てないじゃないですか。
あれから20年以上経って、台湾ミュージックを紹介する人になっても、TSUTAYA的世界観への憧れがあって、その憧れとペインが噛み合って、実現できた、って感じになるのかな、と思ってます。
もちろん、台湾の音楽を掘っていくうえで、当然推し(草東)はあるし、仕事としての相性とかもあるから、記事にしやすい/しにくいは出ちゃうんだけど。
それを聞き手になるべく押し付けたくないというか。
一回でいいから、「ここに選択肢並べとくから、好きなやつ選んでよ!」てことがしたかったんですよね。
ジャンル分け難しいよねって話
で、マップを作りこんでいく過程で、さまざまなアドバイスを頂くなかで、「そもそも音楽をジャンル分けすること自体どうなん?」という悩みも生まれました。
今、1つのジャンルで語れる時代じゃないですもんね。
ただ、情報が200個あるなら、それってある程度分類された方が良いと思ってはいて、
ジャンル以外では、たとえば
・男女
・レーベル
・ランキング
・地域
とか色々あると思うんですけど、ちょっと知識がある人だったら、直感的に、あー…ないな…wwwってわかるじゃないですか。
だってデータ200個あるし、令和だし、台湾のバンド台北に集中してるし。(これが中国大陸だと話は別)
なので、多少の無理は前提で、ジャンルで分けるっていうことをしましたよ。
まぁ実際、「TSUTAYAいったら〇〇が〇〇の棚にあって草」みたいなの結構あるじゃん。そういうのも音楽体験のひとつだよなー、て思って。
まぁこういうマーケットイン的な発想が…だけどぉ…^^;
無理があっても分けて体裁を整える、ってマーケットイン的な発想だと思うんです。だから、プロダクトアウト的価値観の音楽評論家シーン無視しすぎてるし、なんならバンドマンも無視してるし笑、「音楽についてもっと勉強しろ」的に言われる原因でもあるんだけど。
でも、実際、音楽業界も出版業界も縮小してるわけで、じゃぁその中の勝ちパターンてなんですか?て感じはする。
プロダクトアウトになったら、ちやほやされるかもしれない。でもそれって、本当に顧客のためになってるのかな?て。
別に自分のやり方が正しいとは思ってないけど、どうせ正解がないならやりたいようにやったほうがマシじゃんって。
私も、オルタナロックや電子音楽がどちらかといえば好きで、そういうジャンルのなかで、日本の音楽評論家みたいなことをやろうと思えば、上辺をなぞることくらいはできるかもしれない。
ただ、今の日本のマーケットにおける台湾インディーの市場規模では、専門家が専門性を発揮してもリスナーさんに価値が届くとは限らないと考えていて。
それってもうちょっと先、5年後くらいのフェーズかな、と思っているんですよ。
だったら私は、見た人に喜んでもらえる価値を直接、届けたいって思ってしまうんですよね。
そして、その後は、専門家の方が掘り下げてくれたらなって。
なので、もしかしたらジャンル分けが間違っているかもしれないし、わかってないなー…って思われるかもしれないけど、少なくとも現段階では、
「台湾にこんなにバンドがいっぱいいて、それがどこかでまとめて見られて、ディグれて、めっちゃ楽しい!」ていう価値を届けることを最優先して、マップを作りましたよ!
最後に
先日Twitterでこんな投稿をしたんですよ。
#台湾インディーカオスマップ 、告知文の下書きをはじめたんですけど、段々壊れてきましたww本音が全開すぎるww pic.twitter.com/XDjLnBuvCg
— 中村めぐみ / ぐーちゃん (@Tapitea_rec) December 24, 2020
これ一応スクショ↓
これもこれで本音なんだけど、うん、結構激しいですよね…。笑
だから、投稿したあと、あーやらかしたー!!
って思ったんだけど。
でも、周りの方の反応がすごく温かくてですね
本音全開、めっちゃ好きです😄
— 台湾日常 (@NichijoTW) December 24, 2020
読み進めるにつれ、「おりゃおりゃ〜」と激しく迫ってくる感じがありましたが(笑)、内容はとても共感しました!
この導入とても好きです、面白くなりそうですね。どのバンドも分け隔てなく好きでないならば(不可能です)自分なら本音書かないとこの作業はやってられんと思います。
— C-POP研究所 (@CPOP01931241) December 24, 2020
本音版がこれで、建前版も作って、入り口でどっちか選んでクリックできるようにするとか(笑)?
— むぐむぐᴹᵁᴳᴹᵁᴳ (@mugung103) December 25, 2020
あ、なんか面白がってもらえてる…!?優しくしてもらえてる…!?って!
だから、もしかしたら、自分は本音を言っていいって思えたんです。
多分その、人をあえて傷つけるとかじゃなかったら、本音というか、前に進むための発言をしてもいいんじゃないかなぁ。
とはいえ、ダサい本音は言いたくないから、本音の質にこだわることは重要だけど!
私は本音の質を上げるための手段として、これからも奇行をやり続けると思うんです。
そして、自分の本音としっかり向き合った上で、これまで誰もが作ってこなかった価値づくりに取り組んでいきたいなぁと思うのでした。
そちらはいかがですか?
楽しくやってんのかなぁ。
そうだといいっすね。
私はどうしてもごちゃごちゃ考えちゃうので、楽しくやるのは任せました。
それではまた。良いお年をお迎えください!