この記事をお読みいただいている方は、音楽が好きな方が多いのかなぁ…と思います。
そして、これは音楽好きあるあるエピソードなのですが、日本国内でも地方にお住まいの方は、大好きな音楽アーティストがせっかくツアー公演をやることになっても
お住いの都道府県をスルーされてしまい、
悲しい思いをしたこともあるのではないでしょうか。
もし、これが国規模でスルーされたらいかがでしょうか。
諦めますか?
会いに行きますか?
私はたくさんのラッキーが重なって、
会いに行くことができました!
今日は、とある国のインディーズバンドが
ワールドツアーで、日本をスルーしていってしまったので
自分から国境を越えて行った体験談をシェアさせていただきます♪
ぜひ、最後までお目通し下さい。
タピオカこぼれ話、前回までのあらすじ
バセドウ病に罹った私は、療養期間中に出会ったとある女医さんの一言をキッカケに、またブログを書き始めた。
バセドウ病シリーズ、地元の大好きなお店のこと、中国語ができなくて大泣きした話。また、noteというサービスを使って、血液癌時代のことも書いた。
それは今思えば自分との対話だったんだと思う。
ブログをたくさん書くことで、だんだんと自分の本当の姿や、素直な望みが分かっていった。
約1年前、私が一番見たかったもの、それは、大好きなバンドのライブであった。
タピオカこぼれ話 その6♪あなたは、海外のインディーズバンドを追いかけたことがありますか?
黃くんは台北で会社を経営していて、平日ではあったが、
仕事の都合をつけてライブ前に案内をしてくれるという。ありがたさすぎる。
まずは、有名店「杭州小籠湯包」でお昼ご飯を食べに行く。
平日のお昼にも関わらず観光客でいっぱいの店内、日本人観光客もとても多い。
他にも、茄子にピリ辛ソースのかかったおかずや、中華風のパンや蒸餃子など。
ランチだけで体重が2㎏増えたのかと思えるくらい満腹になった。
次に向かったのは東門にある「小虎咖啡」。
その名の通り、コーヒーショップである。
ご存知の方も多いと思うが、台湾では最近コーヒー人気も高く、
特に台北市内にはコーヒーショップがたくさんある。
その中でも小虎咖啡は笑顔の素敵な女性オーナーが経営していて、オーガニック豆を使用した優しい味のコーヒーが楽しめるのが特徴的だ。
店内にはちょっとしたベンチもあり、観光中の小休憩にもってこいである。
オーナーとの会話の中で、草東沒有派對のライブを見に来たというと、
店員さんがYoutubeで店内BGMを草東沒有派對の曲に変えてくれる。
また、「コーヒー豆を買いたい」という無理なお願いも快く受け入れてくださったおかげで、実家へのお土産も確保できた。
まろやかな美味しさが日本人の口に合うコーヒーだと思う。また行きたいと思っている。
小虎 little tiger cafe - ホーム | Facebook
次に向かったのは、小虎咖啡付近のアイスクリーム屋さんだ。
残念ながらお店の名前は失念してしまったのだけど、天井が高くてオシャレな雰囲気だったことを覚えている。
この日は 寒かったので、阿里山茶と一緒にアイスを頂く。
左がチョコ味、右側がはちみつとアールグレイ味。
日本人の私にとってみても甘さがちょうどよく、美味しい。
黃くんと東門の駅でお別れをすると、次の待ち合わせ場所に向かった。
チケットを取ってくれた友人、ミオちゃんと会うことになっているのだ。
この日ミオちゃんとは初対面。会ったこともない私のために草東のチケットを取るのを手伝ってくれた。
ミオちゃんの先輩がパティシェを務める「在欉紅」というカフェでお茶をする。
在欉紅はMRTの古亭駅から徒歩10分くらい。アクセスに便利だがちょっとした隠れ家的なカフェで、フランス式の繊細なスイーツを楽しめるカフェである。
また果物を使ったジャムも有名で、ローカルな雰囲気というよりは本物志向の方におすすめかもしれない。
素敵なお茶のひと時を楽しんだ後、セブンイレブンにてチケットを発券した。
少々食べ過ぎた気がしないでもないが、いよいよ会場の時間となり、ライブ会場であるLegacy台北へ向かう。
このライブハウスは「華山1914文創園区」という総合芸術地区の一角にある有名なライブハウスである。
Legacyに到着すると、彼らのライブ定番の「草東街」の看板が迎えてくれた。
開演30分前、ライブハウスに入場してぼんやりと時間を過ごす。
薄ぼんやりとした空間の中、当たり前だがローカルのファンで埋め尽くされている。
外国人はほとんどいないようだ。
私にとって人生でそういった状況はほとんど初めてで、すでに夢か現実かの区別がつかない。
20:30開演。
自慢じゃないけど、2016年の夏から、私はずっと草東沒有排對を聴いていた。
まさかライブに来れるなんて思ってもいなかった。
ライブが始まった瞬間の高揚で頭がピリピリする感じと、
熱い空気と匂いを、一年以上経った今でも覚えている。
このライブでは、アルバム収録曲だけでなく、新曲もたくさん聴けた。
また幕間の映像もすごく凝っていて
音楽のすばらしさもさることながら、演出の良さも体験できた。
もちろん、演奏にも一切出し惜しみが無く、最初から最後まで全速力で駆け抜ける演奏を全力で受け止めてきた。
私はこのライブに行けたことが本当に嬉しかった。
一泊二日の旅行を通して、台湾のインディーズバンドは、滅多に日本へ来てくれないことを肌で学んだ。
それは冷静に考えればわかる話だったかもしれない。
だけど、私は私だけの視点で、その事実を知った。
そしてもう一つ身に染みたのは、台湾の友人のあたたかさや過ごしやすさだった。
Legacyで出会った草東のファン友達は、1年以上経った今も連絡をくれて、音楽情報を交換している。
これからも草東を追いかけよう。その気持ちを胸に、私は帰国した。
(台北市内で、iPhoneに入れたアルバムを聴きながら歩いた貴重な思い出の一枚。)
次回、「タピオカこぼれ話 その7♪ やりたいことがあるのに、一歩も踏み出せなかった私へ。」へ続きます。